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2025/06/20 特集記事

横井ゆは菜のIGアリーナ開業式典レポート!フィギュアスケータープレミアムトークショー&IGアリーナの楽しみ方

豪華フィギュアスケーターによる夢のプレミアムトークショー

『aispo!』をご覧の皆さんこんにちは!元フィギュアスケーターの横井ゆは菜です。前編に続き、IGアリーナ開業式典という歴史的な1日のレポートをお送りします!

開業記念イベント「IGアリーナオープニングDAYs」の初日、フィギュアスケート界のレジェンドたちと次世代を担う若手スケーターによるプレミアムトークショーが開催されました。

MCはフィギュアスケート好きを公言する、春香クリスティーンさんと元フィギュアスケーター無良崇人さんです。第一部、第二部とメンバーやトークテーマを変えて繰り広げられ、客席は多くの観客で埋め尽くされていました!

<前編はこちら>

フィギュアスケータープレミアムトークショー第一部【GPファイナルがやってくる!~その魅力とは~】

第一部のトークショーには荒川静香さん、高橋大輔さん、村元哉中さん、島田麻央選手が登壇。【GPファイナルがやってくる!~その魅力とは~】をトークテーマにセッションしました。GPファイナルはシーズン前半の集大成であり、特に今回はオリンピック前最後の国際試合です。その魅力をたっぷりと語ってくれました!

7度目の挑戦でGPファイナル初優勝を飾った高橋大輔さんは「GPファイナルはシリーズ6試合に勝ち抜いた選手が見られる特別な景色があり、トップ選手の争いを一つの場所で見られることが魅力」と話し、自身の初優勝を「無欲で挑んだ結果だったので、お土産感があった」と明かしていたのが印象的でした。

私も現役時代に期待や気負いの有無に関係なく、結果が出る時は出る!という運命めいたものを感じていたので激しく共感しました。

高橋大輔さん

私たちの世代にとって憧れのマト、まさにレジェンドの荒川静香さん。荒川さんの時代はGPファイナルはシーズン後半の年明けだったそうで、GPシリーズはシーズン後半に向けた調整の大会という位置付けだったことに驚きです。

当時のグランプリファイナルは、2種類のフリーとショートを滑るという過酷スケジュールだったそうで「え!?フリーのプログラム2つも滑るの!?キツすぎる!!」と身震いしました。

五輪でのトゥーランドットの曲に乗せた演技や、解説者として活躍されていることからクールなイメージがあったのですが、トークショーでユーモアたっぷりに話す荒川さんが新鮮で、このトークショーを聞けて良かった、と心から思いました!

荒川静香さん

「かなだい組」の村元哉中さんは、組んで間もない高橋さんの様子を「距離が近すぎて体が引いてしまっていた」と、実際にその時の様子を実演しながら語ってくださいました。息の合った演技や二人だからこそできるアクロバティックな技を楽しんでほしいというお話に、私はうなずきながら聞き入っておりました。

というのも、実は私がフィギュアスケートにあまり興味がない方におすすめしたいのがこのカップル競技なんです!優雅な演技をしながらも、お互いの強固な絆を感じられる瞬間が表情に現れたりしていて、二人で補い合って作り上げていく団結力にドラマが見えますよ!

こちらは開業式典での登場シーン「かなだい組」

ジュニア最後のシーズンになる島田麻央選手。レジェンドに囲まれながらも臆することなくトークセッションに応じていた様子は、やはり大器を感じさせます!特に「負ける時は負ける。リンクに立ったら何も意識せずにやれることをやるだけ」と話していたのは衝撃で、高校1年生という若さでその境地にいけることがすごい!と思いましたし、尊敬の念を覚えました。

そして「世界ジュニア三連覇」という、同席したレジェンドにも迫る実績を残しているのは、単なる実力だけでは無く、精神面も卓越していることを再認識させられました。周囲からの期待はとても大きなものだと思いますが、彼女ならきっとその期待にも応えていくのだろうな、と思えてしまう程でした。

島田麻央選手

フィギュアスケータープレミアムトークショー第二部【フィギュア王国・愛知を語ろう】

第二部は村上佳菜子さん、鈴木明子さん、鍵山優真選手、上薗恋奈選手とこれまた豪華メンバーが登壇。フィギュアスケートが題材の愛知県を舞台にした人気アニメ「メダリスト」のワンシーンの上映から始まりました。

劇中で描かれる「フィギュアあるある」「名古屋あるある」談義に花が咲き、話はフィギュア王国・愛知について盛り上がりました。終始アットホームな雰囲気の村上さんと鈴木さんのトークはとっても聴きやすかったです!

鈴木明子さん、村上佳菜子さん

名古屋フィギュアスケートフェスティバルで浅田真央さんから手を振ってもらったことが競技を始めたきっかけだという上薗恋奈選手。実年齢と演技中の妖麗さのギャップが激しすぎる上薗選手は、氷の外でも中学生とは思えない雰囲気をまとっており、私は彼女よりだいぶ年上ではありますが、見惚れてしまいました。

「名古屋フィギュアスケートフェスティバルで村上さんにも手を振ってもらって嬉しかった」と明かし、壇上の村上さんも感激していました!今では出場する側になった上薗選手が浅田真央さんや村上佳菜子さんに影響を受けたように、上薗選手の卓越した表現力に魅了された後輩たちがフィギュアスケーターを目指すこともあるのでしょう。こうしてフィギュア王国・愛知が次の世代へと受け継がれていくんだ!と思いました。

上薗恋奈選手

中京大学のリンクを練習拠点にしている鍵山優真選手。練習開始の1時間前にはリンクに入り1時間かけてウォーミングアップし、滑走に必要な体を作ることをルーティンにしているそうです!すごい!ストイック!!2022年北京オリンピック後にケガをしてからは体を徹底的に研究していると言い、その語り口からオリンピックに向けての闘志がひしひしと感じられました!

この話を聞いて、同じ練習時間の時、リンクに行くとすでにマットの上で黙々とストレッチをする鍵山選手がいたのを思い出しました。こういった日々の積み重ねがあるからこそ、日本男子のエースというところまで登りつめたのだと納得しました。

こういった若きエースの存在が、他の選手に刺激を与えているはずなので、前回の記事と同じことを言ってしまうのですが(笑)オリンピックの代表が誰になるのか楽しみでなりません。

鍵山優真選手

注目のグルメを紹介
IGアリーナを楽しみ尽くす!

たくさんのエンターテイメントを楽しむのと同時に、たくさんのグルメも味わえるのがIGアリーナの特徴です。充実のグルメはたこ焼きやピザなどのフィンガーフードやスイーツ、ベトナム料理やタコスなどが揃います!

私は『サンドバイミー』というお店の「フィッシュ&3種のリング」を食べました!青のり風味のオニオンリング、絶品でしたよ!こんなにグルメの種類が豊富な会場はめずらしいと思います。甘いものに目がないので、絶対観に行くと決めているグランプリファイナルではクレープを食べようと今から狙っています!

アリーナ周辺には名城公園や名古屋城など観光スポットがあります。「アリーナからは名古屋城が望めるので、外国人選手も楽しめると思う」と高橋さんもお話しされていて、名古屋のランドマークになること必至です!

IGアリーナから見える名古屋城


<IGアリーナ周辺の商店街はこちら>

IGアリーナから始まる物語
アップデートするフィギュアスケート

前後編の2回にわたり、IGアリーナ開業のレポートをお送りしました!みなさん、いかがでしたでしょうか?スポーツやエンターテインメントを観に行きたくなったでしょう?最先端の音響や照明の中で観るフィギュアスケートは、これまでにない魅力に気づかせてくれるかもしれません。そんな新たな発見が、新たなファンの獲得にもつながりそうです。

広さを生かして氷と床をドッキングしたステージや高い天井を利用したフライングパフォーマンスなど、エンターテインメントの観点でも無限の可能性を感じています!

オープニングイベントの中でバスケやBMX、ダンスや相撲などさまざまなスポーツにも触れることができたので、競技の垣根を超えたエンターテインメントの誕生も期待しちゃいます。そんな新しいフィギュアスケート、観戦体験が生まれたら嬉しいなと思いました。まずは12月開催のグランプリファイナル、絶対観に行きます!

12月が今から待ち遠しいです!

PROFILE
横井ゆは菜
よこい ゆはな。2000年5月生まれ。愛知県名古屋市出身。2013年のガルデナスプリング杯ノービスクラスで2位となるなど、ジュニアの頃から注目を集める。2018年の世界ジュニア選手権では6位入賞。ジュニアでキャリアを重ね、2019年よりシニアに転向。2022年には目標の一つであった四大陸選手権に出場して7位となった。中京大学卒業と共に引退し、現在はメ~テレのイベントコンテンツ部で日々の業務に励む傍ら、フィギュアスケートの魅力を発信している。
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Instagram @yuhachin


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