愛知県スポーツ局スポーツ振興課
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aispo! News #6

悲願のB1昇格!来季はファイティングイーグルス名古屋が愛知のスポーツを熱くする!

 「B2優勝B1昇格」という旗印を掲げ、Bリーグ6シーズン目の戦いに挑んだファイティングイーグルス名古屋(以後FE名古屋)。2020-21シーズンのプレーオフクォーターファイナル敗退から再起を図り、チームの命運をかけた大型補強を敢行。今季のレギュラーシーズンではB2リーグトップの勝率.840で、東地区優勝を果たした。プレーオフでは王者の風格漂う戦いを見せ、圧倒的な強さでB1昇格を決定させB2チャンピオンにも輝いた。
 これで来季は同じく愛知県内に拠点を置く三遠ネオフェニックス、シーホース三河、名古屋ダイヤモンドドルフィンズと合わせ、4チームが国内最高峰のB1リーグでしのぎを削ることになる。B1に1都道府県のチームが集結するのは愛知県が全国最多であり、女子のWリーグでトヨタ自動車アンテロープスが2連覇を飾ったのも記憶に新しく、バスケットボールはフィギュアスケートと並ぶ、愛知を代表するスポーツカルチャーとなったのではないか。


昇格の原動力となった新加入プレーヤー

 今季の躍進に大きく貢献した日本人プレーヤーを3人紹介したい。
 1人目はPG(ポイントガード)の石川海斗選手。抜群のバスケセンスを誇り、加入後ほどなくブースター(ファン)のハートを鷲掴みに。ゾーンに入った時のプレーはまさに圧巻。時に相手ブースターもSNSで「#石川海斗被害者の会」を付けた投稿で賞賛を送る。


 2人目は同じくPGの笹山貴哉選手。同じく市内をホームタウンにする名古屋ダイヤモンドドルフィンズにBリーグ発足以前から在籍し、昨年のオフシーズンに移籍。クイックネスとアウトサイドシュートを武器にした華麗なプレーで、FE名古屋ブースターも虜にした。石川選手と交代で出場することが多く、タイムシェアしつつPGの2人が終始安定して試合をコントロールできる陣容に整備したことがB1昇格及びB2制覇に繋がった。


 最後はPF(パワーフォワード)のエヴァンス ルーク選手。アメリカ出身だが日本国籍を有する帰化選手で、2021年11月のFIBAワールドカップアジア地区予選日本代表メンバーに選出。泥臭い仕事からアウトサイドシュートまで幅広いプレースタイルを披露し、その名を一躍全国に轟かせた。ストレッチ4の魅力溢れる選手として、今後の日本バスケ界を占うキーマンだ。


「REBORN」から「New History」へ

 しかし、これらの新加入選手が能力を発揮しつつ、わずか1年でチームの結束力をここまで高められたのは、2006年からチームに在籍する宮崎恭行キャプテンや、川辺泰三HC(ヘッドコーチ)、千葉ジェッツで4シーズン指導歴を持つカルバン・オールダムAC(アシスタントコーチ)ら、チームの土台が強固であったことも大きい。昇格を決めた熊本ヴォルターズとのセミファイナルGAME2や、44失点に抑えたファイナルの仙台89ERSとのGAME3は、終始ハードなディフェンスで相手スコアラー陣を封じたことが勝負の決め手となった。
 再生したチームは今、新たな歴史に歩を進める。


2022-23シーズンに向けて

 近年のB1では、昇格後から目覚ましい戦果を残すチームが多く見られる。安藤誓哉選手、金丸晃輔選手らを獲得し、チャンピオンシップ(CS)に進出した島根スサノオマジックや、若手を中心に年々成績を上げてきた信州ブレイブウォリアーズなど、B2時代互いに切磋琢磨したチームが大きなインパクトを残している。これらの昇格組やCSの雪辱に燃えるドルフィンズ、“青援”※を背に戦うシーホースら県内のライバルを相手にどのような試合を見せるのだろうか。
 来季のFE名古屋の戦いが今から楽しみでならない。
※ シーホース三河のオリジナルワードで、声援をチームカラーになぞらえて“青援”と呼ぶ。



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2024 / vol.43

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