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祭nine. 空手(後編)
人気エンターテインメント集団「BOYS AND MEN」の弟分として昨年8月にメジャーデビューした「祭nine.(まつりないん)」。
アグレッシブな歌とダンス、アクロバチックなパフォーマンスを得意とする7人組のエンターテインメントユニットです。
このブログでは、スポーツ万能な祭nine.のメンバーが、2026年に愛知で開催されるアジア競技大会で実施予定の競技を体験。ブログやSNSなどを通じて発表することで、その競技の魅力を伝えていきます。
今回チャレンジする競技は空手。祭nine.から寺坂頼我(以下、頼我)、野々田奏(以下、奏)と清水天規(以下、清水)、神田陸人(以下、陸人)の4人が、天白区にある東真会の東真武道館を訪ねました。
早速道着に着替えた4人は、同会門下生の子どもたちと一緒に稽古を開始。道場内でダッシュを繰り返すウォーミングアップに、メンバーたちはすでにお疲れモード。彼らは果たして、厳しい稽古についていけるのでしょうか…。後編では、本格的な稽古の様子を紹介します。
ウォーミングアップでしっかり体を温めた4人は、基本技の練習に入ります。まず行うのは突きの練習。股を開いて腰を落とし、正面に向かって「エイ!」と声を出しながら、左右交互に拳を突き出していきます。少しでも声が小さいと、すぐさま林欣吾師範から「気合いが足りない!」と厳しい声が。
ピーンと張りつめた空気の中、4人のメンバーも必死に拳を突き続けます。同じ姿勢をキープするのは大変そうで、メンバーの表情もゆがんでいましたが、なんとかついていくことができました。
突きの練習が終わったら、休む間もなく蹴りの練習です。足を肩幅ぐらいに広げたら、蹴る方の足の膝を一旦曲げた後、すばやく前へ蹴り出すのが前蹴り。蹴る方の足の膝を外側に開き、そこから前に向かって蹴るのが回し蹴り。こちらも突きと同様、左右交互に繰り返し練習しました。4人ともなかなか筋が良さそうで、稽古の様子を見守っていた蛸島さんから「カッコイイぞ」との声がかかるほどでした。
基本技を覚えたところで、続いては形(型)の練習を行いました。形(型)とは、さまざまな技をいかに正確に、切れ味鋭く繰り出すことができるかを競う競技。林師範による、突きや蹴りなどの基本技を組み合わせた見本の動作を真似して、4人も挑戦しました。
ここで大切なのが、ひとつひとつの動作をピシッピシッと「決め」ていくこと。そうすることで、得点が高くなるそうです。4人とも空手初心者だけに、最初のうちは動作を覚え、ついていくので精一杯。そんな4人を林師範は「絶対に覚えるという気持ちが大切」と鼓舞します。そうやって何回か繰り返しているうちに、4人も動作を覚え、動きが揃うように。振り付けを覚えるような感覚なのでしょうか、その飲み込みの早さに蛸島さんも舌を巻いていました。何より、みんなの動きがピシッと揃うと、本物の演武のよう。見ているこちらも感心させられるほどの出来映えでした。
形(型)をある程度習得した4人。続いては、相手と対戦する組手に挑戦です。組手は、頭に防具、手にグローブを着けて行いますが、技を出すときは「寸止め」が競技としての基本的なルール。蛸島さんによると、勝負のポイントはスピード。相手より素早く技を繰り出すことが大切なのだそう。
そんなアドバイスを受けた4人はやる気満々。道場の門下生を相手に、それぞれ今日教わった成果をぶつけました。冷静に相手との距離を取ってスキをうかがう奏。フットワークでかく乱しようとする清水。とにかくへこたれず前へ出ようとする陸人。積極的に技を仕掛けて行く頼我。4人がそれぞれの個性を出して、戦い抜きました。
その姿は、蛸島さんが「飲み込みが早い。うちの道場で鍛えれば、すぐに強くなれる」と太鼓判を押すほど。
4人も「楽しかった」と口を揃える、充実した時間が過ごせたよう。
最後は4人を代表して頼我に感想を語ってもらいました。
「最初のうちは戸惑いもあったけど、やっていくうちにどんどんのめり込むような感じになっていって……。空手をやっていた父から『面白い』と話を聞いていましたが、やってみて、その意味がすごくわかりました。あと、観戦もしたいですね。一流選手たちがどんな試合や演武をするか観てみたくなりました」。
(ライター・鶴哲聡)
撮影協力=東真武道館
http://www.toshinkai.jp/
突きの練習をするメンバーたち。「エイ!」と声を出しながら、拳を突き出していきます!
形(型)の練習をするメンバーたち。全員きれいに揃っていました。
グローブを付けて、実際に相手と対戦する組み手に挑戦。門下生たちに相手をしてもらいました。
稽古のあとは、神棚に一礼をします。
最後にみんなで記念撮影です!