東京2020 体操の種目別個人・鉄棒で
メダル獲得が期待される体操界期待の星!
中京テレビで放送中の人気番組『アス友』と『aispo!』がコラボ!
その第1回に登場していただいた体操の宮地秀享選手に、『aispo!』が独占インタビューを行った。
幼年期から体操に打ち込み、厳しい環境に身を投じて研鑽を重ねる
来たる東京2020オリンピックでメダルラッシュが期待される日本の体操チーム。今回は、種目別個人の鉄棒で日本代表メンバーの有力候補であり、最高難度の技を持つ宮地秀享選手にインタビューを行った。
体操を習っていた姉の影響で、3歳の頃からならわ体操クラブ(愛知県半田市)へ通い始めた宮地選手。小学生の頃には、平日は夕方から4時間、休日は朝から晩まで練習を行ったという。「小学校からずっと教えてくれた高橋先生は、技よりも体操の基礎を多く教えてくれました。その頃は技がやりたくてしょうがなかったのですが、振り返ってみると基礎をしっかりと教えていただいたので、今の自分があると思います」。その後、鯖江高等学校、筑波大学と全国屈指の体操強豪校へ進学し、より厳しい環境に身を置いて、自らを鍛え上げてきた宮地選手。その努力が開花し、2017年の世界体操競技選手権では、種目別の鉄棒で前人未到の技となる伸身コバチ2回ひねり「ミヤチ」を成功させた。

世界で唯一・I難度の大技を武器に夢の舞台を目指して
体操では、公式戦で初めて成功させた技には、技を決めた人の名前が付けられる。「ミヤチ」はその名前からもわかるとおり、宮地選手本人から名付けられたもの。体操では、アルファベットのAから順に難度が設定されており、「ミヤチ」は最高難度のI難度に認定されている。現在、I難度認定は世界でこの技だけで、公式戦で成功させたのも宮地選手ただひとり。つまり、オリンピックの舞台を目指すうえで、他の選手達に比べて強力な武器を持っているといえよう。「ミヤチは大変な技なので、練習であっても事前にコンディションを高めておかないと成功できないほど、集中力が必要です。でもカッシーナ(伸身コバチ1回ひねり)なら、ミヤチに比べると成功させやすいので、練習ではカッシーナをミヤチに見立てて、いろんな技を組み合わせながら行っています」。後方に2回転し、2回ひねりを入れる、「ミヤチ」という大技を成功させる秘訣については、「やはり、恐怖心に打ち勝つことが一番大切です。体操はいつも怖い。大技じゃなくてもケガをするときがあります。でも、恐怖心に勝つことができたらもっと上に行けると思います」と、宮地選手は話す。

東京2020出場をかけてワールドカップに標準を合わせる
いよいよ1年後に迫った東京2020。体操競技はこれまでの6種目総合ではなく、1種目でもメダルを狙えるルールとなった。そのことについて尋ねると、「世界的に見ても、種目別で頑張っている選手は本当に多いので、自分が種目別の代表に選ばれるには、もっと頑張らなくてはと思います」と思いを語る宮地選手。「海外で試合を行うと、鉄棒のはね方の違いなど、通常とは違うイレギュラーな状況も起こります。でも、どんな状況でも勝てないとオリンピックには出られません。まずはワールドカップでミヤチを成功させて、オリンピック出場を決めたいと思います」。夢の舞台・東京2020、そして世界の頂点を目指して、現在は技に磨きをかけると共に、体力づくりに励んでいるという。
5月18日(土)に放送された『アス友』では、ヒロミさんとみやぞんさんから、種目別個人で東京2020出場を目指す宮地選手に熱いエールが送られた。「自分のことをこうして応援してくれる人のためにも頑張ります!」。体操界期待の星は、24歳の若者らしい朗らかな笑顔で決意を語ってくれた。

みやち ひでたか。1994年生まれ。愛知県半田市出身。茗渓クラブ所属。3歳からならわ体操クラブで練習を重ね、強豪の鯖江高等学校、筑波大学へ進み、技を研鑽。2018年の全日本体操競技種目別選手権大会の鉄棒で優勝。2017年に行われた世界体操競技選手権種目別決勝では、伸身コバチ2回ひねりを成功、世界初のI難度に認定され、「ミヤチ」と命名される。
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