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2025/03/08 特集記事

スポーツを陰で支えるスタッフにあいスポくんが突撃取材!
ブレイヴキングス刈谷 アナリスト <髙橋豊樹さん>
〜映像を分析し、戦略を練るチームの頭脳〜

 こんにちは!スポーツ大好きあいスポくんッス! 今回は、ハンドボール・リーグHの強豪、ブレイヴキングス刈谷でアナリストをしている髙橋豊樹さんに、アナリストになったきっかけや、やりがいについて聞いたッス!

ブレイブキングス刈谷の試合風景。山田信也選手(左)

あいスポくん、はじめまして! ブレイヴキングス刈谷のアナリスト、髙橋豊樹です。


はじめまして!今日はよろしくッス。アナリストってどんなお仕事なの?


相手チームがどんな戦術で臨んでくるのか、自分のチームの選手がチーム戦術に沿ってプレーができているのかなどを分析するのが仕事です。


難しそうな仕事ッス。普段はどんな感じでお仕事をしているの?


ブレイヴキングスはもちろん、次に対戦する相手の試合映像をチェックしている時間が長いですね。相手チームの戦術や特徴をしっかりと分析して、ブレイヴキングスが試合に勝つための作戦を監督や選手に提案するための準備をしています。


ブレイブキングス刈谷の試合風景。渡部仁選手(写真中央)

まさにチームの頭脳ッス。どうしてアナリストになろうと思ったの?


大学までハンドボールをしていたのですが、選手としてはそこで一度区切りをつけ、卒業後はハンドボールに関わる仕事をしたいと考えていました。


監督やコーチになりたかったの?


最初はそうでしたね。ハンドボールを仕事にするなら、とにかくハンドボールのことをもっと知りたいと思って、デンマークに行くことにしました。JOC(日本オリンピック委員会)の制度を使って2013年から2年間、デンマークで学びました。


どうしてデンマークなの?


デンマークは世界有数のハンドボール強豪国なんです。昨年のパリオリンピックでは男子が金メダル、女子は銅メダルを獲得しています。デンマークなら、世界最先端の戦術やトレーニング法、育成システムなどが学べるのではないかと考えました。


デンマークでの2年間で具体的にはどんなことを学んだの?


見るもの、聞くもの、全てが新鮮でした。ボールの投げ方すら、僕が日本で教わった基本とは違っていましたからね。大袈裟ではなく毎日が驚きの連続でしたよ。女子のトップリーグチームに帯同したり、各年代の男女の代表チームを見学させてもらったりしましたが、本当に勉強になりました。デンマークで得た経験は僕の財産です。


2013年から2年間、ハンドボール強豪国のデンマークで学びました!

髙橋さんは男子日本代表チームの通訳兼アナリストとして昨年のパリオリンピックにも帯同したッス!その時、どんなことを感じたの?


まず、2023年10月のアジア予選で日本代表が36年ぶりに自力でオリンピック出場を決めた瞬間に立ち会えた時は、これまでにない喜びを感じました。ハンドボールに関わる全ての皆さんが報われた瞬間でもあり、明日に向かう活力が生まれた瞬間であったと感じています。
パリオリンピック本戦では予選突破の目標に届きませんでしたが、世界的な指導者であるカルロス・オルテガ監督(現FCバルセロナ監督)と共に仕事をして、彼の仕事に対する姿勢を側で学べたことはとても大きかったですね。


髙橋さんが思う、ハンドボールの魅力を教えてほしいッス!


カードゲームのようなかけひきの要素があるところだと思います。ハンドボールは試合の途中で何度でも選手交代ができます。監督や選手たちは、相手チームの戦略を読みながら、1試合60分の中のどんなタイミングでどんなカードを切るのかを常に考えています。日本代表をパリオリンピックに導いたダグル・シグルドソン監督(現クロアチア代表監督)はカードを切るタイミングがとても上手な監督でした。監督になった気分で試合を見ると、より一層面白くなりますよ。また、相手のフォーメーションがよく分かるので、試合の時はゴール裏から見るようにしています。一度、ゴール裏から見てみると、新たな発見があって面白いかもしれません。


チーム練習の様子

昨年9月に新たにスタートしたリーグHでブレイヴキングス刈谷は優勝を狙える位置につけているッス!(3月2日現在で2位)


もちろんリーグHの初代チャンピオンになるのがチームの目標です。目標を達成するため、しっかりと分析をして、より効果的な作戦を考え、チームを勝利に導くための下支えをするのが僕の仕事です。ハンドボールは戦略性の高いスポーツです。会場に足を運んでもらい、その目で面白さを体感してほしいと思います。


ぜひ一度見に行きたいなあ。今日はありがとうッス!


戦略性の高さがハンドボールの見どころのひとつ

PROFILE
髙橋豊樹
たかはし とよき。1989年生まれ、奈良県出身。中京大学卒業後、デンマークにコーチング留学し、指導者としての研鑽を積む。帰国後はJOCジュニア専任コーチとして若年層の育成に従事。2017年にトヨタ車体株式会社に入社、ブレイヴキングス刈谷のアナリストを務める傍ら、チームの広報および地域貢献担当としての仕事も担う。パリオリンピックでは、日本代表の通訳兼アナリストとしてチームに帯同し、チームを支えた。

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