愛知県スポーツ局スポーツ振興課
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aispo! News #12

ファイナル進出を目指して、白熱の試合を展開!試合の結果はいかに?!ウルフドッグス名古屋vsパナソニックパンサーズのファイナル4最終戦をレポート!

 4月8日から始まった「2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN V.FINAL STAGE ファイナル4」。V.レギュラーラウンドで上位4チームとなったウルフドッグス名古屋、パナソニックパンサーズ、サントリーサンバーズ、堺ブレイザーズが進出。16日はスカイホール豊田でウルフドッグス名古屋とパナソニックパンサーズとの試合が行われた。
 V.レギュラーラウンドで見事1位となりファイナル4に進出したウルフドッグス名古屋は、第1戦では堺に勝利したものの第2戦でサントリーに惜敗し、この日まで1勝1敗。一方、対戦相手のパナソニックパンサーズもサントリーに負けたものの、堺に勝って同じく1勝1敗。ファイナルに進出するためにはどちらも後に引けない、まさに緊迫の一戦となった。

 当日は10時半の開場前から長蛇の列。Vリーグの人気の高さを思わせる光景だ。会場内では各チームの応援ハリセンが配られ、グッズ売り場はすぐに人だかりに。ウルドくんのぬいぐるみや選手たちの応援タオルが人気を呼んでいた。
 この日は、グランパスくんも豊田大会を盛り上げるために来場。グランパスくんとウルドくんの希少なコラボに、多くのファンが記念撮影を楽しんだ。

 試合前の会場では両チームの応援練習が行われ、ファンの気持ちもさらに高揚。ウルフドッグスのファンは「GO!ウルフドッグス!」と声を揃えて応援ハリセンを鳴らしたり、掲げたりするなど、応援態勢万全だ。愛知工業大学名電高等学校のチアリーディング部が華麗なパフォーマンスで盛り上げた後、お待ちかねの選手入場。負けられない一戦に、両チームとも選手たちの表情からは気迫が感じられる。

 10分間の公式ウォームアップが行われ、いよいよ試合開始。ウルフドッグスのスターティングメンバーは、バルトシュ・クレク選手、王東宸選手、高梨健太選手、傳田亮太選手、永露元稀選手、山崎彰都選手、リベロの小川智大選手だ。まずはウルフドッグスのサーブでスタート。クレク選手や高梨選手をはじめ、傳田選手、山崎選手らのブロックアウトや強烈なスパイクなどが次々と炸裂。小川選手のサーブレシーブや永露選手の正確なトスもチームの攻撃を後押しし、第1セットはウルフドッグスが終始リード。25-19で勝利した。

 第2セットはブロックアウトやアタック、高梨選手のドライブサーブが決まる一方で、パナソニックもクイックやスパイクを決め、序盤から接戦となった。時にはコート外でのラリーでも華麗なレシーブを見せ、お互いに一歩も譲らないという気迫が伝わってくる。それでも、ウルフドッグスは強烈なクロスアタックや緩急をつけた多様なサーブなどで相手のリードを許さず、最終的には引き離す形で25-20で勝利。

 第3セットも最初から試合は拮抗。クレク選手、山崎選手、高梨選手らのアタックが次々と決まり、永露選手も華麗なツーアタックを見せるも、このセットはパナソニックが優勢ムード。12点目のテクニカルタイムアウトポイントはパナソニックに取られ、その後もパナソニックを僅差で追いかける形に。ファンも、懸命のウルドクラップで選手を後押しするも、パナソニックの正確なブロックやアタックをカバーすることができず、21-25でこのセットは取られてしまった。

 第3セットから一転、第4セットのウルフドッグスはより一層気迫に満ちたムードに。クレク選手のアタックを皮切りに、高梨選手のブロックアウトや山崎選手の速いサイド攻撃が決まって優勢に。途中、パナソニックに立て続けに決められるも、長いラリーの末に傳田選手のスパイクが決まるなどウルフドッグスがリード。リリーフサーバーには近裕崇選手が登場し、チームを後押し。最後は25-16でウルフドッグスが見事勝利を収めた。ファイナル進出が決まり、ウルフドッグスの選手たちはコート上で歓喜、会場に駆け付けたウルフドッグスファンも喜びの歓声で溢れた。

 今回のVリーガー・オブ・ザ・マッチには永露選手が選ばれ、会場は祝福ムードに。「皆さんがたくさん応援してくださる中で試合ができて嬉しい。自分のプレーはチームに助けられたので、みんなに感謝したい」と永露選手。また来週行われるファイナルに対しては「サントリーには先週も悔しい負け方をしたので、来週はしっかりと勝っていきたい」と意気込みを話した。

 試合後の記者会見にはクレク選手、永露選手、山崎選手が登場。今日の試合を振り返ってクレク選手は「強いパナソニックに最後まで戦えたことを誇りに思う」と答えた。また永露選手は「パナソニックはミスが少ないチーム。こちらもミスを出さないように気をつけ、その結果が出てよかった」、山崎選手は「今日は勝てて本当によかった。サントリーには去年悔しい負け方をしたので、決勝戦はチーム一丸となって戦いたい」と話した。この日大量得点を決めたクレク選手は「いつもベストであるように毎日ハードな練習に取り組み、今よりよくなろうという意思を持つことをチームメイトにも伝えている。サントリーには3試合連続で負けているが、決勝も簡単な試合で終わるとは思えない。しっかりと試合にコミットし、マインドセットして戦いたい」とファイナルに向けて抱負を語った。
 その後、ヴァレリオ・バルドヴィン監督も会見に臨んだ。チームの状態について聞かれると「シーズンを通して成長を目指し、プレーオフで堺やサントリーともいい試合ができたが、ディフェンスをもう少し強化したい。サーブやレシーブはシーズンを通して鍛錬してきたので、それがいい形になって現れている」とコメント。特に永露選手に関しては「今シーズンはセットアップの正確性や速さなどすべての面で成長した。まだ経験は浅いが今日のような試合でさらに成長してほしい」と語った。

 今週末4月23日(日)、ウルフドッグスは東京の国立代々木競技場第一体育館でいよいよサントリーとの頂上決戦に挑む。3連覇を狙うサントリーを制し、7年ぶり2度目の優勝を目指して戦うウルフドッグスを、全力で応援したい。



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