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Pick Up Athlete#4
羽根田卓也

NHK名古屋放送局主催のパネル展、NHK「アスリートに恋して。展」。この企画で取り上げられているアスリートをaispo!でも取材しました。

“カヌーの求道者”が新たな目標に挑む

 リオデジャネイロオリンピックでカヌースラローム競技アジア人初のメダリストとなり、脚光を浴びた羽根田卓也選手。更なる進化を求めたリオからの道のりを、「試行錯誤の2年間だった」と振り返る。東京2020までの折り返しとなった2018年は、8月のアジア競技大会で2連覇を達成したものの、ワールドカップ、世界選手権では一度も決勝に残ることができず苦戦した。「弱点であるスピードの強化に重点を置き過ぎて、技術とのバランスがとれていなかった。2018シーズンを終えて、自分の現状とこれから向かうべき方向がわかった気がします。今年は東京2020の代表選考会がある。必ず出場権を勝ち取って、自分の挑戦の集大成を2020年に完成させたい」。

 練習拠点であるスロバキアから帰省中の羽根田選手は、高校時代毎日通って“青春を捧げた地”岡崎市カヌー練習場で、プライベートについても語ってくれた。歴史やお寺、仏像が好きで、時間を見つけては出掛けるとのこと。「最近のおすすめは新薬師寺の十二神将。迫力があってすごく好きです」。十二神将は十二支の守護神でもあり、毎年干支に合わせてフィギュアを1体ずつ集めているそうだ。また、「歴史上の人物では宮本武蔵や土方歳三が好き。自分の道を極める生き方に刺激を受ける」と話す羽根田選手。2020年に向け、"カヌーの求道者"の挑戦は続く。

PROFILE
はねだ たくや。
1987年生まれ、愛知県豊田市出身。ミキハウス所属。元カヌー選手だった父や兄の影響で9歳からカヌーを始める。高校3年時に日本選手権優勝。卒業と同時に渡った強豪国のスロバキアを拠点として活動している。リオデジャネイロオリンピックでは、カヌースラローム競技においてアジア人初となる銅メダルを獲得、その名を世界に轟かせた。
Twitter @Takuya_Haneda

個人成績
2008年 北京オリンピック カヌースラローム 14位
2012年 ロンドンオリンピック カヌースラローム 7位
2014年 第17回アジア競技大会優勝
     カヌースラローム世界選手権5位
2016年 リオデジャネイロオリンピック カヌースラローム 銅メダル
2018年 第18回アジア競技大会優勝



取材・文=山田智子
写真提供= NHK「アスリートに恋して。展」

NHK「アスリートに恋して。展」

東海北陸地方を中心に活動するアスリートたちの写真や、競技への思いを語るインタビュー記事が楽しめるパネル展。

2019年度は4月から巡回開始予定※詳細は決定次第、NHK名古屋放送HPにてお知らせいたします。
HP:www.nhk.or.jp/nagoya
TEL:052-952-7070(NHK名古屋放送局)



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