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2024/03/28 特集記事

ジャパンラグビー リーグワンでの優勝を目指すトヨタヴェルブリッツ。日本代表としても活躍する福田健太、シオサイア・フィフィタ両選手にインタビュー

「オールブラックス」ことニュージーランド代表として、共に3度のワールドカップに連続出場したラグビー界のスーパースター、アーロン・スミス選手とボーデン・バレット選手が加入し、ジャパンラグビー リーグワンでの優勝を見据える今季のトヨタヴェルブリッツ。トヨタスポーツセンター内の練習グラウンドでの練習を終えたばかりの福田健太、シオサイア・フィフィタ両選手にチームの現状や目標について話を聞くことができた。

PROFILE
福田健太
トヨタヴェルブリッツ SH(スクラムハーフ)
1996年12月19日生まれ 埼玉県出身、茗溪学園高等学校、明治大学卒業。
日本代表1キャップ。これまでに、U17日本代表及びサンウルブズ(※ラグビーユニオンの国際大会「スーパーラグビー」に出場する日本チーム)でも活躍。

「ラグビーワールドカップ 2023」に出場されて、心境や環境に変化はありましたか?

帰国後にヴェルブリッツに戻ってきて、プレシーズンマッチから身体のコンディションが良いです。「余裕を持ってプレーできている」という感覚があり、日本代表として経験を積めたことが影響していると思っています。そんな中、怪我をしてしまって開幕に間に合わなかったのが悔しい。その怪我も焦らずに治すことができ、現在は調子を戻すことができています。

雨が降りしきる中での練習でしたが、チームに活気を感じました。

天候的にしんどい部分があったので、エナジーを上げる意味でもチーム全体として互いに盛り立てる雰囲気が出ていたと思います。練習をやると決めた以上、一人ひとりが課題と向き合ってレベルアップしなくては意味がないので。でも、チームの雰囲気を盛り立てる中で自分自身も精度を失ってはいけないし、怠慢になってはいけない。その辺のバランスは良く、有意義なトレーニングを行えたと思います。

アーロン・スミス選手とボーデン・バレット選手が加わって、チームの雰囲気は変わりましたか?

特にアーロンとは同じポジションなので、関わることが多いです。僕自身も1ファンとして見ていたスターなので、最初にチームメイトになった時は違和感がありました。大谷翔平選手ではないですけれど、ただ憧れているだけじゃ超えられない。アーロンやボーデンから学べる部分は学びつつ、今はライバルとしてフィールドに立てていると思います。

今季、チームとして強化を目指しているのはどの部分ですか?

ずばりディフェンスですね。ヴェルブリッツとして「緑の壁」をテーマの一つにしています。相手サイドから見て、本物の壁に阻まれているような威圧感を与えたいです。それくらい組織立ったディフェンスを目指して、練習しています。

試合を観戦する上での注目ポイントを教えてください。

僕個人としては、ボールを持った時の動きや瞬発力、両チームのプレーヤーが集まりボールの争奪戦を行うブレイクダウンにおける攻防にぜひ注目して欲しいなと思います。チームとしては、ワールドクラスの選手がこんなにたくさんいるのは日本ではなかなか見ることができないと思いますので、ぜひそういった選手たちに注目して欲しいですね。

今シーズンの目標を教えてください。

チームとしての目標はリーグ優勝です。少なくとも昨年よりしっかりと順位を上げて、トップ4にまず入ることが1つの目標です。個人としては目の前にアーロンという大きなライバルがいますが、臆することなく挑み自分を成長させたいです。

最後に、愛知県のスポーツファンに向けてメッセージをお願いします。

ラグビーを今まで見たことのない方にも、実際に見たら結構面白いと思ってもらえるような試合を僕たちもして、愛知県のラグビーをトヨタヴェルブリッツから盛り上げられるように日々頑張っていきます。ぜひ会場に足を運んで、ちょっとでもヴェルブリッツとラグビーに興味を持っていただけると嬉しいです。

PROFILE
シオサイア・フィフィタ
トヨタヴェルブリッツ CTB(センター)
1998年12月20日生まれ トンガ出身。日本航空高等学校石川、天理大学卒業。
日本代表13キャップ。これまでに、高校日本代表、U20日本代表及びサンウルブズでも活躍。

雨の中の練習でしたが、どんな意識で臨みましたか?

明日以降休みに入るので、今日は、次の試合に向けて連携を確認する意味合いが強いトレーニングでした。比較的ゆっくりめのトレーニング内容でしたが、集中力を切らさず取り組めました。

今日、フォワード陣はU20日本代表候補と合同練習を行っていました。別サイドからご覧になって、なにか感じるものはありましたか?

僕自身もU20に選ばれたことがあるので、その頃を懐かしく思いましたね。強化合宿はレベルアップできる大きなチャンス。キツいことも多いと思いますが、若い選手には世界と戦うためにしっかり合宿を乗り切って欲しいです。

アーロン・スミス選手とボーデン・バレット選手が加わったことで、フィフィタ選手自身に変化はありましたか?

アーロンとボーデンだけでなくピーター(ステフ・デュトイ)もですが、ヴェルブリッツで世界的なプレイヤーとラグビーができることを、とても幸せに感じています。僕だけではなく、ほかの選手も同じように感じているんじゃないでしょうか。彼らの長所をいっぱい学んで、吸収できたらと思います。

今シーズンの目標を教えてください。

チームとしての目標はもちろん「優勝」。個人の目標は「日本一のCTB(センター)になる」です。達成できるように、しっかりと練習に取り組みたいと思います。

被災された母校・日本航空高校石川のラグビー部の後輩たちを、激励されたと伺いました。どんな言葉を掛けられたのですか?

シンプルですが「しっかり元気で。ラグビーを楽しんで」という言葉を贈りました。やはり馴染み深い輪島の町が被災した映像を見るのは、とてもショックでした。早くみんなが元気になって欲しい。被災された方々を勇気づけられるよう、一試合一試合を大切にプレーしたいです。

試合を観戦する上での注目ポイントを教えてください。

僕の持ち味は「ラン」、「ボールキャリー」にあると思っています。僕がボールを持ったら、目を離さずに見ていただきたいですね。チームとしてはぜひ、フィジカルのところを見ていただければと思います。

最後に、愛知県のスポーツファンに向けてメッセージをお願いします。

これからも、トヨタヴェルブリッツの応援をよろしくお願いします。


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