愛知県スポーツ局スポーツ振興課
JPEN
instagram facebook twitter youtube
menu
page top
Pick Up記事カテゴリー

あなたがハマった“沼”を教えてください!
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 張本天傑選手

 試合や大会で見せる目覚ましいプレーで、多くの人々を魅了するアスリートたち。そんな彼らを魅了してやまない趣味や休日の過ごし方について教えてもらう新コーナー。
 第1回はBリーグの名古屋ダイヤモンドドルフィンズに所属する張本天傑選手が、どっぷりハマっているという「キャンプ」の魅力について語る。

ドルフィンズ加入を機に本格的なキャンプを始める

 僕は元々アウトドアが好きで、初めて本格的なキャンプを経験したのはアルバルク東京に所属していた時です。チームの先輩である竹内譲次選手(現在は大阪エヴェッサ所属)と菊地祥平選手(同越谷アルファーズ所属)、彼らの家族と一緒に、キャンピングカーで富士山に行きました。その後、名古屋ダイヤモンドドルフィンズに移籍し、チームメイトの満田丈太郎選手(同京都ハンナリーズ所属)に誘われてキャンプへ行って以来、その沼(魅力)にハマっていきました(笑)。
 キャンプに出かけるのは、オフが2日以上続いた時が多いです。シーズンオフや代表チームの活動から戻ってきた時、シーズン中のバイ・ウィーク(Bリーグのレギュラーシーズン中に各チームへ1週間ずつ与えられる休日)などの機会を利用しています。最近は家族と一緒にキャンプをする機会も増えてきて、今度は4歳の息子と一緒に行く約束をしています!
 キャンプ地までの移動方法はもっぱら車で、大勢で行く時にはキャンピングカーをレンタルすることもあります。キャンプ場選びで僕が重視しているのは、プライベートが確保されていて、景色を楽しめること。景色の素晴らしさで特に印象に残っているのが、“100万ドルの夜景”と言われる静岡県の「富士見の丘オートキャンプ場」。眼下には夜の駿河湾と富士市の街並み、後ろを振り返れば雄大にそびえたつ富士山が観られ、とても壮観な眺めでした。

 キャンプグッズのブランドにも結構こだわっています。基本的に僕が所持しているグッズはすべてガレージブランド(規模が小さく、流通も少ないが個性的なブランド)のもので、その中でも特に気に入っているのがカーミットチェア(分解して収納できる軽量なアウトドアチェア)。中でも『ナチュラルマウンテンモンキーズ』というブランドのカーミットチェアがお気に入りです。グッズ選びは、見た目はもちろん何より実用性が重要です。特にキャンプ場ではイスに座っている時間が長いので、お店で実際に座り心地を確かめてから購入することをおすすめします。あとは、寝心地が良くないと疲れがとれないので、テントの中に敷くマットレス選びも重要ですね。

「焚きB会」を通じて深まる仲間たちとの絆

 Bリーグのチームの垣根を超えて、キャンプ好きな選手が集まる「焚きB会」というグループがあることをご存知でしょうか。もちろん、僕も所属しています。焚きB会のメンバーとキャンプに行く時は、毎回参加する人数によって役割を分担しているんです。例えば食事の場合、肉担当やラーメン担当、おつまみ担当がいたり、ドリンク担当なんて人もいます。僕は主に一品料理担当で、ガーリックシュリンプやアヒージョ系、漬け込んだ牛タンなどを用意することが多いです。中にはすごくこだわりの強いメンバーもいて、今シーズンから仙台89ERSに移籍した小林遥太選手はマイ寸胴を持ち込み、8時間くらいかけてスープを仕込んで本格的なラーメンを作っていました(笑)。
 「焚きB会」のキャンプでは、みんなで一つのタープの下に集まって、おしゃべりをしながらご飯を食べたり、お酒を飲んだり、海が近くにある時は海水浴やSUP(ボード上で波乗りや釣り、ヨガなどを行うウォーターアクティビティ)を楽しんだり……。時には滝を見に行ったり、テントサウナに入ることもあります。各々自由に過ごす時間もあって、そんな時僕は音楽を聴きながらゆっくりお酒を飲んだり、ボーッとして過ごすのが好きですね。あと、自分のキャンプギアの手入れをしたり、グッズを並べて眺め入ったりもしています(笑)。

 キャンプをするのに好きな季節は秋と冬。秋は昼間が過ごしやすく、夜は暑くないからぐっすり眠れます。冬はテントの中でストーブを焚いて、こじんまりした雰囲気の中で過ごすのが好きなんです。時には厳しい環境の中で過ごすこともあります。例えば、大雨の日のキャンプでは、10cmはある大きな水溜りの中のテントで寝たこともありました。雨の時のキャンプは大変な分、よく記憶に残っていますね。同じ名古屋ダイヤモンドドルフィンズの須田侑太郎選手を初めてキャンプに連れて行った時も大雨でした。僕が経験した中でもワースト1かもしれないほどの大雨だったのですが、須田選手は楽しんでくれたようで、「また行きたい」と言ってくれて、その後自分のテントまで購入したんです。キャンプを好きになってもらえたようで、とても嬉しかったですね。
 ほかにも、齋藤拓実選手や中東泰斗選手もキャンプに連れて行ったことがあります。まだ一緒に行ったことがないチームメイトの中では、レイ・パークスジュニア選手がすごく興味を持ってくれています。昨シーズン中に行きたかったのですが、なかなかスケジュールが合わなかったので、今シーズンこそは一緒に行きたいと思っています。

キャンプで頭の中のスイッチを切り替える

 チームの本拠地である愛知県には、魅力的なキャンプ場がたくさんあります。敷地内にキャンプ場が併設されている西尾市の「吉良ワイキキビーチ」にある『Café goofy』もその一つ。敷地の中だからプライベートも確保されていて、SUPや朝ヨガといったアクティビティも充実しているうえ、カフェのご飯もおいしいんです。更衣室やトイレなどの設備もしっかりしているので、ビギナーの方にぜひおすすめしたいですね。
 キャンプという非日常で過ごす時間は、日々のストレスを解消してくれるだけでなく、自分の中でスイッチを切り替える機会にもなります。自然の中では、色々なことをリラックスして考えることができるんです。また、普段はあまり言えないことでも話しやすい環境なので、キャンプはコミュニケーションを深める場でもあると思っています。
 いよいよBリーグ2022-23シーズンが始まります。開幕を心待ちにしている愛知県のバスケファンの皆さんに熱い試合をお見せしたいと思っています。この記事を読んでいただいたキャンプ好きの方にも必ず楽しんでいただけると思いますので、ぜひ会場に足を運んで応援してください!

PROFILE
張本天傑 Tenketsu Harimoto
はりもと てんけつ。1992年生まれ。愛知県出身。ポジションはスモールフォワード/パワーフォワード。2014年にトヨタ自動車アルバルク東京(現アルバルク東京)からプロデビュー。2016年に名古屋ダイヤモンドドルフィンズに移籍し、チームの中核を担う。2021年には激しい代表争いを勝ち抜き、東京2020オリンピックの日本代表に選出された。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズのチーム情報はこちら。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズの試合日程はこちら。


シェア:
twitter
facebook

aispo!マガジン最新号

2024 / vol.43

PickUp記事