「信は力なり」。ラグビー界の新星・髙橋汰地が
トヨタヴェルブリッツの仲間たちと共に高みを目指す

風通しの良さと温かな雰囲気がチームの魅力
2022年1月に開幕を迎える新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」。昨シーズン3位に沈み苦汁を飲んだトヨタヴェルブリッツは、来たる新リーグでの“初代チャンピオン”を目指して日々練習に励んでいる。そんなチームの雰囲気やメンバーとの交流について、トヨタヴェルブリッツのウイングとして活躍し、今シーズンで3年目を迎えた髙橋汰地選手に話を伺った。
SNSを通じてメンバーのオフショットや練習中の様子などを積極的に発信しているトヨタヴェルブリッツ。その様子から、すでにメンバーの仲の良さや和気あいあいとしたアットホームな雰囲気が伝わってくるが、髙橋選手から見てトヨタヴェルブリッツとはどのようなチームなのだろうか。「僕はトヨタヴェルブリッツに入ってまだ3年目なので、チームでは年齢的にも若い方ですが、上下関係なく、萎縮せずに言いたいことを言い合える関係を築けています。これはチームの強みのひとつだと思いますし、良いプレーにも繋がっていくと思っています。また、ファンの方や職場の方が練習を見に来てくださった時に、誰からともなく挨拶をしたり声をかけたりしているのを見ると、周りの人に対しても温かい行動ができる良いチームだなと感じます」。


選手同士のコミュニケーションは良好
“同期組”ともお互いを高め合う
選手同士のコミュニケーションも良好で、髙橋選手はチームメイトから様々なアドバイスを貰っていると話す。「南アフリカ代表でもあるウィリー・ルルー選手には、バックステップやハイボールキャッチなど、技術面で色々なことを教えてもらっています。反対側のウイングを務めるヘンリー ジェイミー選手にも、どういう時にどんな指示を出せばよいのか、この場面でどういう立ち位置にいると良いのかなど、ウイングとしての経験豊富な彼から戦術面で多くのことを学んでいます」。
古川聖人選手や加藤竜聖選手ら“同期組”とは、特に仲が良いという髙橋選手。「僕はいまタックルの技術を積み上げているところなので、その技術に秀でている古川選手に、チームの練習終わりにタックルの練習に付き合ってもらっています。古川選手だけでなくほかの同期の選手とも、気軽にわからないことを聞いたり、プレーについて質問したりできますし、キツいときには励ましあいながら、お互いを高めあっていける良い仲間だと思っています」。
“同期組”とはプライベートでも一緒にいることが多いといい、「コロナ禍で最近はなかなか遊びに行けていませんが、以前は同期で集まって近くの定食屋さんに行ったり、ゴルフの打ちっぱなしに行ったりしていました。あとはゲームセンターでメダルゲームもしましたね(笑)」と、当時の様子を思い出して笑顔で話してくれた。
「リーグワン」での初優勝に向けチーム一丸となって臨むトヨタヴェルブリッツと、雄々しくグラウンドを駆ける髙橋選手の勇姿をしっかりと見届けたい。

チームの仲間たちが語る!髙橋選手の魅力
髙橋選手といえば、スピーディーなボールキャリーと軽快なフットワークで多くのファンを魅了し、リーグ戦・プレーオフを含め、実に9トライを決めた昨シーズンの活躍が記憶に新しい。しかし、本人は「自分を過大評価せず、自分のやるべきことをしっかり積み上げていくだけ」と謙虚な姿勢を崩さない。そんな本人に代わって、トヨタヴェルブリッツの仲間達が髙橋選手の魅力について教えてくれた。
フランカー 古川聖人選手
足の速さ、身体の強さはもちろん、ハイボールキャッチの精度が素晴らしいです。間違いなく、日本の将来を担うトライゲッターだと思っています!
BK(バックス)コーチ 馬場美喜男さん
髙橋選手はチームが苦しい時にトライをとることができる選手です。常にチームに勢いをつけることを考えており、ボールが回ってくるのを待つだけでなく貪欲にボールに絡む機会を狙っていることが、勝負強いトライを生み出しています。またスキル面ではスピードが速いだけでなく、体幹の強さを持ち合わせており、昨シーズンは空中戦でも強さを発揮しました。
毎シーズン成長できるエリアを広げており、マルチなスキルを持った選手になりつつあります。9月からの日本代表の合宿でもさらなる成長を果たしたと思います。
普及・育成担当 文字隆也さん(元トヨタ自動車ヴェルブリッツ選手)
髙橋選手は何よりもスピードが速く、初速の速さは天下一品です。また、トライをとる嗅覚にも優れています。外国人選手にも負けない、ハイボールキャッチの高さや精度が素晴らしいです。

たかはし たいち。1996年生まれ。兵庫県出身。身長180cm、体重91㎏。ポジションはウイング。5歳でラグビーを始め、名門の常翔学園高等学校を経て明治大学へ進学。明治大学にとって22年ぶりとなる大学選手権優勝の立役者となる。大学卒業後は2019年にトヨタ自動車ヴェルブリッツ(現・トヨタヴェルブリッツ)に加入。2020年、ヤマハ発動機ジュビロ戦に途中出場し、トップリーグデビュー。2年目となる2021年シーズンは9つのトライに成功するなど華々しい活躍をみせており、次期エースとして期待が高まっている。
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