“静寂の格闘技”ゴールボールってどんな競技?神谷歩未選手がナビゲート

こんにちは!スポーツ大好きあいスポくんッス!ボクが愛知ゆかりのアスリートに突撃取材する連載コーナーです!今回はゴールボールの強豪クラブ「チーム附属」のセンターとして活躍し、日本代表強化指定選手として総合国際大会の出場を狙う神谷歩未(かみやあゆみ)選手にインタビューしたッス!ゴールボールってどんなところが魅力?プライベートの過ごし方は??いろいろ聞いてきたよ。
神谷選手が取り組んでいる「ゴールボール」ってどんな競技か教えてほしいッス!


主に視覚障害のある選手が行う、3人対3人で行う球技だよ!競技中は「アイシェード」と呼ばれる目隠しをして、視覚を完全に遮断したうえでボールを転がすように投げ合って互いのゴールを狙うんだ。

えっ!?完全に真っ暗な中でどうしてボールの位置がわかるの???


ボールの中に鈴が入っていて、守備側の選手は鈴の音や相手選手の足音を頼りにゴールに向かって転がってくるボールを全身で防ぐんだ。守備側の選手はボールに触れてから10秒以内に投げ返さないと反則になるので、攻撃と守備がテンポよく入れ替わる点も観ていて楽しいポイントだよ。

音だけで判断するなんて神業ッス!と、いうことは観客も静かにしないと音が聞こえないよね?声を出して応援してはいけないっていうこと??


そういうわけじゃないよ。コート上にボールがない時や、タイムアウト中は音を出していいことになっているよ。会場では声を出していいタイミングがわかりやすいようにBGMを流したりすることが多いから、そのときは目一杯声援をくれるとうれしいな。会場が静まり返る瞬間と、湧き上がる瞬間のギャップが大きいのもゴールボールの魅力かも。

写真提供:一般社団法人日本ゴールボール協会
ゴールボール以外のスポーツは何かやったことがある?


視覚障害者のバレーボールである「フロアバレーボール」、視覚障害者の野球である「グランドソフトボール」など、中学時代はいろいろなスポーツに取り組んでいたよ。私は視覚障害者の中では目が見える方ではあるんだけど、明るいところが苦手で…。環境によってはボールが見えづらく感じてしまうことが多く、思うようにプレーできず悩んでいた時期もあったんです。アイシェードをすることで視覚障害の差を感じずにプレーできるゴールボールは、自分に向いていたのかも。
そっか!自分らしくプレーできる競技に出会えたのは大きいッスね。来年は「愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会」も控えているね!こちらに対する意気込み聞かせてほしいッス!


私は愛知県安城市の出身なので、地元で開催されるアジアパラで活躍したいという想いが強いです。ロサンゼルスパラリンピックに向かうための大切なステップでもあると思うので、しっかり選ばれるように日々の練習や試合を頑張りたいなと思います!

プライベートについても教えてほしいッス!好きな食べ物はなに??


味噌カツかな(笑)。東京でも食べられるのだけど、地元に帰ってきたときは味噌カツを食べに行くことが多いです。もともと揚げ物が好きなのだけれど、ソース味があんまり好みじゃなくて。はじめて味噌カツを食べたときに「めっちゃおいしい!」って思って以来、ずっと味噌カツ派です。

愛知の味噌カツ、最高ッス!オフの日は何をして過ごすことが多い?


家でゆったり過ごすのも好きだけれど、アクティブに動くほうが好き!今は東京に住んでいるので、池袋や渋谷でウィンドウショッピングを楽しむことが多いかな。あと、K―POPアイドルがすごく好きなので、イベントに行ったりCDショップを巡ったりするのが楽しみ!

愛知でお気に入りの場所はある?


年に数回帰省するんだけど、そのときは栄や大須あたりに出かけることが多いかな。どうやら私は人が多くてにぎやかな場所に惹かれるみたい(笑)。

最後にaispo!読者にメッセージを。


「愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会」でもゴールボールが開催されます。ひとりでも多くの人にゴールボールという競技を知ってもらって、会場などで応援していただけたらうれしいです。
今回の感想
急速で迫ってくる1.25kgのボール(バスケットボールの2倍の重さ!)を前後半各12分間にわたって投げ合い、全身を使って受け止める「ゴールボール」は、見た目以上にハードな競技だということがわかったッス!
そして、フェイクで足音をたてたり、反則にならないタイミングで拍手をするなど「駆け引き」の部分にもおもしろさを感じたよ!日本代表を狙う神谷歩未選手の前向きで明るい性格も素敵だったッス!「愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会」で行われる競技の中でも、注目を集めそうな予感!


PROFILE
神谷歩未
かみやあゆみ。愛知県安城市出身。筑波大学附属視覚特別支援学校の卒業生を中心に構成する「チーム附属」において守備の要である「センター」を主に務める。センターの両脇に位置する「ウイング」への正確なパスや、キャッチして素早く投げ返す速攻が持ち味。ロサンゼルスパラリンピックへの出場も期待されている。
<10月開催のJPSA設立60周年記念2025ジャパンパラゴールボール競技大会について、詳しくはポスターをクリック>

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