愛知のスポーツチーム紹介
トップおとめピンポンズ名古屋(卓球)

愛知県は中日ドラゴンズや名古屋グランパスを始め、プロチームや実業団チームがなんと30以上も存在するスポーツ王国。そんな愛知のスポーツチームに密着。第二回目は『トップおとめピンポンズ名古屋』を紹介する。
2018年秋に開幕した日本のプロ卓球リーグ「Tリーグ」に、中部地方から女子チームとして唯一参戦している「トップおとめピンポンズ名古屋」。最高順位は2022-23シーズンの2位で、悲願の初優勝を掴み取るために日々トレーニングを重ねている。
「トップおとめピンポンズ名古屋」が拠点としているのは、2022年12月に完成したばかりの「トップおとめピンポンズ名古屋卓球場」(名古屋市西区名駅2丁目)。3階がプロ選手専用のトレーニング施設となっており、最新の設備が揃う恵まれた環境の中、選手たちは練習に打ち込んでいる。また、2階は一般にも開放しており卓球スクールも開講。卓球の楽しさを体感できる、全国的にも類を見ない「殿堂」となっている。

小柄な体格から繰り出される強烈な「アンパンチ」
チームを牽引するエースは愛知県名古屋市港区出身の安藤みなみ選手。福原愛選手と同じ青森山田中学・高校でも活躍した。ITTF世界ランキング最高は29位(2019年5月)。
ラケットのバック面に凹凸のある表ソフトと呼ばれるラバーを貼り、表ソフトを巧みに使い変化をつけスマッシュチャンスに持ち込む。149cmという小柄な体格から繰り出されるスマッシュは強烈で、ファンの間では「アンパンチ」と称されている。

安藤選手は、2025年1月の全日本選手権(シングルス)の6回戦で、伊藤美誠選手(スターツ)に敗北後、今シーズン終了後に引退することを発表。
胸中を明かした後に臨んだ今月の全日本選手権(混合ダブルス)で、一宮市出身で愛知工業大学卒業生の木造勇人選手(関西卓球アカデミー)とペアを組み、見事初優勝を果たした。
「推し」の選手を作ることで、観戦の楽しさは倍増。試合会場やTリーグのオンラインショップでは選手名がプリントされたタオルなどのグッズが販売されており、掲げて応援するのはとても楽しいもの。今回紹介した安藤選手以外の選手にもぜひ注目して、それぞれの「推し」を作ってほしい。


社会貢献活動も盛ん。愛知の卓球を盛り上げる
「卓球で日本を元気にしよう」をスローガンとし、地域の人々との交流や社会貢献活動も積極的に行っている「トップおとめピンポンズ名古屋」。2020年から「名古屋市ふれあい卓球教室」を合計4回開催しており、多くの参加者を集めている。以前は公営のスポーツセンターで教室を開催していたが、2023年以降は前述の「トップおとめピンポンズ名古屋卓球場」で開催。一般の卓球ファンが気軽に「殿堂」に足を運ぶことができる、希少な機会となっている。

「卓球は瞬発力のほかに『軸』が大切なスポーツ。体の軸の意識さえあれば、筋力の弱いご高齢の方や、スポーツが苦手な方にも広く親しんでもらえる競技だと思います。実際に選手たちもウォーターバッグやメディシンボールを使った体幹を意識するためのトレーニングに力を入れていますと」と広報の椎﨑さんは教えてくれた。
そのほか各中学校の卓球部を訪問し、指導する活動も盛んに行っている。プロ卓球選手の指導を直々に受けられるとあり、卓球に励む中学生らはみな真剣な面持ち。競技活動のみならず社会活動を通じても競技の活性化やレベルアップに貢献している。
常勝チームにとって「一番嫌な存在」に
「トップおとめピンポンズ名古屋は全国的に有名な選手が所属しているチームではありません。しかし、有名な選手を擁する常勝チームと相対しても、最後まで粘り強く戦うのが特長であり持ち味です。常勝チームからしても『一番嫌な存在』でありたい」と広報の井林さんは語る。
リーグは、全日本卓球選手権大会開催による中断期間をはさみ、2月から再始動する。今シーズンは全6チーム中4位(2025年1月時点)と中位につけているが、2年ぶりのプレーオフ進出(3位以上)にも手をかけている状況だ。
「中断期間中も合宿に参加可能な選手は集まって、団結力を高めています。すごくいい状態のまま2月のリーグ再開を迎えられるのではないでしょうか」と井林さん。「トップおとめピンポンズ名古屋」のシーズン終盤の躍進とプレーオフ進出に期待したい。

トップおとめピンポンズ名古屋
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