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2025/10/10 特集記事

圧倒的なスピード感と激しい肉弾戦にハマる人続出!初めてのアイスホッケーXHL観戦

他の競技にはない魅力がたっぷり!「氷上の格闘技」アイスホッケーは生観戦が面白い!

──アイスホッケーが行われている会場に一歩足を踏み入れると、氷点下のリンクで選手たちが火花を散らしている。ゴールが決まるたびに観客席から大歓声。ルールを知らなくても、迫力に圧倒される時間が待っている。──

あなたはアイスホッケーにどんなイメージがあるだろうか?

「寒い地方のスポーツ」というイメージが強く、愛知の人々には今ひとつ馴染みが薄いかもしれないが、実際にアリーナで観戦してみてほしい。その魅力に引き込まれる人も少なくないだろう。

時速60キロほどの速さで氷上を滑走するスピード感、激しい接触をものともせず圧倒的な迫力で展開される白熱の肉弾戦、息をもつかせぬ展開で目まぐるしく攻守が入れ替わる展開の速さ、ゴールが決まった瞬間に訪れる歓喜と達成感……

小さなゴム製のパックを巡って激しいバトルが繰り広げられるその様子は、「氷上の格闘技」とも呼ばれている。

スティックを使って硬いパックを相手のゴールに打ち込む

「アイスホッケーって面白そう!」、「チャンスがあれば一度観戦してみたい」そう思ったあなたに朗報だ。

10月12日(日)からアイスホッケーの新リーグ「EXTREME ICE HOCKEY LEAGUE」(通称XHL)が開幕する。名古屋市港区の邦和みなとスポーツ&カルチャーをゲームアリーナとする「名古屋オルクス」が参戦し、来年3月にかけてホームで6試合を行う。この機会を逃す手はない。ぜひ生でそのスピード感や迫力を体感してはいかがだろう。

アイスホッケー観戦初心者のために、アイスホッケーの見どころやルール、XHLや名古屋オルクスについて紹介する。これを読めば、アイスホッケーをより楽しむことができるはずだ!

邦和みなとスポーツ&カルチャー

反則をしたら数分間退場、ゴール裏もプレー可能……アイスホッケーならではのユニークなルールを覚えておこう!

冒頭でも述べた通り、見どころいっぱいのアイスホッケーだが、「ここを押さえておくと観戦をより楽しむことができる」というツボをいくつか紹介したい。

観戦のツボ①展開も選手も目まぐるしく変わる!
トップレベルの選手によるスケーティングのフルスピードは時速60kmをも超えると言われるアイスホッケー。それだけにトランジション(攻守の切り替え)が速く、スリリングな展開が醍醐味の一つだ。

また、試合は1チーム6人(フィールドのプレーヤー5人とゴーリー<サッカーで言うゴールキーパー>1人)で行われるが、選手の交代が無制限に行えるのが特徴。プレーヤーのスタミナ消費がとても激しいため、5人1組で3~4セットを作っておき、各セットが1~2分プレーをしたら、次のセットに交代するということを試合中ずっと繰り返している。

野球やサッカーなど他の競技ではスタメンと控え選手がはっきりと分かれることも多いが、アイスホッケーはベンチに入った選手のほぼ全員が出場するのが当たり前。(国際ルールでは、22人がベンチ入り。)誰もが主役になり得るのが、他の競技との大きな違いだと言えるだろう。

ベンチで待機中の選手

観戦のツボ②反則をするとペナルティボックスでお仕置きに
激しいボディコンタクトが当たり前のアイスホッケーだが、スティックを使って相手を引っ掛けたり、後ろからタックルをしたりするなど特に危険な行為は反則となっている。

反則の重さによって「マイナーペナルティ」と「メジャーペナルティ」があり、マイナーペナルティの場合は2分間、悪質なメジャーペナルティの場合は5分間の退場となり、その間チームは1人少ない人数での戦いを余儀なくされる。

この状況のことを、反則をされたチーム視点では「パワープレー」、反則をしたチーム視点では「キルプレー」と呼ぶ。アイスホッケーで最も得点の入りやすいシチュエーションとなるため、観戦時には特に集中して観ると良いだろう。

ペナルティボックス

観戦のツボ③ゴール裏の攻防が勝敗を分ける
他の競技にはないアイスホッケーの大きな特徴がゴール裏のエリアもプレー可能だということ。「攻撃側の選手がこのエリアにパックを持ち込み、ゴール前に詰めた味方にパスをしてゴールを奪う」というシーンは、アイスホッケーのよくある得点パターンの一つとなっている。

ゴール裏の攻防は、試合の勝敗を分ける大きなカギとなると言っても言い過ぎではないだろう。攻撃側、守備側がそれぞれどんなプレーを見せるのか、ゴール裏の攻防に要注目だ。

ゴール裏の攻防

「愛知・名古屋をアイスの街へ」新リーグXHLは愛知で6試合を開催!

10月に開幕するXHLは、日本のトップリーグであるアジアリーグアイスホッケーに次ぐリーグという位置付け。選手やレフェリーの育成、競技の普及や地域振興を目指す新たなチャレンジの場としてスタートする。

参加するチームは名古屋オルクス、東京ワイルズ、滋賀ブルーライズIHCの3クラブ。

アジアリーグアイスホッケーでは競技の盛んな北海道や東北での試合が中心だったが、XHLでは「初めて観戦する人(特に子どもたち)を増やす」ことにこだわり、人口が多くアイスホッケーの試合が少なかった東京・名古屋・関西の都市部にクラブを置き、その魅力を地域住民の方々に身近に感じてもらえるよう働きかけていく。

名古屋を拠点に活動するアイスホッケーチーム「名古屋オルクス」は、“愛知・名古屋をアイスの街へ”というスローガンのもと、地域に根差した取組を展開している。今季から監督に就任した元キャプテン・佐藤育也氏は「子どもたちに夢を持つことの大切さと、努力することの楽しさを伝えていきたい」と、次世代への熱い想いを語っている。氷上での迫力あるプレーを間近で見られる試合は、一瞬も目が離せないワクワク体験だ。

佐藤育也監督

名古屋オルクスの試合日程は以下の通り。一度、迫力あるプレーをその目で確かめてみてはいかがだろう。

<愛知で開催するXHL>
10月18日(土) 邦和みなとスポーツ&カルチャー
・名古屋オルクス × 東京ワイルズ

11月1日(土) 邦和みなとスポーツ&カルチャー
・名古屋オルクス × 滋賀ブルーライズIHC

12月6日(土) 邦和みなとスポーツ&カルチャー
・名古屋オルクス × 東京ワイルズ

2026年1月24日(土) 邦和みなとスポーツ&カルチャー
・名古屋オルクス × 滋賀ブルーライズIHC

2月14日(土) 邦和みなとスポーツ&カルチャー
・名古屋オルクス × 東京ワイルズ

3月7日(土) 邦和みなとスポーツ&カルチャー
・名古屋オルクス × 滋賀ブルーライズIHC

<名古屋オルクスの選手に教わる、アイスホッケー体験教室もチェック>


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