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2024/10/23 aispo! News

生まれ変わったトレイルラン
「奥三河Trail Running Race」が開催!

©奥三河トレイルランニングレース実行委員会

「東海自然歩道開通50周年」を期にバージョンアップ

 林道や山道といったトレイル(未舗装路)を走るトレイルラン。刻々と移り変わる自然の景色を眺め、きれいな空気を思い切り吸い込みながら走ることができるアウトドアスポーツだ。自然の石や木の根などの障害物や階段など変化に富んだ複雑な道を走るため、バランス感覚が養われるほか、難易度には高低差も加味される。野生動物に出会えることもあり、舗装されたアスファルト上を走るロードレースとは違った刺激が味わえる。

林道や山道を走るトレイルラン
©奥三河トレイルランニングレース実行委員会

 今年10月27日に開催される「奥三河Trail Running Race」は、東海自然歩道と旧田口線廃線跡を縦断するレースで、設楽町から新城市を結ぶ山岳コースが舞台だ。前身は、2015年から始まり、東海エリアを代表するハイレベルなレースとして知られた「奥三河パワートレイル」。東海自然歩道開通50周年の節目となる2024年は、距離をこれまでの70kmから35kmに変更し、より多くのランナーがチャレンジできるようになった。
 スタート地点は設楽町立田口小学校。日本の棚田百選にも選ばれた四谷の千枚田を駆け抜け、険しい岩稜が連なる宇連山や棚山高原を越え、1300年の歴史ある古刹・鳳来寺を抱く鳳来寺山を抜け、ゴール地点のふれあいパークほうらいを目指す。制限時間は10時間、累計標高差は約2,600mとアップダウンに富み、手応えを感じられるコースとなっている。ランナーにとってポイントとなるのは、東海自然歩道の三大難所とも言われる岩古谷山から四谷の千枚田までの区間だ。前半のこのエリアでどれだけ時間を縮められるかが重要になる。

奥三河コースマップ(クリックして拡大)

ランナーと地域を繋ぐ新たなトレイルレース

 ランナーと地域コミュニティが繋がることも、トレイルランならではの魅力。奥三河の住民たちが各所で選手たちをもてなしてくれる。岩古谷山の登山口近くに設置される『岩古谷山麓よっちゃんのレモンエイド 岩古谷』もその一つで、地元のカラオケ喫茶『芳水』の店主が「設楽町に一人でも多くの足跡を残してほしい!」と自家製のレモネードを提供する予定だ。

レモネードでエネルギーチャージ!
©奥三河トレイルランニングレース実行委員会

 観戦するなら、鳳来寺門谷のエイドステーションがおすすめだ。鳳来寺参道がコースに含まれるので、選手たちを間近で応援できるだろう。参道の入口にある『おかめ茶屋』での地元グルメも楽しみたい。甘めの赤味噌ダレが自慢の焼き立ての五平餅「おかめ五平」やゆず味噌おでんが名物で、10月からは関東煮も味わえる。

エイドステーションの温かいおもてなし
©奥三河トレイルランニングレース実行委員会

 「奥三河Trail Running Race」では、森林の課題や自然環境について考えてもらうための具体的な取組として、参加賞の一つに奥三河の森林資源を活用した大会オリジナルのアロマスプレー「奥三河の森の香り」を製作している。設楽町が主体となり、設楽森林組合、愛知県立田口高校、山主の協力を得て、スギ、ヒノキ、クロモジの3種類の枝葉の香りを抽出して調香。ランナーが自宅に帰ってからも、このアロマスプレーで奥三河の森を思い出し、再び足を運ぶきっかけにしてほしいとの思いが込められている。

アロマスプレーの元となる枝葉
©奥三河トレイルランニングレース実行委員会

 森林と共にある奥三河は、森と地域と参加者、そして観戦者を繋ぐトレイルレースの聖地として、新たな歩みを進めている。既にトレイルランに親しんでいる人はもちろん、新しいアウトドアスポーツとしてトレイルランに挑戦してみたい人、東海自然歩道の美しい秋の森林風景を楽しみたい人は、ぜひ訪れてみてほしい。

地元の人たちと触れ合おう
©奥三河トレイルランニングレース実行委員会

奥三河Trail Running Raceの詳細はこちら


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