あいスポ|スポーツ体験ブログ

  • 【守屋ユウの最初は漫画で好きになった】 第12回 Over Drive

  • 2017/03/27
  • 三月も終わりに近づき、そろそろ新たに始まる一年に向けて準備を進めている方が多いのでは無いでしょうか?(*・ω・*)

    気候も暖かくなり桜の開花情報もチラホラ聞こえてきておりますが、入学式や新学期にタイミングよく満開になってくれれば、と毎年思う時期です(・ε・〃)
    桜が開花すればお花見も出来ますし、屋台も並びますし…美味しいものが食べられますね…
    花より団子かもしれない、守屋です!皆さんおはようございます!こんにちは!こんばんはー!!!

    少しぽかぽかとしてきたと思ったら、いきなり寒い日があったりと、身体が体温調整に忙しい日が続いておりますね…
    春らしい気温が続いたらお休みの日にのんびりと桜並木の道をお散歩やサイクリング等をして楽しみたいです!(`・ω・)

    さて、今回はそんなサイクリングの漫画!
    …ではなく、それよりももっと激しい「自転車レース」スポーツ漫画!!
    安田剛士先生作
    『オーバードライブ』です!!

    安田先生と言えば今現在サッカー漫画『DAYS』が大ヒット!アニメ化もされています!
    『オーバードライブ』はその前作で、週刊少年マガジンで連載されていたのを読んでいました!!
    当時は他に自転車漫画を読んだことはなかったので、自転車レースの過酷さと面白さをこの漫画で初めて知りました。

    まずはあらすじをご紹介!
    「主人公、篠崎ミコトには憧れの人がいた。同じ中学、そして同じ高校に進学した深澤ゆき。
    放課後教室で絵を描いていたミコトはふとしたことがきっかけでゆきをモデルに絵を描けることとなる。
    ミコトに渋々付き合うゆきだったが、絵を描くミコトが見せた集中力に自転車部へと勧誘する。
    しかし、運動神経が悪く無理だと否定するミコトに、ゆきは言う。
    足が速くなくても、運動神経が悪くても関係ない。自転車が使う筋肉は他の筋肉とは違う。
    心の強さ。一つのことにのめりこめる強い精神力、ここだという時に凄い力を発揮できる心の力。
    そういう、何かの枠でははかれないやつを連れてこい、と自転車部のキャプテンである兄に言われた。
    ミコトが見せた飛び抜けた集中力には「ちょーとびっきりの自転車の才能がある(多分)」と。
    しかし、実は自転車にも乗れないミコトはその場を逃げ出してしまうが、その日の夜中、ゆきから向けられた言葉を忘れることが出来ず、再び学校の自転車部の元へと足を運ぶ。
    朝まで練習しても乗ることが出来なかったミコトに呆れるゆきだったが、好きな人から向けられた言葉に少しでも近づこうと思った、というミコトの言葉に見直し、ヘアバンドとアドバイスを置いて友達の元へと去っていった。
    練習を続けるミコトが手ごたえを感じたとき、普段ミコトを使い走らせる井沢先輩が現れ、ゆきからのヘアバンドを奪われてしまう。
    大切な人からの贈り物を奪われてしまったミコト。
    取り返せば、また痛い目にあうかもしれない。
    でも、昨日までの自分を変えたい。ただ黙っていいなりになって、何のために生きているのか分からない自分から変わりたい。
    だから、そのきっかけをくれた大切な人からの大切なものは、諦めない!
    乗れなかった、色々なことを諦めていた、努力をしなかった自分を振り切るように、ミコトは自転車のペダルを踏んで走っていく。
    倒れ込んで怪我をしたことも気にかけず、自分の鼓動の音に驚きながら、無我夢中で掴んだヘアバンドを握りしめるミコト。
    自分の力を引き出してくれた、生きている実感をくれた自転車との楽しくも長い挑戦はここから始まる」
    といった感じです!

    最近ではロードバイクで走っている方もよく街中で見かけますよね!
    それだけ私たちの身近にある自転車!
    しかし、そのレースは現実離れをしたような技術と精神力の闘いです。
    心の強いものが動かしていくレースを描く安田先生のオーバードライブは読者の心も大きく揺さぶられます。
    読み進めれば進めるほど、冗談でも過剰表現でもなく、手に汗が浮かびます。
    その面白さとその世界の選手たちの心、思い、闘争心をここまで詰め込まれた漫画はスポーツ漫画でも早々出会えないと思います。

    私が好きな話はコミックス第四巻
    「ミコトは初めての自転車レースの過酷さを体験しながらも、初心者ながら山岳王への優勝争いに食い込んでいた。
    しかし、序盤での無理が重くのしかかり、ミコトはすでにまともに走れる状態ではなかった。
    ふらふらになりながらも、なんとかペダルを踏むミコトは徐々に意識も遠くなり始めてしまう。
    真っ暗な視界に移ったのは、かつての光景。
    先輩に使われ、自分の言葉を伝えることも出来ず、変わろうとしないで受け入れるままだった自分の姿。
    周りとは遮断され、自分がひとりきりのように感じた毎日。
    永遠に、ひとりだ。
    そんなミコトの意識に見知らぬ男性が現れる。
    ミコトに声をかけ、必死に応援してくれる男性。
    初めは一人だったのが、二人、三人と続々と増えていく。
    そうだ、今はレース中だ。
    ミコトの名前を叫び、必死に応援してくれる、沢山の観客たち。
    その声援が、ミコトの心をまた強くする。
    ここにいることが奇跡、ここからはミコトのことを考えてペースダウンを図るしかない。そう判断したのは同じ自転車部の三年で先輩の寺尾晃一。
    だがミコトは、寺尾の考えをよそにギアを重くし、負担をかけてペースをあげていく。
    トップにいた大和武を抜き、追いつこうとする四人を引き離すかのように更にギアを重くする。
    この人たちに勝ちたい!
    強い思いを力に変えて、ミコトは「KING OF MOUNTAIN」の弾幕を一番初めにくぐり抜けた」

    この話、私は久しぶりにコミックスで読んでぼろ泣きでした。
    ミコトは決して強い肉体をもっているわけでも、優れた才能を持っているわけでもありません。
    でもとても貪欲で、とにかく前へ前へと進む気持ちを持っています。
    向けられた自分への期待、自分に贈られる声援、自転車を続けてこの場に来てよかったんだと、はっきり肯定された気持ち。
    レースはまだまだ半分以上残っています。
    ですがミコトはすでに限界に近い身体を呼び起こして、自分の背中を押してくれた人たちの声に応えるように、そして自分の勝利の欲を満たすため、駆け上がります。
    それは小細工なしの、選手からしたら後先考えずの無謀な走りです。
    でもそれが余計に心揺さぶられる!
    実際に目の前で起きていくレースではないのに、ドキドキと気持ちが高ぶっていきます。
    その緊迫感をぜひ皆さんも読んで体感してください!
    きっと皆さんの気持ちを動かしてくれる漫画に違いありません。


    ということで今回は安田剛士先生作『オーバードライブ』でした!

    愛知県でも春から夏にかけて自転車が含まれた鉄人のスポーツレース、トライアスロンのイベントが多数開催されます。
    お時間がある方はぜひ現地に足を運んで熱いレースを繰り広げる選手たちを応援しましょう!
    そして実は今回でこの「守屋ユウの最初は漫画で好きになった!」も最終回でございます!
    全12回にも及ぶ守屋の漫画ご紹介ブログ!お楽しみいただけましたでしょうか?(*゚ω゚)
    これ読んだ、とかこれも読んでみて、等教えて頂けると守屋はとても嬉しいです!!
    皆さんもどんどん漫画を読んで素敵な作品に出会ってくださいね(●*`・∨・)
    それではまたどこかでお会いできるのを楽しみにしております!
    ありがとうございましたっ!!(*・ω・*)


    (声優 : 守屋ユウ)
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