愛知県振興部スポーツ振興課
JPEN
instagram facebook twitter youtube
menu
page top

ぜひ読んでほしい、私の大好きな漫画

 日本が誇る文化のひとつ「漫画」。スポーツ選手の中には、競技へ向き合う姿勢や普段の生活について漫画から影響を受けたと語る選手も多い。
 愛知のスポーツ選手がオススメする、多くの人に読んでほしい漫画を紹介する連載第3回は、愛知の女子ソフトボールの3選手が登場!

トヨタ自動車レッドテリアーズ 有吉茜選手のオススメ

『ONE PIECE』
助け合える仲間の前では、弱さは隠さなくていい

 私と『ONE PIECE』の出会いは小学生の時。父に当時の全巻を買ってもらって、夏休みのあいだに読んでいました。まだソフトボールを始める前でしたが、「目標に向かって仲間と頑張るのがカッコいい!!」と、どハマリ。中学生の時に姉の影響でソフトボールを始めたのですが、競技を行う中で、ひとつの目標に向かって全員が一致団結するのは、ルフィたちに通じるものがあるように感じていました。
 一番好きなキャラクターは迷うけど……、やっぱりルフィです。小学生の時は友達と「ゴムゴムのピストルー!!」って、ルフィごっこをしていました(笑)。ルフィって強いんだけど、物語の中にはもっと強い敵が出てくるんですよね。でも、どんなに強い相手がいて、何回負けたとしても、仲間と一緒にもっと強くなって戦いを挑み続ける。私はしんどい時、その姿を思い出して「もっと頑張ろう」と思えるんです。また見返したくなるシーンがたくさんあるのですが、私は今寮住まいなので、『ONE PIECE』は巻数が多すぎて手元に置いておけなくて……。なので、実家に戻った時にはつい読み込んでしまいます。

 ルフィは自分の弱さを仲間たちに隠さなくて、クルーのみんなが自分の長所を生かして戦って弱点を補ってくれる。それはチームスポーツでも大事なことだと思います。ソフトボールも同じ、全員が打てれば勝てるわけじゃない。守備が得意な人、足が速い人と、それぞれが特技を生かして足りないものを補い合う。そうして、ひとつのチームとして強くなっていくことが大切なことだと考えています。
 強敵の「四皇」とどう戦うのか、「ワンピース」をどう手にするのか、この先の展開が気になります。やっぱり『ONE PIECE』は最高ですね!!

PROFILE
有吉茜 Akane Ariyoshi
1996年生まれ。福岡県出身。ポジションは外野手。中学時代にソフトボールを始める。4年目の今年は中心メンバーとしての活躍が期待される。

ONE PIECE(集英社) 作者/尾田栄一郎
時は大海賊時代。海賊王G・ロジャーの遺した「ひとつなぎの大秘宝」を目指して、船長のモンキー・D・ルフィをはじめとする海賊「麦わらの一味」が、海から海へと冒険の旅を続ける。既刊101巻。
https://www.shonenjump.com/j/rensai/onepiece.html

豊田自動織機シャイニングベガ 苅込千波元選手のオススメ

『ブラッククローバー』
アスタのように強く、諦めない気持ちでいたい

 諦めないことが自分だけでなく、周りの力にもなっていくということを知った作品が『ブラッククローバー』でした。
 この漫画は、魔法がすべての世界で魔力を持たない主人公のアスタが、様々な困難に立ち向かいながらも成長していくお話です。辛い境遇の中にいると、マイナスな感情になったり、ほかの人を妬んでしまったり、物事をすぐに諦めてしまいたい気持ちになると思います。ですが、アスタはそんな環境の中でもほかの人のすごいところを素直に認め、どんな状況でも自分にできることを全力でやり続けて、心が折れそうな場面でもあきらめたりしません。

 ほかの人よりも劣っているはずのアスタが頑張っている姿に、周りの人が影響されていくシーンが何度もあります。スーパースターになれるような才能がなくても、諦めない気持ちの強さは追いかけたくなるようなカッコよさと、みんなを鼓舞する力を持っていると気付きました。
 プロの世界には自分より上手な人がたくさんいるので、自信がなくなることもありますし、心が折れそうになることもありました。それでも、自分のためだけじゃなくて、周りにもいい影響を与えられるよう諦めない強い気持ちで頑張っていきたいと思える作品が、この『ブラッククローバー』だったんです。
 今後は社業に専念しますが、これまでソフトボール一筋だったので、パソコンの基本技術などを中心にスキルアップし、少しでも会社に恩返ししていきたいと思っています。 また、ソフトボール部の情報発信と応援をすることで、部内のコミュニケーションや士気を高める一助になりたいと思います。

PROFILE
苅込千波 Chinami Karikomi
1997年生まれ。福島県出身。ポジションはピッチャー。2021シーズンからチームに加入。変化球を活かした投球が武器。2021年12月に引退。現在は豊田自動織機の社業に従事している。


ブラッククローバー(集英社) 作者/田畠裕基
クローバー王国で孤児として育った少年アスタが、親友のユノと誓った“魔法帝”になる夢を叶えるために奮闘する少年魔法ファンタジー。既刊31巻。
https://www.shonenjump.com/j/rensai/bclover.html

デンソーブライトペガサス 白石望美選手のオススメ

『SLAM DUNK』
仲間や自分を信じる大切さを教えてくれた漫画

 主人公の桜木花道はバスケットボール初心者ですが、名将・安西先生のもとでバスケットボールにハマり、日々仲間と努力してドンドン成長していきます。花道の成長の過程にはたくさんの失敗がありますが、その失敗を失敗で終わらせず、周りの人に支えられながら前に進んでいくその姿は、スポーツをしている私たちにとってもお手本になります!
 漫画の中に、安西先生の「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という名言が出てきますが、スポーツをしていてもしていなくても、苦しい場面でこそ仲間や自分を信じることはとても大切なことだと思います。それを教えてくれる漫画です!ぜひ皆さんも一度は読んでみてください。

PROFILE
白石望美 Nozomi Shiraishi
1997年生まれ。兵庫県出身。ポジションは内野手。2020シーズンからチームに加入。安定感のある守備と高いミート力に定評がある。


SLAM DUNK(集英社) 作者/井上雄彦
「バスケットはお好きですか?」。不良少年であった桜木花道は一目惚れした少女・赤木晴子が口にした一言をきっかけにバスケットボールにのめり込み、仲間と共に全国制覇を目指していく。全31巻。
https://itplanning.co.jp/works/slamdunk



aispo!マガジン最新号

2024 / vol.43

PickUp記事