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2024/07/10 特集記事

メ~テレ 横井ゆは菜のフィギュアスケート最前線 第1回

引退後も大好きなフィギュアスケートと共に……

 aispo!をご覧のみなさんこんにちは!元フィギュアスケーターの横井ゆは菜です。私は現在、名古屋テレビ(メ~テレ)の社員として日々邁進しています。そんな私がこの度、aispo!でフィギュアスケートのコラムを担当させていただくことになりました。フィギュアの魅力をより多くの方に知ってもらえるように頑張ります!

 さて、フィギュアスケーターとしての私をご存知の方も、初めましての方もいらっしゃると思いますので、あらためて自己紹介をさせてください。愛知県名古屋市出身の私は、5歳からフィギュアスケートを始め、2023年2月26日の愛知県選手権大会を最後に、17年間の競技人生に区切りを付けました。
 邦和スポーツランド、中京大学附属中京高等学校、中京大学を拠点とした競技生活では、中部選手権で5連覇を達成したり、2018年に全日本ジュニア選手権で優勝したり。2013年に13歳で参加した「ガルデナスプリング杯」以降は、日本代表としてジュニアグランプリシリーズ、グランプリシリーズなど、たくさんの国際大会にも出場しました。大学3年生の時には、目標の一つであった四大陸選手権にも出場することができました!今振り返っても、本当に充実した競技生活だったと思います。

 私が大事にしてきたのは、「観ている人を楽しませるスケート」です。だから、使用する曲もミュージカルや映画、アニメ『トムとジェリー』の曲やロックバンド『QUEEN』のメドレーなど、観ている人と一緒に盛り上がれるものにこだわってきました。
 そんな私が競技を始めて最初に憧れていた選手は村主章枝さん。高難度のジャンプをバンバン飛ぶというよりは、表現力があって、独特の世界観を作り上げている選手でした。大会のエキシビションで、ピエロの衣装を纏って演技している村主さんを今でも鮮明に覚えています。私が観客を楽しませる表現を追求してきたのは、その原体験があったからかもしれません。
 「引退後はプロに転向してアイスショーで活躍すると思っていた」と言っていただくこともあり、とても嬉しく思っていましたが、自分にはプロスケーターとしての“魅せる演技”はできないと自覚していました。そのため、引退後は就職をしようと考えていましたが、フィギュアスケート一筋で打ち込んできたので、なかなか他のことに興味を持てなかったんです。そこで私は、就職活動をする過程で改めて自分がやりたいことを思い描いてたどり着いたのが、「フィギュアスケートの素晴らしさを伝えたい」というものでした。ありがたいことに、これまでに何度も取材していただいたメ~テレとご縁をいただき、2023年4月に入社しました。

メ~テレで歩みだした私のセカンドキャリア

 メ~テレは、テレビ番組の放送はもちろん、様々な事業を手掛けています。私は舞台、音楽、アート、スポーツなど、多くの興行イベントを企画、実施するイベントコンテンツ部に所属し、毎日慣れない仕事に悪戦苦闘しています(笑)。例えば、新入社員が担う仕事の一つにチケット管理があるのですが、私はフィギュアスケートしかやってこなかったので、エクセルなどのパソコン操作が得意ではありません。販売したチケットの数と管理表の数字が合わず、先輩を22時まで付き合わせてしまうということもありました……。先輩、本当にスミマセンでした!
 ほかにも、スタッフのお弁当を手配したり、当日券受付の担当をしたり、落とし物の管理を担当したり、いろんなことを教わりながらイベントの仕事を学んでいるところです。
 私がジュニア・グランプリにデビューしたのは2014年の「メ~テレ杯」だったのですが、スケーターが楽しく演技をできる裏側にはこんなにも多くの人の支えがあったのだと実感する日々です。今まで私を支えてくださったみなさん、この場を借りてお礼を言わせてください。本当にありがとうございました!!
 イベントにしても番組制作にしても、テレビ局の仕事は、多岐にわたる要素があるので、先輩方にご指導いただきながら、早く部署の戦力になれるよう頑張ります!

話したいこと、伝えたいことがいっぱい!

 メ~テレは社員の個性を活かす社風があり、フィギュアスケーターであることを活かしたお仕事にもチャレンジさせてもらっています。YouTubeで競技の解説をしたり、地元愛知のスケーターの推しポイントを紹介したり。毎年冬に栄のオアシス21にオープンしている「豊田合成リンク(メ~テレ主催)」では、「横井ゆは菜の雑談教室」と題したスケート教室を開催させてもらいました!
 雑談教室は当初、題名を「スケート教室でお願いします」とご指摘いただいたのですが、「スケートに関するお話をしながら楽しくスケートをする」スタイルの方が、おしゃべり好きな私の特技を活かせるのではと考えて、「横井ゆは菜の雑談教室」という題名にしました!お客さんが「ありがとうございました」と言ってくださった時の喜びは、何ものにも代えがたいですね。
 中京大学でもスケート教室をする機会はあったのですが、「豊田合成リンク」で雑談教室を開催したことによって、もっと気軽にフィギュアスケートを体験したり、観にきたりしてほしいという気持ちも強くなりました。

 フィギュアスケートはスポーツとして観るのもいいし、エンターテインメントとしても観られる魅力的なスポーツです!このコラムでは、フィギュアスケートの面白さをお伝えしていけたらと考えています。スケート愛が強い私ですので、まだまだお話ししたいことがたくさんあります。ご期待くださいね。
 さて、次回は7月に邦和スポーツランドで開催される「みなとアクルス杯」を直撃取材する予定です。2024-2025シーズンを占う重要な大会で、地元スケーターたちの新プログラムの見どころをお伝えしたいと思っています。お楽しみに!

PROFILE

よこいゆはな。2000年5月生まれ。愛知県名古屋市出身。2013年のガルデナスプリング杯ノービスクラスで2位となるなど、ジュニアの頃から注目を集める。初の国際大会出場となる2018年の世界ジュニア選手権では6位入賞。ジュニアでキャリアを重ね、2021年よりシニアに転向。2022年には目標の一つであった四大陸選手権に出場して7位に入賞。中京大学卒業と共に引退。現在はメ~テレのイベントコンテンツ部でフィギュアスケートをはじめとした様々な事業に挑戦中。
X @yuhachin0519
Instagram @yuhachin


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