もう一度おさらいしておきたい
新生リーグはここが変わる!
今、バスケットボールのBリーグとWリーグ、バレーボールのSVリーグ、ハンドボールのリーグHなど、国内リーグが変革期を迎えている。また、サッカーのJリーグにおいても、2026年より秋からの開催とする「秋春制」シーズン移行が決定した。
今回はそれぞれのリーグの変更点と注目すべきポイントを紹介していく。
【Bリーグ】2026-27シーズンからBプレミアが始動!
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©SeaHorses MIKAWA co.,LTD.
Point
●「経営」「強化」「社会性」を軸にリーグを大改革
●競技成績による昇降格を廃止⇒クラブの安定的な成長を促す
●Bプレミア参入要件は「入場者数平均4,000名以上」「売上高12億円以上」「客席数5,000席以上のアリーナ確保」
Bリーグは2026-27シーズンから、「Bプレミア」を最上位カテゴリーとする新たなリーグに再編される。「経営(クラブ経営の成長を促せるか)」「強化(日本のバスケの強化に資するか)」「社会性(地域活性化に貢献できるか)」を軸にリーグを一新していくことになる。
注目すべきは、リーグ順位による昇降格が廃止される点だ。新たなBリーグではクラブの長期的な成長をビジョンの一つに掲げている。これはクラブが安心してチーム強化以外の分野へも取り組めるようにとの配慮だ。
従来行われてきた最終順位によるB1・B2の昇降格制は今シーズンから廃止。B2からB1及び、B3からB2に各2クラブが昇格・降格することはなくなった。ただし、既存のB1チームが自動的にBプレミアへ参入できることにはならない。参入要件は「入場者数、売上げ、大規模アリーナの確保」であり、クラブ経営の中身が重視されることになる。
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©Aichi International Arena Co.,Ltd.
SCHEDULE
Bリーグ 2024-25
~2025年5月(ファイナルは5月24日~27日)
【Wリーグ】昇格をかけた白熱プレーに期待!
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©DENSO IRIS
Point
●2ディビジョン制を採用⇒実力の近いチーム同士による試合増!
●海外リーグとの連携を強化
「世界中の目標となるリーグ」となるべく、大きな改革がスタートしたWリーグ。中でも最大の変更点が、8チームで構成される「Wリーグ プレミア」と、6チームで構成される「Wリーグ フューチャー」の2ディビジョン制を採用したことだ。レギュラーシーズン後にディビジョン入れ替え戦も実施される。競技レベルの近いチーム同士による好ゲームが常に繰り広げられる「質の高いトップリーグ」を目指している。
リーグ優勝をかけたプレーオフに進出できるのは「Wリーグ プレミア」の上位4チームだけなので、優勝を目指すには1部の座を死守することが必須。昇降格をかけた熾烈な戦いがシーズン終盤まで見られそうだ。
また、競技力全体の底上げのため、海外リーグとの連携を強化。WKBL(韓国女子バスケットボールリーグ)との交流戦など、レギュラーシーズン以外にも見どころが盛りだくさんとなる。
SCHEDULE
Wリーグ 2024-25
~2025年5月(ディビジョン入替戦は3月15日~17日、プレーオフは3月29日~4月14日予定)
【SVリーグ・Vリーグ】国内最高峰のバレーボールリーグへ
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Point
●2027年に完全なプロリーグ化、2030年には「世界最高峰のリーグ」を目指す
●今シーズンから外国人選手枠が増加
●従来のVリーグよりホームゲームが大幅増!
JリーグやBリーグに追い付き追い越せと、Vリーグもまた大改革を行った。2027シーズンまでに、全てのチームが運営法人を持った完全なプロリーグ化を目指す新生リーグとして「SVリーグ」がスタート。「SV」のSは「Strong(強く)」「Spread(広く)」「Society(社会性)」に由来する。
SVリーグ参入に必要なライセンスの交付には、当面、ホームゲームの80%以上を開催できるアリーナの確保などの条件が付けられた。
また、今シーズンより外国人選手枠が従来の2枠から3枠と増加。プロリーグ化による競技レベルアップを狙ううえで、海外の有望な選手が増えることは大きな影響を与えるだろう。
試合数もこれまでの36試合から44試合に増え、各チームのホームゲームが観られる機会も多くなる。バレーボールファンにとって刺激的なシーズンとなりそうだ。
SCHEDULE
SVリーグ 2024-25 ※旧Vリーグ
~2025年4月13日(チャンピオンシップは4月第3週~ 5月6日)
Vリーグ 2024-25 ※旧V2リーグ
~2025年5月(プレーオフは3月29日~4月6日)
【リーグH】ハンドボール新時代を告げる大きな改革
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Point
●「H」に込めた3つの想い
●エンタメ性アップでより盛り上がる!
●カップ戦、オールスター戦の開催
1976年に始まった日本ハンドボールリーグが、世界トップレベルを目指して再出発した。リーグ名に用いられた「H」には、「HOME(地域と共に歩む)」「HOPE(希望をもって進む)」「英知(英知を集め成長する)」という思いが込められている。「チーム名称にホームタウンを設定」「次世代(U12/U15)チームの保有」「一定数以上のプロ契約選手確保」など、新リーグへの参入要件も具体的に示されている。
注目したいのが、BリーグやSVリーグと同様にエンターテイメントの充実がキーコンセプトの一つになっていることだ。音楽・ファッション・ダンス・お笑いなど、他分野とのコラボレーションも展開されることとなっている。
競技自体では、レギュラーシーズンで出場の機会が少ない選手や若手の選手を積極的に起用した「カップ戦」の開催なども行われる。「空中の格闘技」とも呼ばれるハンドボール。年明けには2年に1度の世界選手権も開催される。この機会に試合会場に足を運んでみてはいかがだろうか。
SCHEDULE
リーグH 2024-25
~2025年5月頃(プレーオフは6月頃予定)
【Jリーグ】世界と戦う舞台を整えるため「秋春制」に移行
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©︎N.G.E.
最後に国内を代表するリーグである、Jリーグの動きにも触れておきたい。Jリーグは2026-27シーズンから、リーグ戦を秋からの開催とする「秋春制」に移行することが発表された。
現在は2月頃に開幕して12月頃にシーズンを終える日程でリーグ戦を行っているが、ヨーロッパの主要リーグが秋に開幕して春に終了する日程でリーグ戦を行っていることや、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)も秋に開幕する日程になったことなどを受けて日程変更に踏み切った。
ヨーロッパリーグの日程と合わせることで、Jリーグ選手がシーズンの途中で海外チームに移籍することがなくなる。さらには、ACLの日程を合わせることでJリーグのチームがシーズンをまたいでACLを戦うことになる状況の回避にもつながるだろう。
いずれも「世界と戦うJリーグ」という目指すべき姿を実現するところに狙いがある。ただし、降雪地域で行われる試合への影響など課題が多いため、今後も改善策が求められている。
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