アジアパラ競技大会500日前イベントを開催!金メダリストの川本翔大選手がパラスポーツの魅力を発信

愛知県・大村知事と名古屋市・広沢市長が除幕式に参加
2026年10月18日(日)に開幕する第5回アジアパラ競技大会(2026/愛知・名古屋)の500日前イベントが、6月5日(木)に名古屋市のサカエチカ 中央広場イベントスペース(大同特殊鋼Phenixスクエア)で行われた。
5月7日に行われた第20回アジア競技大会の500日前イベントに続いて開催されたもので、愛知県の大村秀章知事、名古屋市の広沢一郎市長、パラリンピック3大会連続出場の川本翔大選手(パラサイクリング)らが参加し、「アジアパラ競技大会まであと500日」と書かれたカウントダウンボードの除幕式などを行った。

【第20回アジア競技大会の500日前イベントの記事はこちら】
名古屋市瑞穂公園陸上競技場をメイン会場に、2026年10月18日(日)から24日(土)までの7日間の日程で開催される第5回アジアパラ競技大会は、車いすテニスやボッチャなど18競技が実施される。アジア45の国と地域から最大で4000人の選手団が参加する予定だ。
この日はアジアパラ競技大会までちょうど500日になったことを記念してイベントを開催。冒頭、大会組織委員会の会長でもある大村知事は「パラスポーツは多くの方に知っていただいていると思うが、実際にライブで見たことのある人は少ないのではないか。愛知県では今年の2月に体験会(『あいちパラスポPARK』)を実施するなど、多くの人にパラスポーツに触れる機会を作っているが、アジアパラ競技大会はパラスポーツに触れる大きなチャンス。多くの県民の皆様に観戦してもらって、パラスポーツの素晴らしさを知ってもらいたい」とあいさつした。

続いて大会組織委員会の会長代行でもある広沢市長は「先日、車いすテニスの小田凱人選手と対談をしたが、19歳とは思えない落ち着きぶりと、スポーツにかける真摯な姿勢に感動した。小田選手や今日のイベントに参加している川本選手など地元ゆかりの選手が活躍することで、アジアパラ競技大会は盛り上がるはず」との期待感を示した。
【小田凱人選手の記事はこちら】
カウントダウンボードの除幕式で、大村知事、広沢市長と川本翔大選手の3人が紐を引っ張ると大会マスコットキャラクター・ウズミンのイラスト入りのカウントダウンボードがお披露目された。

片足のパラサイクリスト・川本翔大選手が登場!
続いて、川本選手をゲストに迎えてトークショーを開催。
川本選手は生後2カ月で悪性腫瘍のため左足を切断したものの、幼少期からスポーツに親しみ、高校3年生の2014(平成26)年には、第3回WBC世界身体障害者野球日本大会に選手として出場している。
その翌年、障害者野球の先輩のアドバイスを受け、パラサイクリングを開始。そのわずか8カ月後にリオデジャネイロ・パラリンピックへ出場し、男子個人3000mパシュートC2クラスで8位入賞を果たした。
その後、東京、パリと3大会連続でパラリンピックに出場。両大会とも男子個人3000mパシュートC2クラスで4位入賞とメダル獲得まであと一歩と迫る活躍を見せている。
また、中国の杭州で行われた第4回アジアパラ競技大会では、金メダル一つ、銅メダル二つを獲得した。食品卸売の大和産業株式会社(本社:名古屋市)に所属し、普段は碧南市を拠点に活動。2026年開催のアジアパラ競技大会でも2大会連続金メダルの獲得が期待されるパラアスリートだ。

川本選手は前回のアジアパラ競技大会で獲得した三つのメダルを持参。「緊張感のある中で獲れたメダルなので自分自身でも本当に嬉しかった。応援してくださっている方に少しでも喜んでもらえるよう、来年のアジアパラ競技大会に向けて更なる高みを目指して頑張りたい」と抱負を述べた。

2大会連続の金メダルに向け、意気込みを語る
パラサイクリングは、室内の競技場で行うトラックと屋外で行うロードの大きく二つに分かれ、その中で追い抜きやタイムトライアルなど細かく競技が分かれている。
川本選手はトラックの3000mパシュート(追い抜き)を得意としているがアジアパラ競技大会に向けて「ロードのタイムトライアルでも活躍できるように準備を進めています。碧南や豊田など、愛知県内の色々なところで練習をしているので、もし見かけたらぜひ声をかけて応援してください。地元開催のアジアパラ競技大会ではしっかりと結果が出せるように頑張ります」と意気込みを語った。

会場には、大会マスコットの「ウズミン」も登場。ものづくり王国・愛知を支える水と名古屋の守り神であるシャチホコが一つになって誕生。大きな目とシャチホコのような頭がチャームポイントだ。イベント観覧者の写真撮影依頼に応じるなど、来場者との触れ合いを通じてイベントを盛り上げた。

イベント会場では会社や学校帰りの多くの人が足を止めて、川本選手のトークに耳を傾ける姿が多く見られた。このイベントをきっかけに、開幕まであと1年半となったアジアパラ競技大会への関心がさらなる高まりを見せることに期待したい。
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