BLOG
祭nine. 柔道(後編)
人気エンターテインメント集団「BOYS AND MEN」の弟分として今年8月にメジャーデビューした「祭nine.(まつりないん)」。
アグレッシブな歌とダンス、アクロバチックなパフォーマンスを得意とする7人組のエンターテインメントユニットです。
このブログでは、スポーツ万能な祭nine.のメンバーが、2026年に愛知で開催されるアジア競技大会で実施予定の競技を体験し、その競技の魅力を発信していきます。
今回の種目は、柔道です。実践編となる後編に入る前に、前編のハイライトから。
稽古場の田代道場(名古屋市千種区)を訪れたのは、野々田奏(ののだかなで)、清水天規(しみずたかのり)、横山統威(よこいとうい)、神田陸人(かんだりくと)の4人。彼らがまず学んだのは、あいさつの大切さ。「礼に始まり、礼に終わる」と言われる柔道は、そもそも精神を鍛錬するための武道。そのため、試合に勝つことは二の次で、それよりも相手を敬う心や自身を高める気持ちを持つことが大切だということを知りました。
今日はいよいよ実践に移ります。
稽古は代表の田代さんのほか、4人の師範が指導してくれました。その中には、2016年のリオデジャネイロパラリンピックの柔道60kg級で見事に銀メダルを獲得した広瀬誠選手の顔も。メダリストに稽古をつけてもらえるなんて、光栄なことです。
最初の練習は、「イモムシ」。いわば準備運動のようなもの。畳みの上に腹ばいになり、腕の力だけでグッと前に進みます。足を使わずにほふく前進をするといったイメージでしょうか。カンタンそうに見えますが、実際には見た目以上に腕力を使うようで、メンバーたちは必死です。
さて、イモムシが終わったら、次は「エビ」。仰向けに寝た状態から体を丸くしながら頭の方向に進みます。その動きは確かにエビのよう。相手の抑え込みから逃れるための基本の動きなのですが、陸人の動きがちょっと変。エビというよりは、ミミズのような…。何だか、ぎこちない動きでした(笑)
準備運動が終わったら、次は受け身の練習です。相手に投げられた時、畳に頭をぶつけないようにするための基本中の基本の動きです。あごを少し引き、振り上げた手を下げる反動を利用して、背中から倒れます。
4人が倒れるたびにバーン!という音が道場内に響き渡ります。うまく倒れることができた時ほど、大きな音がするのは気のせいではなさそう。ひと際大きな音を響かせていたのは経験者の奏。倒れては起き上がり、倒れては起き上がり…楽しそうに繰り返していました。
受け身の基本を習ったあと、実際に師範に投げてもらい、うまく受け身がとれたら合格です。
一礼をして、組み合った後、師範がメンバーの腕を取り、クルッと背中を丸めて一本背負い。メンバーたちの体がフワッと宙に浮いたと思ったら、畳に叩き付けられした。
「あれ〜、全然痛くない」と清水が話せば、奏は「めちゃくちゃ楽し〜」と投げられているのになぜか楽しそうな様子。投げ方が上手なんですね!
投げられるばかりでは面白くない!ということで、技をひとつマスターすることに。背負い投げは難しいので、大外刈りを教えてもらいました。
右足を大きく振りかぶり、振り子のように反動を利用しながら相手の足を刈って倒します。
最初はおそるおそる足を振り上げていたメンバーたち。それでは、うまく倒すことはできません。勢いよく足を振ると、ストンと倒せます。
「ごめんなさいという気持ちと楽しいという気持ちが半分ずつ混ざっています」と話すのは陸人。しっかり技を決められた時は、爽快感を感じた。とのことでした。
基本の理念や動きを学び、最後は実践的な技も覚えたところで稽古は終了。メンバーたちはみんな、充実した表情。
「投げ技のコツが分かって楽しかった」と話したのは統威。普段は、見る専門だそうですが「やってみると楽しいですね」。
田代道場で2年ぐらい習っているという小柄な女性と組手の稽古をした清水は、「技をかけようとしたのにビクともしなかった」と驚いた様子。
唯一経験者の奏は、「筋がいい」と師範にも褒められたせいか「楽しかったです」と、とびきりの笑顔。
陸人は「日本人が大切にするべき心を学ぶことができました」と振り返ってくれました。
精神も体も鍛えることができる柔道で、奏、清水、統威、陸人の4人もひと回り成長できたかな!?
(ライター・鶴哲聡)
「イモムシ」を実践するメンバー。見た目以上に苦しそうです。
受け身の練習をするメンバー。
実際に師範に投げているところを見せてもらい、経験者の奏が実践しました。
足技の「大外刈り」を教えてもらいました。
実際に師範と1対1で組みます。緊張気味の統威です。
なかなか足技をかけさせてもらえず、苦戦の表情(?)をする清水です。
最後に整列してみなさんに御礼を言いました。礼に始まり、礼に終わります。