世の中は自転車ブーム。カラフルなサイクルウェアに身を包み、かっこいいロードバイクを颯爽と駆る人を、街中でもよく見かけます。
「自動車の街」というイメージが強いかもしれませんが、実は自転車との相性もよいのが愛知県。海や山など自然が豊かで、サイクリングが楽しめるコースも数多く整備されています。
そうそう、県内には競輪場が2つ(名古屋、豊橋)もある。まさに愛知は、初心者から上級者まで様々なサイクリストが楽しめる「自転車県」と言っても過言ではありません。
そんな環境の整ったところだからこそ、自転車を楽しまなければ損。
ということで、ここではオリンピック種目にもなっている自転車競技について見ていくことにしましょう。
【トラックレース】
バンクとも呼ばれる傾斜のある形状をした専用の競技場で行うレースです。競輪場を思い浮かべてもらうとよいでしょう。
このトラックでは、タイムの速さを競うタイムトライアル、複数の競技者で一斉に走り先着した人が勝者となるスプリント、競輪から生まれたケイリン、2人(チーム)がトラックの正反対の位置から同時にスタートしてタイムを競うパーシュート(追い抜き)など、様々な競技が行われます。
使用する自転車は、ブレーキの付いていないトラックレーサー。
スピードは時速60キロほど。自動車で100キロ以上を出しているぐらいに感じるかもしれません。
【ロードレース】
屋外の舗装された道路を走る、自転車版のマラソンといったところです。
リオデジャネイロオリンピックのレース距離は、237.5キロ。名古屋から伊豆までを6時間ほどで走りきったことになります。
使用する自転車はロードレーサーです。
【マウンテンバイク】
文字通り山の中の未舗装のコースが舞台の競技。
タイヤが太くて頑丈な、道なき道を走るのに適したマウンテンバイクを使います。
【BMX(バイシクルモトクロス)】
マウンテンバイクと同様、20㎝の太いホイールの頑丈な競技用自転車を使用する競技。
人工のジャンプ台など起伏に富んだコースを8人同時に走り順位を争います。
自転車は老若男女誰でもすぐに始められる手軽なスポーツ。
県内各地にあるサイクリングロードなどで、風を切って走る爽快感を味わってみてはいかがでしょう。
また、ツーリングだけでは飽き足らなくなったという人はレースに参加してみては。
愛知県自転車競技連盟主催の「リトルワールドサイクルミーティング」はサイクルロードレースの入門編として、15年続く人気のレース。
家族で揃って楽しむ親子連れから、元気ハツラツな年配の方まで幅広い世代のサイクリストがエントリーし、景色のいいリトルワールドの中を走ります。
現在、プロとして活躍する選手の中には、子供の頃に、この大会に参加して自転車の楽しさに目覚めたという人もいるのだとか。
近くでは12月11日と平成28年3月12日(いずれも日曜日)に開催予定。興味のある方は、愛知県自転車競技連盟へ問い合わせを。
(ライター : 鶴 哲聡)