愛知県スポーツ局スポーツ振興課
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その名はまもなく全国に知れ渡る
次世代オポジット・宮浦健人

アジア選手権を通して見つけた新たな課題

 今シーズンから新たにフェデリコ・ファジャーニ氏が監督に就任したジェイテクトSTINGS。新体制のもとで始動したチームで、注目されるひとりが宮浦健人選手だ。今年9月に行われた第21回アジア男子選手権で日本代表選手に選ばれ、オポジットとして出場。龍神NIPPONは優勝国イランに一歩及ばず準優勝に終わったものの、宮浦選手はベストオポジット賞を受賞した。日本男子バレーの未来を担う次世代オポジットとして期待される宮浦選手が、アジア選手権で見えてきた課題や、チームへの思い、今後について語ってくれた。
 「アジア選手権のメンバーに選ばれた時は、素直に嬉しかったです。試合に向けて万全に準備をしていこうと思いました」と、はにかみながら話す宮浦選手。本番に向けて身体のコンディションやプレーの感覚をベストな状態に持っていくことに専念したという。しかし、実際に日本代表チームに合流してみると、そのマインドの高さに驚いたと話す。「選手一人ひとりの能力がすごく高く、全員が結果を求めて行動していることを実感しました。どれだけプレーがよくても、結果を出さないとやってはいけない。その覚悟がひしひしと伝わり、自分もそのレベルに合わせていかなければと思いました」。
 試合では、「特に中国とイランの試合で、相手の高いブロックや攻撃など、改めて外国選手の能力の高さを感じた」というが、7試合通算で76得点と華々しい日本代表デビューを飾った宮浦選手。しかし、決して甘んじてはいない。「ハイボールの処理では甘い部分があったと思いますし、自分の武器であるサーブでも最後まで力を発揮できませんでした」と反省を口にする。代表デビューを経て、自分自身の課題が明確になったことが一番の収穫といえそうだ。


思い切りのあるプレーでチームの流れを引き寄せたい

 STINGSに所属して2年目を迎える宮浦選手。チームの雰囲気について、「若手もベテランもコミュニケーションを取り合える、フラットで喋りやすい雰囲気がいいですね。練習でも、キャプテンの本間隆太選手を中心に、選手同士でプレーについて指摘し合うなど、メリハリが効いているチームだと思います」と語る。その中で自分に与えられた役割について、「先輩方がチームの雰囲気や、自分達がやりやすいような環境を率先してつくってくださっているので、若手らしく、練習でも試合でも思いっきりやっていこうと思っています。そうした思い切りのあるプレーからチームの流れを引き寄せられればいいなと思います」と話す。
 だからこそ毎日、その日できるベストを尽くす。昨日より今日、さらに進歩していたい、それが宮浦選手の思いだ。「前の日よりももっと良くなるようにやっていこうと意識しています。いつも、その日の練習映像を見て、自分の良かったところや悪かったところを確認しながら、次の日の練習メニューを考えています」。
 そんなひたむきに努力を重ねる宮浦選手について、フェデリコ監督は次のように評す。「宮浦(選手)はいつも練習でベストを尽くしていると思いますし、人柄もいい。いつでも100%のベストを尽くせるということは誰もが当たり前にできることではありません。一度も文句を言ったことはないし、いつもチームを優先して動いてくれています」。


一戦一戦ベストを尽くしてさらなるレベルアップへ

 内定選手として加入した昨シーズンを経て、今シーズンから本格的にSTINGSの選手としてV1リーグに参戦する宮浦選手。同じオポジットで、昨シーズンまでエースとして活躍した西田有志選手が今季からイタリアリーグに移籍し、宮浦選手にはチームの新たな主砲としての期待がかかる。その西田選手について、「同じポジションなので、西田選手の幅広いコースプレーはすごく参考になりますし、外国選手の高いブロックに対する指先を狙ったスパイクや、ハイボールの処理などは本当に上手いと思います。自分ももっと成長して同じ土俵に立てるようになれればいいなと思っています」と思いを語った。
 チームが今シーズンに掲げるスローガンは「GOOD.BETTER.BEST (良い、より良い、最善な)」。選手達へのさらなる成長への期待が込められたこのスローガンに違わず、宮浦選手も成長への意気込みを見せる。「一戦一戦その日のベストを尽くして、まずは自分の課題を明確にしていきたいです。それを一つひとつクリアしながら、今よりもっとレベルアップしていきたいと思っています。ファンの方には自分の武器であるサーブを見てほしいです。また、オポジットとして、スパイクなどの攻撃面にも注目してほしいですね」。
 その言葉どおり、今シーズンのV1リーグでは現在、総得点ランキングやサーブ得点ランキングでチームトップとなる5位以内にランクインするなど、得点源として活躍を見せる宮浦選手。輝きを増す次世代オポジットの勇姿をしっかりと見届けたい。

PROFILE
宮浦健人
みやうら けんと。1999年生まれ。熊本県出身。小学生の頃、両親の影響でバレーボールを始める。鎮西高等学校在籍時の2017年にアジアユース選手権の代表メンバ−にキャプテンとして出場。オポジットとして活躍し、チームを優勝へ牽引。世界ユース選手権でもキャプテンとして活躍し、銅メダルに輝く。早稲田大学時代は全日本インカレで4連覇を達成。2020年にジェイテクトSTINGSへ入団。今年9月に行われたアジア選手権では代表メンバーに選ばれ、ベストオポジット賞を受賞。

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2021 / WINTER vol.31

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