人気アスリートにあいスポくんが突撃取材!
アーチェリー 武藤弘樹選手

こんにちは!スポーツ大好きあいスポくんッス!僕が愛知の人気アスリートに突撃取材する連載コーナーです!今回は、アーチェリーの武藤弘樹選手にインタビューしたッス!東京2020オリンピックで見事銅メダルに輝いた武藤選手に、普段のトレーニングやアーチェリーについて話してもらったよ!
武藤選手といえば、未だにあの手に汗握る東京2020オリンピックの団体戦の記憶が残ってるッス。普段、矢を射るときはどんなことを考えているの?


「的に当てよう」としか考えていないです(笑)。矢をセットして打つ時、風を感じたりはするのですが不思議とまわりの声は一切聞こえなくなります。無意識の中の意識というか、集中しているんでしょうね。

無意識の中の意識……。うーん、ボクには難しすぎる世界ッス!矢が当たった時はどんな気持ち?


アーチェリーの試合はたくさんの矢を射ちます。うまく的に当たっても、当たらなくても、すぐに気持ちを切り替えて、次のことを考えなくてはいけません。とにかく平常心を保って矢を射つ、という感じですね。
なるほど。1本ごとに一喜一憂している暇はないって感じッスね。憧れや目標とする選手はいる?


いないですね。昔、テニスのマイケル・チャン選手が「憧れと思っていたら勝てない」と言っていたのを聞いて、「その通りだな」って思いました。ワールドカップに出場する選手は世界ランク上位の人たちばかりで、パリオリンピックで金メダルを取った金優鎮(キム・ウジン)選手とも対戦しました。常にレベルが高い人と戦っていると、憧れるというよりは「負けたくない、超えなくてはいけない壁」だと思うようになりましたね。
超えなくてはいけない壁……。常に高みを目指しているんスね。さすがッス!普段のトレーニングはどんなことをしているの?


試合は多い時で150本ぐらい打つので、普段から300〜1000本は打つようにしています。練習はだいたい1日6〜7時間で、ウェイトトレーニングは1時間やっています。1日でも練習しないと怖いですね。

ウェイトトレーニングはやっぱり腕を鍛えるの?


アーチェリーというと腕の力が大切と思われがちだけど、実は足腰の方が重要。腹筋やおしりの筋肉をしっかりと鍛えるようにしています。上半身は、主に弓を引く練習で鍛えています。
食事で気をつけていることは?


うーん、あんまり気にしていませんね。集中力が必要でストレスもかかりやすい競技なので、コーチからは「ごはんでもストレスを抱えてはだめ」と言われています(笑)。
そうなんスね!アーチェリーを通じて学んだことはあるの?


一番は人間関係ですね。競技を通して、「自分はチームで何かをすることが好きなんだ」ということに気づきました。アーチェリーは個人競技であり、団体競技でもあります。チームで勝つにはコミュニケーションが大切だけど、我慢は禁物。時には意見をぶつけ合いながら、信頼関係を築いていくことも必要だと考えています。
今は自分がチームで一番年上になることが多いので、後輩がもっと成長するためにはどうやって教えたらいいか、また自分自身も後輩に教えられながら、どうしたら一緒にいいステージへ行けるかを常に考えています。
どんな競技もやっぱりチーム力が大事なんだね。他のスポーツにチャレンジは?弓道はやったことあるの?


小学校まではサッカーをやっていましたが、今はやっていないですね。弓道ではないのですが、一時期ダーツをやっていたことはあります。アーチェリーは矢を射つ最後の瞬間に左手を前に押し込むようにするんですが、ダーツも矢を押しだすようにする投げ方があって、共通しているところがあり、勉強になりました。

最後に、愛知のアーチェリーファンに向けてメッセージを送ってほしいッス。


いつも応援ありがとうございます。どんなスポーツも、始める時は「楽しい」という気持ちからスタートすると思うので、勝ち負けだけに捉われずに楽しんでやってほしいと思います。僕はパリオリンピックに向けて練習や試合をしている時、「勝たなくてはいけない」という気持ちが先行してアーチェリーを楽しめていない時期があり、とてもしんどかったです。
楽しくなければ上達もしません。練習も決して強要されてやるものではないと思います。ぜひ好きなスポーツを楽しんでやってください!
今回の感想
クールで理知的な雰囲気を漂わせながらも、アーチェリーやチームに対して熱い思いを語ってくれた武藤選手。気持ちがよく伝わってきたッス!次なる目標は地元で行われるアジア競技大会で金メダルを獲ることなんだって!ぜひ頑張ってほしいッス!


PROFILE
武藤弘樹
むとう ひろき。1997年6月生まれ。あま市出身。東海中学校1年生でアーチェリー部に入部し、競技を始める。東海高等学校1年生で世界ユース選手権に出場。初の世界大会を経験。その後、高校生でナショナルチーム入りを果たすなど、日本を代表する選手として活躍。東京2020オリンピックでは団体の銅メダル獲得に貢献した。2026年のアジア競技大会、2028年のロサンゼルスオリンピック出場をめざし、第一線で競技を続けている。トヨタ自動車所属。
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