世界一のボウリング場がある愛知で
レッツプレー ボウリング!
国内の競技人口は1500万人を超えると言われるボウリングは、広く国民に親しまれている身近なスポーツ。誰もが一度はプレーしたことがあるのではないでしょうか。
「あらためて説明を聞かなくても十分知っているよ」との声も聞こえてきそうですが、皆さんに親しまれているレジャーとしてのボウリングではなく、競技スポーツとしてのボウリングにスポットを当てていきたいと思います。
ボウリングと言うと、どうしても“やるスポーツ”というイメージが強くありませんか? でも実はプロアマ問わず競技会も盛んに行われているのです。
例えば、2026年に愛知で開催されることとなったアジア競技大会では1978年の第8回大会から正式種目に採用されていますし、日本最大のスポーツイベントである国民体育大会でも正式種目となっています。
ほかにも、実業団や高校生、シニアなどさまざまな年代別の大会が開催されているそうです。
各種大会での愛知県勢の成績はというと…これが結構よかったりします。
2016年に行われた日本ボウリング協会主催の各種大会の主な結果を見てみましょう。
・第7回全日本小学生ボウリング大会:林育美選手が小学6年生女子の部で準優勝
・第40回全日本中学ボウリング選手権大会:山田悠畝奈選手が女子の部で優勝
・第40回全日本高校ボウリング選手権大会:水谷若菜選手が女子の部で優勝
・第42回全日本実業団産業別ボウリング選手権大会:トヨタ自動車AチームがD部門(鉄鋼・機械・金属・精密・輸送機械・自動車・諸工業)で優勝
・第54回全日本ボウリング選手権大会:愛知県男子チームが総合優勝となる文部化学大臣杯を獲得
なかなかどころかかなりいいのではないですか。
どの世代も満遍なく上位の成績を残していることが分かります。
愛知はボウリングの強豪県でもあるのですね。
最高得点は300点。ストライクを取ると次の2投分、スペアを取ると次の1投分が得点に加算されるといった基本的なルールに変わりはありませんが、大会ごとにレギュレーション(規定)が違うのが、競技ボウリングの特徴。
例えばアジア競技大会では、6種目を実施します。その内容とは、
・シングルス(個人戦):6ゲームを投球。その合計点を競います
・ダブルス(2人チーム戦):1人6ゲームを投球。計12ゲームの合計点を競います。
・トリオ(3人チーム戦):1人6ゲームを投球。計18ゲームの合計点を競います。
・ファイブプレーヤーズチーム(5人チーム戦):1人6ゲームを投球。計30ゲームの合計点を競います。
・オールエベンツ:シングル、ダブルス、トリオ、ファイブプレーヤーズチームの計24ゲームの合計点で個人順位を決定します。
・マスターズ:オールエベンツの上位16人によって実施される。総当たり戦15ゲームとポジションマッチ1ゲームの16ゲームを行い、その上位3人による順位決定トーナメントで最終順位を決めます。
アジア競技大会だけではなく、各競技会とも1日に何ゲームも投げ、コンスタントに高いスコアを出していかなければ、上位進出は望めません。
何ゲーム投げてもびくともしない体力と集中力が求められるタフなスポーツだと言うことができるでしょう。
とは言っても、もともと広く普及しているスポーツだけに、本人の頑張り次第では大きな競技大会に出場できる可能性だって決してなくはありません。腕に覚えのある人は、10年計画でアジア競技大会目指して努力してみてはいかがでしょう。
ところでみなさんは、愛知県に世界一のボウリング場があるのをご存じですか?
そのボウリング場とは、稲沢グランドボウル(稲沢市)。2017年3月17日(金)〜20日(月・祝)に開催される全日本ボウリング選手権大会の会場となっています。
何が世界一かと言うと、レーン数。なんと116レーン(198.39m)もあるのです。
100を超えるレーンを保有しているボウリング場は世界でここだけということで、ギネスにも認定されています。「どこまで続くの?」と思うほど、端が見えないくらいにズラーッとレーンが並んでいる様は壮観です。
そんなすごいボウリング場が県内にあるので、ぜひプレーしてみてはいかがでしょう。
大会を観戦したり、大会に出場したりしてみたいと思った人は愛知県ボウリング連盟にお問い合わせを。公式競技場や県内で活動しているクラブなど、さまざまな情報を紹介してくれますよ。
(ライター : 鶴 哲聡)