愛知県振興部スポーツ振興課
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ぜひ読んでほしい、私の大好きな漫画

 日本が誇る文化の1つ「漫画」。スポーツ選手の中には、競技へ向き合う姿勢や普段の生活について漫画から影響を受けたと語る選手も多い。
 愛知のスポーツ選手がオススメする、多くの人に読んでほしい漫画を紹介する新コーナー、第1回は愛知県に本拠地を置くV1リーグのチームに所属する3選手が登場!

デンソーエアリービーズ 福留慧美選手のオススメ

『DAYS』
自分の強みで勝負する大切さを教えてくれた

 この漫画は運動音痴で引っ込み思案な主人公「柄本つくし」が、サッカーの天才でクールな「風間陣」との出会いをきっかけにサッカー部に入り、全国優勝を目指していく物語です。つくしはサッカー初心者だけれど、強豪校チームの中で毎日ひたむきに努力を重ねて、その姿がチームメイトへ影響を与えていきます。特につくしと陣の友情に加えて、マネージャーが活を入れながら色んな壁を乗り越えていく感じが好きです。
 つくしは運動音痴でなんの取り柄もない少年だけれど、「走り続ける」という自分の武器を磨くために毎日走って努力し続けて、最後は天才の陣と一緒にフィールドで活躍します。そんな姿を見て、「自分は自分のやり方でいいんだ」と思えました。ライバルや憧れの人のようになろうとしなくても、自分の強みで勝負する大切さを教えてくれました。
 それから、登場するチームメイトみんなにそれぞれの背景やストーリーがあります。様々な思いがある中で、それぞれが壁を乗り越えて、チームみんなで強くなっていく。「仲間っていいな」と、改めて思わせてくれる漫画でした。
 好きなシーンは最後の大会でつくしがシュートを決めた瞬間に、チーム全員で抱き合って泣いて喜んでいるところ。今までの感動のシーンがそこで一気にこみ上げてきました!

PROFILE
福留慧美 Satomi Fukudome
1997年生まれ。京都府出身。ポジションはリベロ。チーム加入1年目の昨シーズンは要所での起用で印象的な活躍を見せた。

DAYS(講談社) 作者/安田剛士
嵐の夜に出会った2人の少年、柄本つくしと風間陣。その出会いが高校サッカーに旋風を巻き起こす!全42巻。
https://kc.kodansha.co.jp/title?code=1000006356


トヨタ車体クインシーズ 鴫原ひなた選手のオススメ

『約束のネバーランド』
大切なのは判断の後、下した判断を正解にする努力(こと)

 私が『約束のネバーランド』を読み始めたのは、アニメ放送がきっかけです。アニメが終わり、その続きが気になったので漫画を読むことにしました。この物語は、ある施設で優秀に育てられた子ども達が「ある秘密」を知ってしまったため、施設を抜け出す話です。小さい子ども達が全員で協力して何かを成し遂げる姿を応援したくなり、私も力をもらいました。
 私が好きなキャラクターは「ノーマン」。みんなを一歩離れた所から見ていて、自分のことは後回しでみんなを優先するとてもやさしい少年なんです。一番好きなセリフはユウゴというキャラクターの、「大切なのは判断の後、下した判断を正解にする努力(こと)」「判断だけで決まるのなら人生は賭け事になっちまう」です。
 バレーボールもプレーをする中でたくさんの判断を必要とするスポーツだと思います。「間違えちゃったかな」と思うことも多々ありますが、その間違いを正解にすることはバレーボールでもとても大切だなと、このセリフを読んだ瞬間に思うくらい、ビビッときました。
 この漫画に限らず、漫画やアニメの世界は現実とのギャップはあるものの、セリフや行動が自分の生活と重なっている点や、自分のためになることが多々あるので、そこが漫画やアニメの良いところだと思います。真面目に考えすぎず、楽しみながらいろんな登場人物の考え方や言葉に実感し、触れることができます。漫画を読んでいる時は、自分の世界に入れて、自分と向き合える時間でリラックスできるんです。

PROFILE
鴫原ひなた Hinata Shigihara
2001年生まれ。福島県出身。ポジションはアウトサイドヒッター。3年目の今シーズンはレギュラー獲得を目指す。

©白井カイウ・出水ぽすか/集英社
約束のネバーランド(集英社) 作者/白井カイウ(原作) 出水ぽすか(作画)
孤児院で育ったエマ、ノーマン、レイ。3人の少年少女をはじめとした子ども達による「脱獄ファンタジー」。全20巻。
https://sp.shonenjump.com/j/sp_neverland/#/


ウルフドッグス名古屋 山田脩造選手のオススメ

『ROOKIES』
心を掴み励ましてくれる、名言の数々

 二子玉川学園(通称ニコガク)へ赴任してきた新人教師である川藤幸一が、野球部の顧問になって野球部の不良達と甲子園を目指すストーリーです。川藤と不良部員たちが向き合おうとすることで、一致団結して成長していくところがこの漫画の面白さのひとつだと思います。また、登場人物のキャラクターも濃く、それぞれにストーリーがあるのが惹かれるポイントです。

 好きなシーンやセリフはたくさんありますが、「これ!」とは選べないくらい名言があるのも魅力。「環境のせいにするな すべては自分次第で変えられる」「道を切り拓くものは自信と勇気だ」「昨日より今日、今日より明日、明日より明後日、日々変わり続けることが大切だ」「夢にときめけ!明日にきらめけ!」……。ポジティブになれたり、背中を押してくれる名言が多くあります。
 私が『ROOKIES』を知ったのはドラマがきっかけです。当時は高校生で部活のバレーボールに熱中していました。ドラマも人気で、映画も公開されたことから漫画を読むようになりました。スポーツ漫画ならではの熱い部分や感動的なシーン、名言の数々に心を掴まれ励まされたのを覚えています。競技は違うけれど、夢を追う姿、諦めない姿勢、心に刺さる言葉は通ずるところがあったと思います。この漫画は、今でも私のバイブルです。

PROFILE
山田脩造 Shuzo Yamada
1992年生まれ。福岡県出身。ポジションはアウトサイドヒッター。同じポジションの高梨健太選手と共にチームの躍進に貢献。

©森田まさのり・スタジオヒットマン/集英社
ROOKIES(集英社) 作者/森田まさのり
新任教師の川藤幸一が、不良の巣窟となっていた野球部を再建し、夢の甲子園出場を目指す熱血野球漫画。全24巻。



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