あいスポ|スポーツ体験ブログ

  • 【守屋ユウの最初は漫画で好きになった】 第7回 スプリンター

  • 2016/12/14
  • 12月、お餅の時季が近づいてきて臼と杵を買うかネット通販のページを見て迷っている守屋です!
    おはようございますこんにちはこんばんはー!!
    つきたてのお餅の美味しさは感動ものですよね…!やっぱり今年こそ買おうかな…。

    本格的な冬のスポーツの季節となってまいりました!
    皆さんは冬のスポーツと聞いて何を想像するでしょう?
    色々な種類がある中、私は11月6日にテレビ中継で見入ってしまっていた「全日本大学駅伝」を思い浮かべます!
    見ましたか!?あの駅伝を!!
    一枚のタスキにかけられた思いを繋ぐため、倒れこむほど自分の力の限界まで絞り切り走る選手たち。
    本当に、素晴らしい走りを見せて下さいました!!

    さて!駅伝はタスキをつなぐ長距離の陸上競技ですが、今回ピックアップするのは短距離。
    今回のこのブログのスポーツは「陸上」を取り上げましょう!私が今回ご紹介する漫画は
    小山ゆう先生作
    『スプリンター』です!!

    私は人に勧められてこの漫画を手にしました。
    そして今回のブログを書くにあたって読み直しましたが、本当にこの漫画は身体に力が入ります…!
    スポーツ漫画のはずなのに、バトル漫画の要素もあるスプリンター!

    何がバトルなのかは後述するとして、まずはあらすじ。
    「主人公の結城光は幼い頃から、人を惹きつける力を持っていた。
    そこに魅了された結城コンツェルンの総裁・結城豪太郎は光を養子のひとりとして引き取ることを決意する。
    ゆくゆくは日本屈指の結城コンツェルンの後継者として英才教育を受ける光。
    そんなある日、豪太郎のもとに「わたしはあなたの娘です」と名乗る裕子が現れた。
    豪太郎の愛人の娘で期待の高校生短距離選手であった裕子は、母を亡くし豪太郎に会いに来た。
    しかし豪太郎が支援を申し出たにも関わらず「父娘である確認ができればそれでいい」とすぐに断り、陸上に集中するため自力で生活することを選ぶ。
    光はそんな裕子の強さに惹かれていく。
    裕子の練習に付き合ううちに親しくなる二人。
    そんな中、高校教師・神野は光の才能に気づく。
    神野の指導を受け、大会に出場した光は、もともと持っていた人並み外れた身体能力により、初めての公式戦で日本タイ記録を叩き出す。そして走ることを重ねていくうちに短距離走の楽しさに気づいていった。
    しかし、結城コンツェルンの跡継ぎとして育てられた光の行く道は経済界。
    豪太郎の会社が経営危機になったことをきっかけに本格的に経済界に乗り込んでいく。
    その世界でも才能を発揮し、財界のトップに君臨する光。
    陸上から離れていた光だが、ある日のパーティの夜、飼い犬に追いつけない自分に気づき神野の言葉を思い出す。「年齢的にももう今からやらなきゃ手遅れになる!」。
    すべてを捨て、陸上の世界へ戻る決意をする光。
    そして、裕子とともに陸上界を進む光は、100m9秒台の壁、さらには“その先にある別の世界”に取り憑かれていくのだった。」
    という感じです!

    さあ、これのどこで守屋はバトル漫画と思ったのか。
    それはライバルとの闘い!

    …ではないのです。
    主人公が戦うのはライバルではなく、自分自身、神の領域との闘いです。
    この漫画では100m走中に起こる不思議な体験を「神の領域」と呼んでいます。
    限られた人間のみが知ることの出来る世界。
    身も心も野獣のように全神経を研ぎすませ、一生使いきることのない人間の隠された筋力パワーを引き出し、その領域に入ることが出来るか。
    その領域に入るために、すべてのことを走ることに費やす、憑りつかれていく。

    ストーリーの後半、登場人物は、この「神の領域」をめざします。
    読み進めることが少し怖いと感じてしまうくらい、彼らの熱も高ぶりも緊張感も私たちを魅了していきます。

    光だけでなく、裕子もその世界に魅せられた一人。
    「野獣にならなくては勝てない」そう決意した裕子が国際大会で世界最速のスプリンターを捉えます。
    世界の強豪選手たちの野獣のような気迫。負けじと自分の中の「野獣」を解き放つ裕子。
    限界を超え、視界が歪み、その先の世界へと向かっていきます。
    しかし、危険を察知した光の「やめるんだ!裕子ちゃん!!」という制止により裕子は、野獣になってしまう前に自我を取り戻しました。

    しかし、主人公の光やライバルたちは更にその先へと進んでいきます。
    体内の酸素を使い切った後、脳や心臓の酸素を引き出して走る。そんな世界へと・・・

    迷いのない彼らに感情移入をすると、彼らが渡っている一本の細い綱糸に、いつの間にか読者も乗っているような、一緒に綱渡りをしているような感覚になるほど、知らず知らずの内にのめりこんでしまう作品です。

    普段のブログですと私のおすすめの話を取り上げるのですが、今回の『スプリンター』は私の中で光が神の領域への挑戦、という長い長い一話、という考えのためぜひ全巻通して注目していただきたいと思います!
    この興奮は区切ってしまっては得ることが出来ません!!
    全ての話が最後まで繋がり、どんどんと面白く、夢中になっていってしまう作品なのです!
    未知の領域へ近づく感覚を、ぜひ光と共有してもらいましょう!

    ということで、今回の作品は小山ゆう先生作『スプリンター』でした!
    また次回―!!ヽ(゚∀゚ゞ


    (声優 : 守屋ユウ)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

PAGE TOP