先回まで登場していたつーじに対して、しゅんくんは開口一番、こう言った。
「ちなみに、あいつより俺の方が強い。肉体的に。生き物として戦ったら勝ちます!」
いやはや、負けず嫌いがここにもいたとは…。しゅんくんもまた筋肉が自慢なのだ。
そんな彼が今まで関わってきたスポーツは?
「2歳からスイミングスクールに通ってて、それが僕のスポーツの始まり。小学校3年生ぐらいまでやってて、一通り全部、クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライ・メドレーまでいって、結構一生懸命頑張ってました」
幼い頃、お母さんが連れていってくれたスイミングスクール。当時を振り返ると、忘れられない光景があるそうだ。
「自販機のアイスとかあるじゃないですか。あれが施設にあって…。それと、栄養ドリンクみたいな瓶の清涼飲料水。ああいう、ちっちゃな子どもの時から特別感があって、プールに行ったらこれが飲めるとかアイスを買ってもらえるとか、それも僕の中のモチベーションだったのかな〜って思いますね」
また、水泳で知り合った友だちに会いに行くというのも、楽しみの一つだった。
「スポーツは一緒に頑張る仲間とか、そういうのをちっちゃな頃から味わえていたっていうのは大きかったなと思いますね」
その後、小学3年生で始めたのが野球。地元の野球チームに入り、ショートを守っていた。野球を頑張ったからこそ、今のしゅんくんがあるという。
「どのスポーツでも厳しいとは思うんですけど、野球は結構キツイんですよね。
精神論的な部分もやっぱりまだあるんで。時代の流れ的に、もう今はもちろん水分は摂った方がいいとかあるんですけど、重々自分たちもわかった上、指導者もわかった上で、ギリギリ追い込む。メンタル的にも強くならなきゃいけないしっていうのがあって、だから小学校の時から、水分補給はできるけど好きなタイミングではできないし、筋トレとかも、ちっちゃい頃は嫌だけどやらなくちゃいけない。冬場は手をボロボロに血まみれになりながら素振りをしなくちゃいけないとか、そういう鍛錬は小学校の時からずっとあったんで」
厳しい鍛錬だったからこそ、しゅんくんの中でスポーツとは純粋に楽しいだけじゃなくて、苦しい思い出でもあるんだとか。
「でもその苦しかったという思い出は嫌な思い出じゃなくて、あの時、あれだけ俺、やってたんだから…という一つの財産みたいな。当時の苦しかった記憶は今になって大事な宝物ですね。今でもあの時の練習を超える辛さはないですね。出会ってないですね」
厳格なコーチから教わったことは、技術面だけではない。
「挨拶・返事、ルール・マナーというものを徹底的に教え込まれたので、当時のコーチには感謝ですよね、ホントに。ありがとうございますって感じです」
そんなしゅんくんはドラゴンズファン。次回、ナゴヤドームへの想いを語る!
(インタビュー&ライティング 三輪のり子)