幼い頃から、野球に打ち込んできたつーじ。小学生の頃から高校まではほとんど毎日グローブを付け、白球を追い掛ける日々だったそうだ。ところが…。
「大学生の時にサッカー部に入りました。肩肘壊しちゃって。ずっとリハビリしてたんですけど、なかなか治らなくて…」
推察するに、小さい頃から野球一筋の生活を送ってきたつーじの葛藤はいかばかりであったろうか。でも、つーじは負けなかった。潔く方向転換を決めた。
「もともとスポーツが好きだったんで、大学へ行って何かに打ち込みたいなと思ったんです。でまぁ、野球じゃなくて他の何かないかなぁと思ってた時、僕、それまでによくサッカー部に混ぜてもらってやっていたんですよ。それで、いつかサッカーやりたいなぁと思ってたんですけど。
僕、本当に誰よりも負けず嫌いなんで、サークルとかでやっちゃうとボク一人浮いちゃうんですよ。負けてへらへらされたら、僕はちょっと我慢できなくて。そんなヤツがサークルにいたら駄目だなと思ったんです。
で、自分のレベル的には絶対サークルの方が合ってると思うんですけど、でも高いレベルの方がいいかなと思って、サッカー部に入って本気でやろうと」
どの道へ行こうとも、ここがつーじの気質。本格的に鍛えたい、鍛えられたいのだ。
「サッカー部の人はド素人が入ってきて迷惑だったかもしれないですけど(笑)、僕的にはやっぱり高いレベルでやりたかったので。素人だとしても」
それにしても、今まで続けてきた野球からサッカーへとガラッと変わって、戸惑ったこともあったのでは?
「野球は小2ぐらいから始めていたので、そこそこエリートじゃないですけど、ずっとレギュラーだったし、まぁまぁ強いチームでやってたんです。でもまたもう1回、一番下を味わうことによって、人として優しさだったり気遣いだったり、そういうものはすごい勉強になったし、一番下っ端だから雑用とかもどんどんすすんでやっていました。そういった面では自分を見直すきっかけにはなりましたね。あそこを味わったのは大事だったかなと」
噛みしめるように語るつーじは、エリートの立場と支える立場、両方の気持ちがわかる。そんな心身ともに健やかな彼が、今、励んでいるのは“筋トレ”。体脂肪はなんと、5%なんだとか!
「僕、もともとそんなに大きな体じゃないんですけど、筋トレってどのスポーツにも関わってくるというか、やっぱり筋肉とか体ができてないと。例えばバッティングでも遠くに飛ばせないし、ピッチングでも速い球投げられないし。当たり負けしちゃうしっていう。だから筋トレは今頑張ってますね!」
何をするにも“本気”。アツイ男なのだ。
次回は、つーじが他に興味を持っているスポーツについてさらに熱く語る!!!
(インタビュー&ライティング 三輪のり子)