
the FACE of aispo! 表紙の顔#10 Bリーグ、開幕!

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5年目のBリーグ
三者三様のスタート
プレッシャーと戦うことはプロスポーツ選手にとっては当たり前のことだが、彼ほど周りから様々なプレッシャーを受けるバスケ選手はいないのではないか。昨シーズン、シーホース三河の金丸晃輔はフリースロー連続成功65本、1試合で3ポイントシュートを11本成功する記録を残した。今シーズンはどこまで記録を更新するのか? ずば抜けた得点能力ゆえに期待は膨らむが、チーム連携の大切さを重視する金丸は、「個人の記録更新は気にしない」と話す。タレントが揃った今シーズンのシーホースは、序盤から噛み合えば一気に勝ち星を増やす可能性がある。高まる周囲の期待を軽くいなし、金丸はしなやかにプレッシャーを手なずけるだろう。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ選手として5シーズン目を迎える安藤周人。年々成長を続け、昨年のワールドカップでは日本代表にも選出された。しかし、本人は代表選出について、「いつも目の前の試合を頑張ってきただけ」と話す。決して現状に満足しない努力の人だ。攻撃力を重視した積極的な選手補強を行った今シーズンのドルフィンズ。勝負所で決めきるエースとしての役割と、メンバーの得点をクリエイトする安藤のプレーに注目したい。
5勝36敗とリーグ最下位に低迷した昨シーズンの三遠ネオフェニックス。西川貴之にとっては苦しい状況の中でエースとしての責任を負い、プロとはいかにあるべきかを考えるシーズンとなった。西川は元々得点力のある選手で、チームがどん底の状況でも個人では平均2桁得点を記録している。196cmの恵まれた体格から縦横無尽にシュートを放つなど、チームの要として活躍。また、今シーズンのネオフェニックスはフィリピンの大学No.1選手が新加入し、海外チームの指導歴が長い指揮官を招聘した。屈辱のシーズンを経験したからこそ渇望する勝利。西川の今シーズンにかける思いは誰よりも強い。

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「準備はいいか?」
東地区に反撃の狼煙を
3選手には共通する雰囲気がある。柔らかな物腰で話すが、殊更に相手に話を合わせることはしない。会話が進むと、言葉の端々に強烈な負けず嫌いが見えてくる。Bリーグのレギュラーシーズンは60試合の長丁場。3人のエースが心底に秘めた負けず嫌いを発揮して勝利を決定づけるシーンは、これから多く見られるだろう。
今シーズンのB1リーグは東西地区制で行われ、愛知県の3チームは西地区。過去のチャンピオンはすべて東地区から出ており、強豪は東に集まるといわれてきた。
愛知の3チームは東地区の強豪をどう抑え、チャンピオン争いを繰り広げるのだろうか?
3人のエースの準備は整った。
5年目のBリーグは例年以上に期待が高まる。
文=石川 歩
愛知県出身。編集者・ライター。モータースポーツ系出版社から不動産ポータルサイトの編集者を経て、フリーランスに。主にスポーツとライフスタイル関係のメディアで編集と執筆を手掛けつつ、分野外のインタビューも行う。Bリーグは創設時から取材を行っている。現在、『NumberWeb』『朝日新聞デジタル』等でバスケットボールの記事を執筆中。
CHECK!
B1の実力者が多数移籍
今シーズンはB2にも注目!

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今シーズンはB1リーグで活躍した多数の実力者がB2リーグに移籍した。さらに競技レベルを上げて、東西各8チーム合計16チームで戦う。ファイティングイーグルス名古屋は西地区に所属し、悲願のB1昇格を目指す。
2020-21シーズン
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シーホース三河 10月17日(土)・18日(日) vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ ウィングアリーナ刈谷 |
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名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 10月3日(土)・4日(日) vs レバンガ北海道 ドルフィンズアリーナ |
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三遠ネオフェニックス 10月10日(土)・11日(日) vs シーホース三河 豊橋市総合体育館 |
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ファイティングイーグルス名古屋 10月3日(土)・4日(日) vs 香川ファイブアローズ 名古屋市枇杷島スポーツセンター |
PROFILE
シーホース三河
SG SF #14
金丸晃輔 選手
1989年生まれ。福岡県出身。192cm、88kg。
2013年から現チーム。4季連続でBリーグベスト5に選出されている日本屈指のスコアラー。正確無比なシュートから付けられた呼称は「冷静沈着なオフェンスマシン」。今年2月の「2021FIBAアジアカップ予選」でチーム最多の17得点をあげ、鮮烈な代表復活を果たした。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
SG#9
安藤周人選手
1994年生まれ。三重県出身。190cm、88kg。
青山学院大学在学中に梶山信吾ヘッドコーチのラブコールを受け、アーリーエントリーで入団。チーム悲願のチャンピオンに向けて、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ一筋に5年目を迎える。2019年に行われたFIBAワールドカップでは、シューターとして日本代表に選出された。
三遠ネオフェニックス
SF#13
西川貴之選手
1992年生まれ。北海道出身。196cm、90kg。
東海大学付属第四高等学校(旧称)、明治大学を経てアーリーエントリーでレバンガ北海道に入団。2019年から現チーム。大学時にアウトサイドプレーヤーとしての才能を開花させたオールラウンダーで、3ポイントシュートやドライブからのシュートで得点を量産する。
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