アーバンスポーツの魅力に迫る
中京テレビ『MAKE IT!』コラボ企画
毎週金曜日の深夜24時59分から中京テレビで放送中の『MAKE IT!』は、最近話題のアーバンスポーツの魅力に迫る、新時代のスポーツ番組だ。
スケートボード、BMX、パルクール、ブレイキン……。2024年4月の放送開始以来、番組ではアーバンスポーツに情熱を燃やす様々なアスリートの素顔や、それぞれの競技の魅力に迫ってきた。取材担当ディレクターの谷口充伸さんは「真剣に競技と向き合っているアスリートの熱量を伝えている。アーバンスポーツの見方が変わるはず」と見どころを語っている。
これまでの放送回から、3つの競技とそれに取り組むアスリートをピックアップ。そのスポーツの魅力を紹介する。
【MAKE IT! #01】 BMX・髙木聖雄(4月6日放送)
記念すべき初回の放送で紹介したのはプロBMXライダーの髙木聖雄選手。中学2年生の2003年にBMXに出会い、3年後の2007年にプロライダーに。2011年から4年連続で全日本チャンピオンになるなど、一躍日本を代表するトップライダーとなった。
世界一になることを目指し、現在も多い時で1日6時間は練習しているという髙木選手。番組では日本のBMXの未来へ貢献するために、練習の合間に後輩たちを指導する姿や、「子どもたちのためにBMXパークを作りたい」と夢を語る姿を紹介している。
BMXとは……
バイシクル・モトクロス(Bicycle Motocross)の略で、オートバイのオフロードレースであるモトクロスを太い車輪の頑丈な専用自転車で再現したスポーツのこと。ジャンプ台などが設置されたオフロードのコースで最大8人のライダーが順位を競う「レース」と、スピンやジャンプなどのテクニックを争う採点競技の「フリースタイル」に分けることができる。
「フリースタイル」はさらに①自転車に乗ったまま地面に足をつけずにスピンやウィリーなどのアクロバティックな技を競う「フラットランド」②道路や階段など街中にある設備を利用した技を競い合う「ストリート」③スケートボードにも使用する専用施設でジャンプや回転などの大技を繰り出す「パーク」——に細分化されている。
レースは2008年の北京オリンピック、パークは東京2020オリンピックから正式種目となっている。
【MAKE IT! #08】 スラックライン・桑原未来(5月25日放送)
2018年に7歳でスラックラインを始め、そのわずか1年半後の9歳でプロ契約をしたスラックラインのプロライダー。2021年から3年連続でジュニア日本一になった実力の持ち主で、2023年にドイツで行われたワールドカップでは4位入賞を果たしている。
練習場の確保が難しく、一時期はやる気を落としていたが、トランポリンとの出会いでモチベーションがアップ。再びスラックラインと向き合い、ダブルフロントという大技に挑戦する姿を追っている。番組で大技に成功した桑原選手は勢いに乗り、放送後の6月に行われたワールドカップで準優勝に輝いた。
スラックラインとは……
二点間に張り渡したベルト状の専用ラインの上でポーズを取ったり、ジャンプをしたりするなど、さまざまな技を繰り出すスポーツ。綱渡りとトランポリンを掛け合わせたようなもので、子どもから大人まで誰もが楽しめるのが特徴だ。
1960~80年代にアメリカのロッククライマーが渓谷の木々に伸縮性のあるロープを張り巡らせ、その上でバランスを取って遊んだのが始まりだと言われている。その後、2000年代後半頃にヨーロッパでブームとなり、日本へは2009年に上陸。全国各地に普及した。
【MAKE IT! #12】 パルクール・木本登史(6月22日放送)
愛知を拠点に世界活躍するプロパルクールチーム「Space Monkey Fight Club(スペモン)」のリーダー。各地でパルクール教室や体験会、パフォーマンスを開催している。
番組ではチームが主催するパルクールのジュニア大会の裏側を取材。大会前日の深夜まで障害物の設営に追われる様子など、無事に大会が終わるように陰で努力する姿を描いた。「誰もがパルクールを楽しめる環境を作る」ため、木本選手の挑戦は続いていく。
パルクールとは……
特別な道具は使わず「走る」「跳ぶ」「登る」といった自身の動作だけで、街中の建物や壁などの障害物を乗り越えたり、素早く移動したりするスポーツ。スタートとゴールを自由に設定できるのが特徴の一つ。身体能力のみでなく創造力や適応力を育むことができると注目を集めている。発祥国はフランス。東京2020オリンピックの新種目として検討されたが、最終選考で落選した。
【番組紹介】
『MAKE IT!』
毎週金曜日 24:59~放送中
過去の放送回は無料テレビ動画・見逃しネット配信サービスの「Locipo(ロキポ)」で視聴できる。
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