112年ぶりにオリンピック競技に復活した
中毒性の高い!?紳士のスポーツ
今回は、昨年のリオデジャネイロオリンピックで112年ぶりに正式種目として採用され話題となったゴルフを紹介しましょう。『レジャー白書2016』によると、平成27年の日本国内のゴルフ人口はなんと760万人。アメリカに次ぐ世界第2位のゴルフ大国です。
中高年男性のプレーヤーが多く、“おとうさんのスポーツ”というイメージが強いかもしれませんが、最近はファッショナブルなウェアに身を包む女子プロゴルファーの人気もあり、お洒落なスポーツとして老若男女問わずプレーを楽しんでいるようです。
今さらという人も多いとは思いますが、初めての方にこれだけは知っておいてもらいたいというゴルフの基礎用語をお伝えします。
まずはコースに関する用語から。
・ラウンド=ゴルフコースにある18のホールすべてを一巡すること。
・ヤード=ゴルフでは距離をヤードで示します。1ヤードは約90センチです。
・パー=各ホールに設定されている基準打数です。パー3のショートホール、パー4のミドルホール、パー5のロングホールの3タイプがあります。
・ティーインググラウンド=各ホールの1打目を打つ場所のこと。ボールを遠くへ飛ばすため、ティーというボールを載せる台を地面に刺すことからそう呼ばれています。
・グリーン=ボールを入れるための穴(ホール)がある場所のこと。
・フェアウェイ=ティーグラウンドとグリーンの間にある芝生がきれいに刈り取られた場所のこと。
・ラフ=フェアウェイの反対。芝生が長めになっているため、ショットが打ちにくくなっています。
・バンカー=コース途中やグリーンの周りなどにある砂地のこと。ショットが打ちにくいので、ゴルファーの技量が問われます。
・ウォーターハザード=コース途中やグリーンの周りなどにある池のこと。入れてしまうと1打罰となってしまいます。
・パーセーブ=各ホールに設定されている基準打数通りに、そのホールを終えること。
・バーディー=基準打数より1打少なく終えること。
・イーグル=基準打数より2打少なく終えること。
・アルバトロス=基準打数より3打少なく終えること。
・ボギー=基準打数より1打多く終えること。以後、1打増えるごとにダブルボギー、トリプルボギーなどと呼びます。
・アンダーパー=基準打数より少なく1ラウンドを終えること。最も打数の少なかった人が優勝となります。
道具の名前も知っておくとよいでしょう。
・クラブ=ボールを打つ道具のことです。ウッド・アイアン・パターの3つに分けられ、1ラウンドで14本まで使用することが許されています。
・ウッド=遠くへ飛ばす目的で使うクラブ。最も遠くへ飛ばすためのものが1番ウッド(またはドライバーと呼びます)で、番号が大きくなるごとに飛距離は短くなります。現在は金属製が主流ですが、昔は柿の木などを素材に使っていたためウッドと呼ばれるようになりました。男子プロで「飛ばし屋」と呼ばれる選手は300ヤード以上飛ばすそうです。
・アイアン=100〜200ヤードの中距離を飛ばす時に使うクラブです。ボールを当てる部分が鉄製だったのでアイアンの名が付きました。番号が小さいほど距離が伸び、大きいほどボールが浮きやすくなります。
ゴルフは、緑に囲まれ自然豊かな場所にあるコースで、森林浴がてらゆったりと気分を落ち着けながらするスポーツ。激しい運動を伴わないため、比較的高齢の方でも楽しめるのが人気の理由です。
ただし、初心者の方がいきなりコースへ出るのは無謀なこと。周りのプレーヤーに迷惑をかけることになってしまいます。まずは、レッスン場などでしっかり基礎を教わることをおすすめします。
名古屋の都心部にも、室内ゴルフレッスン場がいくつかあり、仕事帰りにレッスンを受けることも可能。コースデビューを果たす前に、まずはしっかり腕を磨きましょう。
国内のゴルフ人口は760万人もいると書きましたが、実は10年前には1000万人を超えていたそう。それだけ多くの方を引きつける魅力がゴルフにはあるのです。
例えば、1452年にスコットランドの国王がゴルフ禁止令を発令したことが、ゴルフに関する最古の記録として残っているそうです。
その理由は、家来の多くがゴルフに熱中しすぎて仕事がおろそかになったからなのだとか。
その面白さにハマってしまう人が多いことは、昔も今も変わらないよう。
人を引きつけて離さないほど面白いというゴルフ。やってみない手はなさそうです。
ぜひやってみたいと思う人は、愛知県ゴルフ連盟のホームページをチェックしてみては。ゴルフに関する様々な情報が入手できます。
(ライター : 鶴 哲聡)