激しいコンタクトとアクロバチックなプレーが醍醐味
愛知でハンドボールの真髄を楽しもう!
愛知県はハンドボールの盛んな地域だということをご存じでしたか?
競技人口は全国でもトップレベル。ジュニアからシニアまで実力のあるチームが数多く活動をしていることから、「ハンドボール王国・愛知」と呼ばれることもあります。
それは国内最高峰のリーグである「日本ハンドボールリーグ」で戦うチームの顔ぶれを見れば分かります。
なんと男子9チームのうち大同特殊鋼フェニックス(名古屋市南区)、豊田合成ブルーファルコン(清須市)、トヨタ車体ブレイブキングス(刈谷市)の3チーム、女子7チームのうちHC名古屋(名古屋市瑞穂区)の1チームの合計4チームが愛知を本拠地にしているのです。
中でも男子の大同特殊鋼は、日本リーグで2度も5連覇をしているのをはじめ、国内の各タイトルを総なめにしている名門中の名門。また、トヨタ車体も近年は優勝争いの常連になるなど、急速に力を付けています。
また、強豪が多いのは日本リーグ勢だけではありません。
2016年11月に行われた全日本学生ハンドボール選手権大会で大同大学(名古屋市南区)が3位と健闘したほか、同年8月の第45回全国中学生ハンドボール大会では滝ノ水中学(名古屋市緑区)が見事に準優勝に輝きました。
高校に目を向けると、過去に男子では桜台高校、中京商高・中京高校(現中京大中京高校)、名城大学付属高校が、女子では稲沢高校、半田高校、市邨学園高校(現名古屋経済大学市邨高校)、名古屋短期大学付属高校(現桜花学園高校)がインターハイで全国優勝を果たしています。
こういった歴史からも、愛知県が「ハンドボール王国」と呼ばれるのも頷けますよね。
ハンドボールに興味がわいたという人のために、最低限知っておきたいルール(シニアクラス)を説明しましょう。
・コート…大きさは40m×20m。コート中央にセンターライン、ゴール前方6mに半円形のゴールエリアライン、同9mにフリースローラインが引いてあります。
・ゴール…高さ2m、幅は3mです。
・競技時間…前後半30分。大会によって規定は違いますが、同点の場合10分間の延長戦を行い、それでも決着がつかない場合は7mスローコンテスト(サッカーのPK戦のようなもの)を行います。
・競技人数…ゴールキーパー1人とコートプレーヤー6人の合計7人。選手の交代は自由にできます。
・ボールの扱い…パスやドリブルをつないで、相手のゴールへ向かいます。キーパー以外、足で扱うのは反則。3歩までボールを持ってプレーすることができます。
・得点…ゴールエリアラインの外からシュートしたボールが相手ゴールラインを超えると1点が入ります。ゴールエリアラインより内側のゴールエリアはキーパーしか入ることができません。シューターは少しでもゴールに近づくために高くジャンプしてシュートを打ちます。
ハンドボールの大きな特徴のひとつが身体の接触が認められていること。
ゴールエリアラインの付近などで互いの選手がせめぎあうシーンは見どころのひとつです。
また、ハンドボールの花形と言えばスカイプレー。ゴールエリア上に出されたパスを空中でキャッチして、そのままシュートをするというアクロバティックなプレーです。バチッと決まった時は、見ているだけで胸がスカッとしますよ。
もちろんやっても楽しいのがハンドボール。反則などが少なくルールが覚えやすいので、初めての人でもとっつきやすいのではないでしょうか。
先に紹介したHC名古屋を運営するNPO法人名古屋スポーツクラブでは、名古屋市とみよし市にハンドボールスクールを開校。
特に名古屋校では、成人向け(高校生以上)のクラスがあり、70代のマスターズも活動しています。
「運動不足を解消したい」、「新しく趣味を持ちたい」、「幅広く交流を深めたい」など…そんなことを考えている人にオススメです。
あなたもぜひ、ハンドボールの楽しさに触れてみませんか。
(ライター : 鶴 哲聡)