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2024/03/01 aispo!応援団

推しプレゼン 名古屋ウィメンズマラソン小田島卓生(東海テレビアナウンサー)

こんにちは!スポーツ大好きあいスポくんッス!今回はパリオリンピック代表選考会として注目を集める名古屋ウィメンズマラソンをより深く知るため、約30年にわたり中継に携わる東海テレビの小田島卓生アナウンサーを直撃!中継の裏話や応援のポイントなどを聞いたッス!

あいスポくん、はじめまして!東海テレビの小田島卓生です。


はじめまして!今日はよろしくッス!いよいよ3月10日は名古屋ウィメンズマラソンが開催されるね!テレビ中継を観るのも楽しみだけれど、テレビ中継は何人体制で行うの?


数あるスポーツ中継の中でも実はマラソン中継のスタッフが一番多く、200人以上で行うんですよ。各選手への取材は1月に入ってから行います。奄美大島や宮古島、時にはアメリカで練習する選手もいるので、メインアナウンサーやディレクターは行ける範囲で追いかけて取材しますよ。


すごいね!他にも事前準備はある?


担当アナウンサーは毎年必ず42.195kmのコースを歩きます。1kmごとに目印をチェックすることが主な目的です。あとはメインアナウンサーが選手取材をもとに自分用の資料を作って、解説者に渡します。もちろん、解説者も自分で資料は作っていますが、プラスアルファの情報になるので、より視聴者に中継を楽しんでもらえます。


中継中に困ったことは?


困ったことではないのですが、バイクリポートの場合、選手の息遣いが聞こえるほど至近距離でリポートするので、当然こちらが話すことも選手に聞こえます。以前、苦しそうな表情で走っている選手のそばで「さあ、ここが踏ん張りどころ!」とリポートしたところ、その選手はニヤッとして…。少し恥ずかしかったですね(笑)。あとは選手と距離が近い分、タイムのことや、励ましの言葉をかけたくなります。


選手の息遣いが聞こえるほど近くでリポートするってすごいね!中継で「こんなセリフを言おう」と準備していることは?


中継の時は想定外のことが起こるので、特に準備はせず、その場の臨場感をどう伝えるかに専念しています。2020年の名古屋ウィメンズマラソンで一山麻緒選手が優勝した時のことですが、当時の永山忠幸監督の目に光るものがあったのを見て、一山選手が練習メニューを「鬼メニュー」と言っていたことを思い出し、「鬼の目にも涙!」と言ったことがあります。あれは自分的にかなりハマったなあと思いましたね(笑)。


その場に応じて中継したり取材したことを元に話したり、大変だね。他のスポーツ中継との違いは?


圧倒的な準備の違いですね。私は長い間スタート・フィニッシュを担当していますが、勝ちそうな選手の資料は事前に作ります。ただ、それをすべて発揮する場はほぼないですね。取材してきた内容を少し交えつつ、ここまでのレースの印象、残り500mの走りをどう構築するかなどを話します。取材をしてまとめたメモのすべてを使うことはほぼないのがマラソン中継のひとつの特徴です。若い時は、取材したことをすべて話たくなりますが、それでは本質が伝えられません。長い間マラソン中継を担当してきて、「自分が取材してきた9割5分を捨てる」ことの大切さを教わりました。


なかなか奥が深いね!沿道で応援する時のおすすめポイントはある?


名古屋のコースは特徴的で、日銀前は選手が3回通るので応援のおすすめポイントですね。また地下鉄に沿ったコースなので、好きな選手を追いかけながら地下鉄で移動して応援するのも楽しいです。監督も、声かけのポイントまで地下鉄で移動したりしていますよ。


なるほど!参考になるッス。テレビ観戦の場合、ここに注目するとさらに面白いというポイントはある?


テレビは選手の表情や集団の駆け引きが見られるので、ひとつのドラマとして楽しめると思います。選手の取材をまとめたものも放送するので、さらに奥が深い楽しみ方ができますね。


最後に愛知のマラソンファンにメッセージを!


選手たちに名古屋ウィメンズマラソンの感想を聞くと、道幅が広く走りやすいことと、沿道の応援が途切れることなく続いていると言います。苦しくなった時、沿道の応援があるかないかで違うんですよね。ぜひ家がコースに近い人は沿道での応援をお願いします。もちろんたくさんの方にテレビ中継も見てほしいですね。今回も緊張感のあるレース展開になると思うので、応援を楽しんでもらいたいと思います。


知らない話がいっぱい聞けて楽しかったッス!今日はありがとうございました。


PROFILE
小田島卓生
岩手県北上市出身。1991年、東海テレビ放送に入社。主にスポーツ中継を担当。


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