高校サッカーの頂点を目指す「全国高校サッカー選手権大会」
夏の甲子園が終わると3年生は引退する高校野球。
夏休みを境に新旧の学年の入れ替えがされるわけですが、高校サッカーは全国大会をめざし、夏休み返上で練習に励んでいます。
シード校と県内の地区予選を勝ち上がった56校(2014年)のトーナメント戦により愛知県代表をめざしますが、’93年のJリーグ開幕後は、小中学生のサッカー人口の増加で、愛知県も激戦区となりました。
強豪といわれていた中京大中京、愛知、刈谷、岡崎城西などに加え、かつての強豪をおびやかすチームとして、東邦、東海学園、名東、熱田、愛知産大三河なども現れ、また、地区予選を勝ち上がってくるチームの実力も上がり、1回戦から波乱が起こることもありえるのです。
そして、中京大中京の岡山監督や東海学園の鶴田監督など、元Jリーガーが指導するチームも特に台頭していきます。
ここ数年は岡山監督が率いる中京大中京が3年連続2回の優勝を果たし、東海学園も鶴田監督就任後2度の全国出場をかなえました。
今回で94回を数える全国高校サッカー選手権。
11月の決勝の地「パロマ瑞穂スタジアム」に立つ2チームはどこか? 初戦から注目していきたいです。
【カメラアイズ】
高校生活最後の大会となる3年生、その3年生をなんとしても全国へ行かせたいとがんばる後輩レギュラー。
そして、スタンドから応援するチームメイト。
高校生のどのスポーツにも見られる構図が、たまらなくいい。
負けて大泣きする後輩をなぐさめる先輩、こんなシーンが高校生らしいのだ。
プレーのカットもさることながらドラマチックなシーンを狙うこともある。
撮影する側さえつらい場合もあるが、それもまた青春!と自分に言いきかせている。
喜びと悔しさが対比する瞬間を残すために。
(スポーツカメラマン 村松繁昌)