愛知県振興部スポーツ振興課
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東京2020スケートボードの有力選手
世界で活躍する2人のトップスケートボーダーに接近!

中京テレビで放送中の人気番組『アス友』と『aispo!』がコラボ!
第3回は若き2人のスケートボーダー、笹岡建介選手と岡本碧優選手に『aispo!』が独占インタビューを行った。

大技を決めて世界で戦う、日本男子の期待の星

 東京2020オリンピックに正式種目として追加されたスケートボードでは、直線的な構造物を滑って技を競う「ストリート」と、複雑な窪地状のコースで技を競う「パーク」の2競技が行われる。今回はパーク競技の五輪選手候補である笹岡建介選手、岡本碧優選手にインタビューを行った。
 元々、父に連れられて兄と一緒にスノーボードをやっていた笹岡選手。そのオフトレーニングとして始めたスケートボードで才能を開花させた。「兄ができることは自分もできて当然」と、持ち前の負けん気の強さで練習を重ね、2012年に日本スケートボード協会主催のプロツアー第3戦で優勝。その後も好成績を残し、今年3月に行われた日本オープン・パーク大会でも見事優勝。オリピック強化候補選手に選ばれている。
 普段は3時間ほど練習し、練習後はスクールで後輩の育成にもあたる笹岡選手。自分の得意技は?と尋ねると「エアーを決めてからテール(ボードの後ろ側)をコーピング(コースの端に取り付けられた鉄パイプ)に1回当てて滑るボディージャーです。見るのも楽しいし、音も爽快。コーチに筋肉の使い方を教わって練習メニューに取り入れ、強化しています」と話す。また360°ヒールグラブの大技も特訓を重ねている。「今できることをしっかりと練習して、世界の大会で上位に入り、オリンピックに繋げていきたい」と意欲を語った。

オリンピックの金メダルに最も近い、13歳の世界女王

 岡本選手も兄の影響で小学2年生からスケートボードを始め、すぐにその楽しさに引き込まれて夢中になったという。「ストリートはあまり得意じゃないけれど、バーチカル(ハーフパイプ)は好きだから」とパークの選手に。
 現在は笹岡選手の家に下宿、下校後に愛知県あま市のスケートパーク「Hi-5」に通い、コーチである笹岡選手の兄の指導のもとで1日4時間練習を行っている。「女子でこれだけエアーが高く飛べる人はいない」と笹岡選手が絶賛するように、岡本選手のエアーの高さは世界有数。大技「540」(1回転半)ができる女子選手も世界で岡本選手だけだ。その力を発揮し、今年はオリンピック予選対象大会で連戦連勝。9月の世界選手権でも優勝を果たし、13歳にして世界女王に輝いた。「大会では自分が目標としている滑りができたと思う。緊張はしたけれど、ルーティーンの技をきちんと決めることができてよかった」と笑顔を見せ、「順位やライバルはあまり気にせずに、とにかく自分の技をもっと磨くことが目標」と話す。そのために大会前はもちろん、大会が終わったらすぐにコーチの指導を受けるという力の入れようだ。「エアーの高さをもっと上げたいから、さらにスピードが出る滑りができるように練習したいと思っています。ひとつでも新しい技を身につけられるように頑張りたいです」。オリンピック出場に向けて、ますます練習に拍車がかかる。

切磋琢磨し合い、さらなる高みを目指す

 普段は“ケンケン”“みすぐ”と呼び合い、本物の兄弟のように仲がいい2人。3人の息子を育てる笹岡選手の父、賢治さんは岡本選手に対しても時に厳しく、時にやさしく見守り、決して甘やかすことはないという。「家を離れて寂しいという気持ちより、今はたくさん練習してもっとうまくなりたい気持ちのほうが強い」と話す岡本選手にとって、笹岡家での下宿は最高の環境のようだ。
 夜遅くまで練習をする2人にとって、夕食は楽しみのひとつ。練習が終わった後は、練習場の近くの中華料理屋で食事をすることも。「名古屋名物の台湾ラーメンが好き」と笹岡選手。岡本選手は、「中華も好きだけど、以前両親に連れて行ってもらって名古屋で食べた味噌煮込みうどんがおいしかった!」と笑顔だ。休日は友達と遊んだり、釣りにいったりして気分転換を次の練習の活力にしている笹岡選手に対して岡本選手は、「特に何もしない。今はスケートボードのことしか考えられないです」と真剣な表情。目標に向かって、スケートボード最優先の日々を送っている。
 11月9日(土)および11月23日(土)に放送された『アス友』では、ヒロミさんとみやぞんさんの楽しいトークとやさしい気遣いに「緊張感がほぐれた」と話す2人。「ぜひ東京2020オリンピックでも頑張ってほしい」とエールを送るヒロミさんとみやぞんさんに、「頑張ります!」と元気いっぱいに応えた。世界を相手に戦う2人の若きスケートボーダーのチャレンジはここからが本番だ。

PROFILE
ささおか けんすけ。1999年生まれ、岐阜県岐阜市出身。6歳の頃からスケートボードを始め、2012年にAJSAプロツアー第3戦で初優勝。2018年の第18回アジア競技大会のパーク競技では見事金メダルを獲得した。今年も日本オープン・パーク選手権で優勝を飾るなど活躍中。

PROFILE
おかもと みすぐ。2006年生まれ。愛知県高浜市出身。小学2年生からスケートボードを始める。今年9月のスケートボード・世界選手権を制して、13歳にして世界女王に輝いた。オリンピック予選を兼ねた大会で昨シーズンから4戦4勝と、無類の強さを見せている。



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2024 / vol.43

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