愛知のスポーツキッズがプロの練習を体験!
vol.1 クインシーズ刈谷
横田選手、鍋谷選手、鴫原選手からプレイのコツを伝授
今年10月に開幕する大同生命SV.LEAGUE(以下SVリーグ)。パリオリンピックの興奮冷めやらぬ中で始まる新生バレーボールリーグには、大きな期待が寄せられている。特に愛知県は、男女共に県内に拠点を置くチームがあり、一層バレーボール熱が高まることだろう。
刈谷市に拠点を構えるクインシーズ刈谷では、毎週水曜日に小学生を対象とした「クインシーズバレーボール教室」を開催している。シーズン中は元選手であるOGから、シーズンオフの期間は現役選手やコーチ、アナリストなどから直接指導を受けられるとあって、毎年50名以上の小学生が参加しているそうだ。この日は刈谷市のバレーボールチーム「刈谷JVC」の2年生から6年生までの小学生7名が「トヨタ車体体育館」で行われた教室に参加しており、取材に応じてくれた。
指導に当たったのは、横田紗椰香選手、鍋谷友理枝選手、鴫原ひなた選手の3名。現役の選手たちから直接指導を受けられるとあって、刈谷JVCのメンバーは目を輝かせていた。
挨拶を済ませた後、まずはウォーミングアップを始める参加者たち。上体を後ろに伸ばしながらボールをパスするというバレーボール教室ならではのメニューや、グループに分かれてのミニゲーム、基本のオーバーパスやアンダーパスの練習などが行われた。
鴫原選手はレシーブを打つ際の腰の落とし方や手の握り方などについて、自身がボールを打ちながら参加者たちに指導。高いレシーブ率を誇る鴫原選手の的確な指導により、参加した人たちはレシーブのコツを掴んでいた様子だった。
舟根選手、笠井選手、加地選手への特別質問!
この日は特別に、バレーボール教室の開始前にアウトサイドヒッターの舟根綾菜選手と笠井季璃選手、セッターの加地春花選手の3名が刈谷JVCのメンバーたちからの質問に答えてくれた。国内最高峰のプレイヤーに直接アドバイスをしてもらえるとあって、子どもたちは大喜び!
最初は笠井選手への質問から。「スパイクを打つ時に高くジャンプするにはどうすればいいの?」という質問に対し、笠井選手は「助走とバックスイング(ジャンプの際に両腕を後ろから振り上げる動き)のタイミングを合わせると、高くジャンプできますよ」とアドバイス。また力強く的確なスパイクを打つためには、「ボールを叩きつけるように打つのではなくて、強弱を使い分けながらコントロールしてみて」とも教えてくれた。
試合の時に緊張しないようにするにはどうすればいいかという相談に対しては、「緊張するのは悪いことではなく、程よく緊張していたほうが勝負強さを発揮できるもの。だから安心してくださいね!」と、子どもたちの背中を押してくれた。
続いては舟根選手への質問。ブロックが苦手だというメンバーには、「相手のセッターとスパイカーの両方を視野に入れながら、アタックをしかけてくるタイミングで同時にジャンプする練習をしてみてはどうでしょう。目線の使い方を意識することで、成功率アップにつながるはず」と実践的なアプローチを送ってくれた。
最後に質問に答えるのは加地選手。サーブやトスのコツについて聞かれると、「ボールの真ん中の芯の部分を叩くようにすると、無回転のいいサーブが打てます。そのためには、ボールを打つタイミングも意識してください」と的確にアドバイス。オーバートスへの対処については、「足首や膝を柔らかく使って、全身でボールを持ち上げる感覚で上げましょう」と身振りを交えながら教えていた。
選手たちへの質問を終えた後、刈谷JVC の6年生3名にバレーボールへの想いや目標について聞いた。チームでレフトスパイカーを務める西村寛太さんは、憧れの鍋谷選手と一緒に練習ができたことに感激した様子。「バレーはたくさんジャンプをするので、身長も伸びました。これからも勇気を持って全力で取り組んでいきたいです」と想いを語る。
セッターの松本結月輝さんは、目標としていた加地選手と笠井選手から直接アドバイスを聞けたことがモチベーションアップにつながったようだ。「レシーブを積極的にカバーすることで、試合での勝利に貢献したいです」。力強いスパイクの笠井選手を目標としているライトポジションの米澤咲良さんは、「どんな試合でも後悔しないように取り組める選手になりたい」とその意気込みを伝えた。
刈谷JVCのメンバーたちは、選手たちのアドバイスを実践しながらバレーボール教室での練習に励んでいた。トッププレイヤーから指導を受けて技術が向上することで、よりバレーボールが楽しくなる。そうした意味においても、クインシーズバレーボール教室が果たす役割は大きい。また、彼らの中から愛知を代表するバレーボール選手が育っていくことにも期待したい。
クインシーズ刈谷
SVリーグに所属している、愛知県刈谷市を本拠地とするトヨタ車体の女子バレーボールチーム。チーム名の「クインシーズ」とは、Queen(英語で女王)とSeis(スペイン語で6)を合わせた造語で、「夢と感動を与えることの象徴として女王をモチーフにし、コート上でプレーする6人の選手がそれぞれのポジションで頂点を目指す」を意味している。
取材協力:刈谷JVC
https://tsunagaru.genki365.net/G0000414
今回の参加メンバー
6年生 西村寛太さん
6年生 松本結月輝さん
6年生 米澤咲良さん
6年生 滿石結愛さん
4年生 米澤結良さん
3年生 鴨志田咲菜さん
2年生 三井瑛斗さん
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