愛知県スポーツ局スポーツ振興課
JPEN
instagram facebook twitter youtube
menu
page top
Pick Up記事カテゴリー
2025/01/08 特集記事

プロ選手が愛知のスポーツキッズを指導!
vol.2 ブレイヴキングス刈谷

ハンドボール人気が高まり参加者が増加!

 2024年からスタートしたハンドボールの新リーグ「リーグH」。刈谷市を拠点とする男子ハンドボールのブレイヴキングス刈谷(前トヨタ車体ブレイヴキングス)は、今年8月に行われた全日本社会人ハンドボール選手権大会や、リーグHの前身である日本ハンドボールリーグの2018-19シーズンで優勝を果たした強豪チームだ。
 現在はリーグHに参戦しているブレイヴキングス刈谷は、地域の子どもたちへの指導やホームゲームでのファン交流などを通じて、ハンドボールの魅力を広めるための活動にも積極的だ。

リーグH初代王者を目指すブレイヴキングス刈谷
ⓒブレイヴキングス刈谷

 地域貢献活動の一環として、ブレイヴキングス刈谷は、刈谷市ハンドボール連盟とともにハンドボール教室「刈谷ハンドボールクラブ」を主催し、子どもたちの育成に努めている。

 刈谷ハンドボールクラブは、ブレイヴキングス刈谷のゼネラルマネージャーでもある香川将之さんが監督を務めており、毎週木曜日に北部生涯学習センター「かきつばた」の体育室で練習を行っている。参加するのは刈谷市をはじめ、豊田市・日進市などから集まった小学3~6年生約40名の小学生たち。リーグHの発足でハンドボールが注目されるようになり、昨年と比べてメンバーは倍増したという。

トヨタ車体ブレイヴキングスの選手としても活躍していた香川さん

 取材に訪れたこの日の練習には、ブレイヴキングス刈谷の選手たちも参加。憧れのプロ選手から直接ハンドボールを教えてもらえるとあって、子どもたちは期待に目を輝かせていた。また、愛知教育大学のハンドボールサークル「HAND MADE」の皆さんも、サポートメンバーとして駆け付けていた。

みんなで「ブレキンポーズ」をとって記念撮影!

豪華メンバーが子どもたちを指導

 練習は夕方18時からスタート。この日参加したのは、加藤芳規選手(ゴールキーパー)、平尾克己選手(ゴールキーパー)、パリオリンピック日本代表メンバーの杉岡尚樹選手(レフトウイング)、そして門山哲也チームディレクターの4名だ。

左から加藤選手、平尾選手、杉岡選手

 まずはウォームアップ。関節をほぐし、視野や反射神経、握力を鍛えるペアワークに続き、ボールを高く投げ上げて手を何回叩けるか競い合ったり、一回転してキャッチしたりと、遊び感覚のメニューが中心だ。腹ばいになってドリブルをするユニークな練習では、子どもたちの笑い声が響いた。

選手やHAND MADEのメンバーと一緒に練習を行う
元日本代表の門山TDもウォームアップに参加

 ウォームアップが終わると、いよいよ実践的な練習だ。3対2のディフェンス練習では、攻撃側の子どもたちが鋭いシュートを繰り出し、守備側が果敢に立ち向かう。選手の温かな声掛けを受けて、子どもたちのテンションも急上昇!

ディフェンスをかわしてシュート!

 その後は、3・4年生と5・6年生に分かれたミニゲームが行われた。選手もチームに加わり、子どもたちと一緒にプレー。3・4年生チームでは、ボールを追いながらも、味方の位置を把握するために目を配る真剣な眼差しが印象的だった。
 5・6年生チームは、高いジャンプからのタイミング良いシュートや、後方への正確で素早いパスなど、高度な技術が光っていた。

本番さながらの躍動感のあるプレーが展開された

 ミニゲームを終えたら、最後に加藤選手と平尾選手がゴールキーパーで入り、シュート練習。ずっと走り回っていた子どもたちだが、最後まで元気一杯!気持ちよさそうにシュートをしていた。

見事なフォームから繰り出される強烈なシュート!

練習後のサプライズ!ブレイヴキングス刈谷からのクリスマスプレゼント

 練習終了後は、選手たちからのクリスマスプレゼントが!一人ひとりに手渡されたバッグには、ブレイヴキングス刈谷のTシャツや応援グッズ、選手カード、文房具などがぎっしり詰まっていて、子どもたちは大はしゃぎ。体育室は笑顔と歓声で包まれた。

選手たちがクリスマスプレゼントを配る様子
憧れの杉岡選手からTシャツにサインをもらう

 練習終了後には、参加した子どもたちに今日の感想やハンドボールへの想いを聞いた。「平尾選手のアドバイスでシュートが変わった」と喜ぶ6年生の小笠原完太さんは、「いつかブレイヴキングス刈谷の一員として活躍したい」と力強く語る。

小笠原完太さん

 5年生の福田快人さんは「杉岡選手にロングパスの投げ方を教えてもらって、今まで届かなかったパスがうまくいくようになりました。すごく嬉しい!」と、オリンピック出場選手から直接アドバイスを受けて興奮冷めやらぬ様子だった。

福田快人さん

 きょうだいで参加している4年生の石田瑠莉さんは、大阪まで試合観戦に行くほどのブレイヴキングス刈谷のファンだ。「杉岡選手みたいなレフトウイングになりたいです」と夢を打ち明けてくれた。

石田瑠莉さん

 加藤選手は、「どの子も練習次第で大きく伸びると確信しました。中には才能が光る子もいて、将来が楽しみですね。この中からブレイヴキングス刈谷で活躍してくれる選手が出てくれたら嬉しいです」と、笑顔をにじませながら子どもたちを見つめていた。

「子どもたちと一緒にプレーをするのは楽しい」と加藤選手

 日本最高峰のリーグでプレーをする選手たちと過ごした貴重な時間は、子どもたちにとって大きな自信となり、さらなる挑戦への原動力になるだろう。
 なおブレイヴキングス刈谷では、2025年2月にアンダー12のジュニアチームを発足予定だという。「刈谷ハンドボールクラブ」からもジュニアチームに参加するメンバーが誕生することに期待したい。

今回の参加メンバー
刈谷ハンドボールクラブの皆さん
ブレイヴキングス刈谷
愛知教育大学ハンドボールサークル「HAND MADE」

ブレイヴキングス刈谷



ブレイヴキングス刈谷のチーム情報はこちら
ブレイヴキングス刈谷の試合情報をチェック!


シェア:
twitter
facebook

aispo!マガジン最新号

2024 / vol.43

PickUp記事