ラグビーワールドカップは4年に一度開催される。
出場国は、1987年の第1回大会から95年の第3回大会までは16カ国、99年の第4回大会から20カ国に増え、現在に至っている。
他の種目でもそうだと思うが、ラグビーのワールドカップは、ものすごく、お国柄が現れる大会だ。
そもそもラグビーは、ものすごく性格が出るスポーツである。
80分間という長い時間をかけて、広いピッチを使って、手も足も使えて、ボールを持って何歩でも走ってよくて、体をぶつけてもいい……ほとんど制約のないスポーツだ。
何でもできるスポーツだからこそ、無限の選択肢の中から何を選択するかに、そのチームのカラーは現れ、そこにはお国柄が見えるのだ。
例えばフランス。
どの強豪国にも勝てる最高のパフォーマンスと、どこにでも負けてしまいそうな最悪のパフォーマンスが、脈絡なく連続する。2011年の前回ワールドカップでは、1次リーグでトンガに敗れ、決勝トーナメントでは準決勝でイングランドに勝ち、決勝ではニュージーランドと2点差の大接戦を演じた。
何しろ監督や選手自身「その日、どんな試合をできるかは僕らにも分からないんだ」と平気でのたまうのがフランスである。
ラグビーで重視されることの多い「規律」や「一貫性」よりも「閃き」や「即興性」を重んじるスタイル。
だから、フランスのファンはフランス以外にも多い。
例えばイングランド。
七つの海を制圧した大英帝国の理想を体現するが如く、世界最大級の大型フォワードでボール争奪戦を制圧する。
優位に立ってしまうと、案外そこからは保守的でもない、大胆なアタックを多用する。
ロンドンという人種の坩堝を抱えるだけあって、英4カ国(イングランドとスコットランド、ウェールズ、アイルランド)の中では最も早くアフリカ系移民選手、パシフィックアイランダー系選手を代表入りさせたのもその現れだろう。
では、日本のラグビーにはどんなお国柄が現れているのだろう。
日本代表を率いるエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)はオーストラリア人だが、日系人の母と日本人の妻を持つ人物で、1995年にプロのラグビーコーチのキャリアを積み始めたのは日本という経歴を持つ。
そしてエディーは、「JAPAN WAY」というスローガンを掲げ、日本独自のラグビーを作りながらこのワールドカップに向けてチームを作ってきたのだった……(続く)
(ラグビージャーナリスト 大友信彦)