あいスポ|スポーツ体験ブログ

  • 【守屋ユウの最初は漫画で好きになった】 第10回 ホイッスル!

  • 2017/03/13
  • 毎月更新していると、何だか季節行事に敏感になってきた守屋です!
    季節行事というか、その時に食べるものに、という方が正しいかもしれません。
    ちなみに、一番好きな行事は鏡開きです。おしるこ・・・

    さて、この「守屋ユウの最初は漫画で好きになった!」ですが、なんと今回で記念すべき10回目を迎えましたー!!!わーい!!
    普段漫画をたくさん読んではいても、人におすすめすることはなかなか無いので、毎回ドキドキしながら記事を投稿しております。
    ぜひ皆さんからの感想なんかも送って頂けると嬉しいです!

    そんな節目である10回目、とりあげるスポーツは「サッカー」!
    サッカーと言えば、Jリーグが開幕となりましたね。
    今年の名古屋グランパスはJ2でのスタートとなりましたが、開幕戦はファジアーノ岡山に勝利!
    その後2試合は1分1敗とJ2の厳しさを味わっていますが
    1年でのJ1復帰を目指し、長いシーズンを乗り切ってほしいです!
    頑張れ!名古屋グランパス!

    ということで本題ですが、皆さんと面白さを共有したい漫画はこちら!
    樋口大輔先生作
    『ホイッスル!』です!!

    私と同年代の方々!
    来たか!と思われた方も多いのではないでしょうか!
    週刊少年ジャンプにて約15年前に連載が終了したにも関わらず、未だ根強いファンが多い作品です!
    昨年は舞台化や原画展も行われ、更にはマンガワン、裏サンデーにて主人公の子供たちの新連載もスタートしました!
    現在再び熱が高まっている『ホイッスル!』!
    ご覧になったことがない、という方々にも知っていただくためにまずはあらすじをご紹介いたしましょう!

    「大好きなサッカーをやるため、サッカーの名門中学の武蔵森学園から桜上水中学校へと転校してきた主人公の風祭将。
    転校初日、担任でありサッカー部顧問の香取夕子に武蔵森のレギュラーと勘違いされ、部員たちから注目されながら試合に参加することとなる。
    しかし、背が低いという理由だけで三軍だった風祭に試合の経験はなく、あっさりと見破られてしまった。
    向こうが勝手に勘違いして、勝手に失望して・・・逃げ出すようにサッカー部をあとにした風祭だったが、それでも大好きなサッカーで負けたくない、諦めたくない、と毎日一人黙々と練習を始める。みんなに認められるくらい、うまくなってやるんだ!
    そんな風祭の姿を偶然見つけたのは、同じく桜上水中サッカー部でありながらジュニア選抜にも選ばれたことのある水野竜也。
    風祭の努力を認め、風祭をきっかけに桜上水中サッカー部の意識向上を狙うが、水野のやり方についていけず、現レギュラーをはじめ他の部員たちもどんどんと退部していってしまう。
    それでもサッカーをすることを諦めたくない風祭に触発され、過去に退部した佐藤シゲ、サッカーの面白さやいつも笑顔の風祭を解明するために入部した不破大地、そして退部せずに残ったサッカー部の仲間たちと共に打倒武蔵野森を目指す。」

    といった感じです!
    とは言っても、ここでご紹介したのは本当に序盤のあらすじ!
    読んだことが無い方は是非どんどんと読み進めて風祭の成長を見守っていただきたいです!!
    風祭には優れた技も才能もありません。
    しかし、風祭は誰にも負けないくらいサッカーを楽しんでいる少年です!
    平凡である彼だからこそ、読者は身近に感じ、そして私たちを物語に引き込んでくれる主人公なのです!
    ここで私にとって印象深い話をご紹介します!
    私の今まで読んできた漫画の中でも特に夢中になった作品の一つのため、ご紹介したい話は多数あるのですが、今回ご紹介するのは「風祭らしい!」と思った文庫版第7巻に収録されているこのシーン!
    「地区予選決勝の相手は私立飛葉中学。
    一点を先制され、DF重視の飛葉中からなかなか点が取れず焦る桜上水は後半25分、シゲのゴールによって同点へと追いつく。
    しかしそのシュートは審判の死角で反則をした上でのシュートだった。
    副審によってノーゴールとなったが、シゲの反則を直接見てしまった風祭は試合に迷いが出てしまう。
    手が当たってしまっただけなのか、わざとなのか?シゲに問いかける風祭だが、シゲは逆に風祭に問いかける。
    この試合をどうしても勝って武蔵野森と勝負したいのか、それとも・・・?
    シゲの質問に答えられぬまま、残り三分で得たPKのチャンス。
    そこで答えを見せろ、と言われた風祭はみんなに謝りつつもゴールを大きく外すシュートを打ってしまう。
    チーム全体に諦めムードが漂う桜上水。
    勝ちよりキレイごとの方が大事なのか、とあきれるシゲに風祭は自分の気持ちを正直に話す。
    なんとしてもチームの勝利を優先すべきだったはずなのに、それでもそれを選ばなかったのは、負けたくなかったから。
    正面からでは勝てないということは負けを認めたも同じ。
    『俺は諦めません。
    この試合、勝ちにいきます!』
    残り時間三分、鉄壁の守り相手に、桜上水の過酷な勝負が始まる」

    当時この話を読んだ私は「不正はよくないから、風祭の判断は当然」と思っていました。
    しかし、大人になって読み返すと、「・・・それはまた別じゃない?」と思ってしまいます。
    漫画の中でも他のキャラクターが解説をしてくれていますが、勝負のためなら何をしてもいいわけではない。
    しかし、一点に貪欲になるべき今、勝ちにこだわるサッカー選手ならばテクニックのひとつとして受け入れるべきだ、と。
    現に桜上水の相手、飛葉中の選手も審判の見えないところで相手を牽制しています。
    ですが風祭はあくまで真正面からの勝ちを得たい。
    もう身体もバテバテで、精神的にも追い込まれているはずなのに、ボールを追いかけ、ただひたすらにゴールだけを見据える。
    諦めることをしたくない。
    それがとても「風祭らしい」!!
    不器用で、決してサッカーの能力も高くない風祭ですが、彼の魅力はそのひたむきなまでの真っ直ぐな心だと思います。
    この漫画は必殺技などがあるわけではありません。
    周りはサッカーの才能に溢れたキャラクターたちが多く、実力では風祭は埋もれてしまう存在だと思います。
    それでも、彼はその気持ちで自分を鼓舞し、周りのキャラクターたちを惹きつけます。周りの力を引き出します。
    初めは他のスポーツ漫画と比べ、主人公らしくない、と感じる方もいるかもしれません。
    どこまでも優しい少年で、すごい技を身に付けるわけでも、すごい才能を開花させるわけでもないからです。
    しかし読み進めれば進めるほど、風祭以外に『ホイッスル!』の主人公はいないと思い直します。
    そして読者も風祭や風祭によって魅力あふれたキャラクターたちに惹きつけられ、『ホイッスル!』の世界に夢中になっていきます。
    優しく、ひたすらに真っ直ぐな風祭はこの作品を愛するきっかけになることは間違いありません。

    現在、アプリ「マンガワン」とWebサイト「裏サンデー」にて連載中の『ホイッスル!W』。こちらは風祭の子供たちのお話です。
    続編も始まり、これから更に広がっていく『ホイッスル!』の世界。この機会に手にとっていただき、世代を超えた物語を味わってみませんか。
    ぜひこの世界の面白さを共有しましょう!!

    ということで今回は樋口大輔先生作
    『ホイッスル!』をご紹介致しました!
    また次回―!!ヽ(゚∀゚ゞ


    (声優 : 守屋ユウ)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

PAGE TOP