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フィギュアスケート
2021/08/12フィギュアスケートファンが待ちわびた
真夏の氷上祭典「THE ICE」が2年ぶりに開催!
元SKE48で、現在はタレント活動のほか、新城ラリーなどモータースポーツに参戦している梅本まどかです。
「aispo!」の公式PRレポーターとして現地でのスポーツ観戦を行い、その魅力をお届けしていきます!
今回私が訪れたのは、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)アイススケート場。今年で14回目を迎えたアイスショー「THE ICE」の公演を取材しました!
昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、今回はフィギュアスケートファンにとっては待ちに待った2年ぶりの公演。今回も例年と異なり、国内の選手のみの出演になりましたが、国内の現役トップスケーターが一堂に会して、トップレベルのスケート技術と表現力を間近に見られる唯一無二の機会です!
アイスショーに行くのは初めてでしたが、この日が来るのを心待ちにしていました。
会場となったモリコロパークへは、地下鉄東山線藤が丘駅からリニモに乗り換えて「愛・地球博記念公園」駅からすぐ。現在、モリコロパークは2022年秋にオープン予定のジブリパークの整備工事中とのことで、当日も駐車場や園路の通行規制が行われていました。でも、あのスタジオジブリ作品の世界観を体験できるようになるなんて素敵ですよね!オープンが待ち遠しいですね。
アイススケート場に入る前に、周辺をちょっと散策してみました。会場正面には野外イベントが多く行われる「大芝生広場」や「はす池」がありました。私は裏手にあった「こいの池」でパシャリ!水面にたくさん咲いたピンク色のスイレンがとてもきれいでした!
入場前にまずはグッズ売り場をチェック。Tシャツやタオル、クリアファイルなど、ここでしか購入できないオリジナルグッズが盛りだくさん。私が購入したのはコレ! 「THE ICE 2021」のオフィシャルプログラムです。
そろそろ開場です。入場ゲートで手指消毒とセンサーによる検温を行ってから会場に入ります。アイススケート場なので、中はヒンヤリ。真夏でも上に羽織るものを1枚持っていくことをオススメします。
いよいよ開演が迫り、期待に胸が膨らみます。会場内にアップテンポの音楽が流れて、お客さんの手拍子が鳴り響きます!
オープニングで最初に登場したのは宇野昌磨選手。そして曲はあの「Great Spirit」。2018年から宇野選手がエキシビジョンやSP(ショートプログラム)で使用していた曲です!続いて、紀平梨花選手や鍵山優真選手など全てのスケーター達が次々と登場。魂を揺さぶられるようなゾクゾクする音楽、シンクロするダンス、スケーター達の思いが込められた振り付けに、序盤からショーの世界観へとぐいぐい引き込まれていきます!
「THE ICE」はトップスケーター達の今シーズンのSPやFS(フリースケーティング)の新プログラムをいち早く観られるのが大きな魅力の一つ。
曲が始まる前の一瞬の静けさとポージングで観客をスッと引き込み、そのプログラムで表現する物語の世界へ連れて行ってくれる…。私もダンスやチアリーディングの経験があるのですが、その表現力の高さには圧倒されてしまいました。
今回私が特に注目していたのは中京高校、中京大学に所属するスケーター達。私はこの高校・大学の卒業生なので、一方的に親近感を感じているんです(笑)それに、愛知県出身の私としては、フィギュア王国・愛知県にゆかりのあるスケーター達も応援したくなります!
まずは、中京大学所属の選手達。山下真瑚選手、横井ゆは菜選手、山本草太選手の順で登場しました。山下選手の高くてきれいなジャンプ、横井選手の観客を魅了する表現力、山本選手の流れるような美しい演技には興奮しました。
続いては愛知県名古屋市出身の河辺愛菜選手が登場。FSの『Miracle』はあのYOSHIKIさんが作曲した曲で、壮大なメロディと河辺選手の伸び伸びとした滑りにグッとハートを掴まれました!
今公演では今年6月に引退を発表した本郷理華選手も特別出演。長年トップスケーターとしてフィギュア界をリードしてきた本郷選手だけに、お客さんからひと際大きな拍手が送られていたのが印象的でした。
続いては松生理乃選手(中京高校所属)。前日のaispo!の取材で「新シーズンのショートとフリーの完成度と今の時点の表情を観てほしい」と話していたと聞いていたので、すごく楽しみにしていました。松生選手の少しオトナっぽくなった表情と力強いコンビネーションジャンプを目の前で観ることができて嬉しかったです!
残す選手はあと2人、まずは紀平梨花選手(トヨタ自動車所属)が登場しました。黒と白を基調にして、胸元に金をあしらったシックな衣装に身を包んだ紀平選手。SPでは映画「タイタニック」のせつない音楽に合わせた演技を披露しました。私が見てもわかるくらい演技に安定感があって、視線や指の先までの表現が豊かだと感じました。キラキラと輝いているようで素敵な演技でした!
そしてラストを飾るのは宇野昌磨選手(トヨタ自動車・中京大学所属)。今季のSP候補の新プログラム、マイケル・ジャクソンの『アース・ソング』などを披露し、会場全体のお客さんを釘付けにする表現力はさすがでした! 全身を大きく使った演技の中でも手の表現が素晴らしく、4回転ジャンプや身体の柔らかさを活かしたクリムキンイーグル(写真の演技)などで観客を魅了していました。
このほかにも、普段の競技大会では観られない、トップスケーター達によるスペシャルコラボレーションが観られるのが「THE ICE」の魅力です。
田中刑事選手と宮原知子選手はDesreeの「I’m Kissing You」に合わせてコラボレーションを披露し、感動的なシーンを演出。樋口新葉選手、坂本花織選手、紀平梨花選手はアニメ「キャッツ♥アイ」のテーマ曲を始め3曲でコラボ。3選手のキレキレの演技とかっこいい黒の衣装には目を奪われました。そして、BTSの「Dynamite」に合わせて披露されたジャケット姿の男性スケーター達によるコラボでは、そのかっこよさに惚れ惚れしました。
グランドフィナーレはお馴染みの『君の瞳に恋してる』に合わせて、全てのスケーター達が一斉に登場。1部と2部のインターバルでスケーターによるダンスレッスンがあったので、観客も同じ振り付けで踊ることができます。スケーター達は全観客に挨拶をするように、ポジションを少しずつ変えながら踊り、観客のダンスを盛り上げてくれます。会場が一体になれる特別な時間でした!
私にとって初めてのアイスショーでしたが、印象に残ったのは、スケートの刃が氷を滑る音。直線を滑る音、スピンの音、ジャンプの踏切と着地の音など、テレビでは気づかなかったけれど、間近で観るとこんなにはっきり聞こえることに驚きでした!
コラボレーションプログラムではスケーター達自身もコラボを楽しんでいることが伝わってきましたし、トークショーやダンスレッスンコーナーではスケーター達の素顔が見えたり、観客との一体感が生まれたりして本当に楽しい公演でした。
会場を後にすると「ShomA」と書かれたタオルを手にする人達を発見。お話を伺うと、ご一家のお母さんが宇野昌磨選手の大ファンで、家族で訪れたそうです。2年ぶりの開催を、みんな心待ちにしていたんですね。
今回、「THE ICE」を取材して、すっかりアイスショーのファンになってしまいました。
それではまた、スポーツ会場でお会いしましょう! 梅本まどかでした!
THE ICE 2021
HP https://fs-theice.com/