THE FACE of aispo! 表紙の顔#1
中日ドラゴンズ 遊撃手 京田陽太
※掲載の写真は、2018年シーズンのユニフォームです。
衝撃の“力強さとスピード”
ダイヤモンドを疾走する姿に思わず目を奪われた。京田陽太である。その才能を見せつけた象徴的なゲームはルーキーイヤーの2017年5月、横浜スタジアムでのベイスターズ戦だった。1番ショートでスタメン出場した京田は4打数4安打1打点と大活躍、その間に守備の隙をついて2度にわたって生還を果たした。特に三塁打の後、中継に入った相手セカンドの位置を見極めて一気にホームインした場面は、ドラゴンズファンが長らくお目にかかったことがなかった衝撃、京田が兼ね備えている「力強さ」と「スピード」その2つが見事に融合した瞬間だった。
華麗なる遊撃手の系譜
中日ドラゴンズは「遊撃手のチーム」と言えるのかもしれない。82年の球団史をひも解いてもショートには他のポジション以上に数多くの名選手が名を連ねてきた。球団初の日本一を達成した1954年、エース杉下茂の後ろでショートを守ったのが牧野茂である。引退後は川上哲治監督の“名参謀”として讀賣ジャイアンツにV9をもたらした。そのジャイアンツの10連覇を阻止した1974年リーグ優勝時のショートは広瀬宰。ドラゴンズ所属はわずか3年だったが、応援歌『燃えよドラゴンズ!』にも歌われ印象は強烈だ。広瀬を受け継いだのがバットを短く持つ“ミヤーン打法”の正岡真二。大型遊撃手として宇野勝も強烈な印象を残した。334本のホームランはドラゴンズ在籍期間に限定すれば歴代トップである。そして私たちはリーグ優勝した1988年に立浪和義というスター選手をショートに迎えた。立浪に続いたのは井端弘和。セカンド荒木雅博との「アライバ」コンビは落合政権時代の黄金期を支えた。その華麗なる遊撃手の系譜に、京田陽太という新たな星が加わった。遊撃手が輝く時代にドラゴンズは必ず天下を取る。
文=北辻 利寿
CBCテレビ論説室長。ナゴヤ球場の近くで生まれ育ち、「ドラゴンズは生活の一部」と言い切る竜一筋の熱烈なファン。報道記者時代は落合博満選手番を務めた。50年以上にわたり球団ゆかりの様々な品を集めるコレクターとしても有名。『愛しのドラゴンズ! ファンとして歩んだ半世紀』(ゆいぽおと刊)を球団80周年(2016年)に上梓。
中日ドラゴンズ 遊撃手
京田陽太
PROFILE
1994年4月20日生まれ。日本大学卒業後、2016年のドラフト2位で中日ドラゴンズへ入団。翌年度のシーズンでは141試合に出場、安打149本・打率.264・盗塁23の成績を残し、セ・リーグの新人王に選ばれた。
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