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相撲
2023/07/13伯桜鵬や北青鵬が在籍する宮城野部屋の稽古に密着!
元白鵬の宮城野親方へのインタビューも!
現在はタレント活動を中心に、新城ラリーなどモータースポーツにも参戦している元SKE48の梅本まどかです。
「aispo!」の公式PRレポーターとして現地でのスポーツ観戦を行い、愛知のスポーツの魅力をお届けしています!
今回は、名古屋場所に向けて稽古に励む力士たちの練習風景をレポートします!
訪れたのは相撲界で多くの記録を塗り替えてきた元横綱白鵬、現・第13代目宮城野親方が率いる宮城野部屋。名古屋場所のための稽古場は、名古屋グランパスやトヨタヴェルブリッツの練習場もあるトヨタスポーツセンター内に設けられています。部屋の前に掲げられたのぼりを見ると、気分も高揚します!
さっそく稽古場へ入ると、朝の稽古の真っ只中!室内に土を敷き詰めて作られた土俵で、勝った力士が次の相手を指名し、相手を変えながら勝ち抜き方式で稽古をする「申し合い」を行っていました。静寂の中、「オィッ!」という威勢のいい掛け声と、体と体がぶつかり合う大きな音、激しい取り組みは息を呑むすごさ!間近で見ると迫力満点です。汗だくになりながら稽古をする力士の皆さんの姿に圧倒され、感動を覚えます!
仕上げはぶつかり稽古。受け手と攻め手に分かれ、攻め手の力士が受け手の力士に全力でぶつかっていきます。これもまたすごい迫力で、思わず見入ってしまうほど。最後は両脚をいっぱいに開いて上半身を地面につける、股割りや四股を踏んで練習は終了。地面にぺたっと上半身がつく力士が何人もいて、その体の柔らかさにびっくり!だからあれだけ激しい取り組みをしても、怪我をすることが少ないのでしょうね。
練習のメニューは宮城野親方が考えられているそう。夕方の稽古では、親方が横綱時代に実践してきたトレーニングが行われるそうです。
稽古の後は、合宿所でお昼ごはんと昼寝です。食事はマネージャーと担当の力士さんが差し入れの食材などを使って作られるそう。この日のメニューは王道のちゃんこ鍋!ご厚意で、私もご相伴にあずかれることになりました!最初は緊張してなかなか箸がつけられませんでしたが、宮城野親方の優しい笑顔と楽しい話、伯桜鵬関の気遣いに癒やされました!出汁を効かせたちゃんこ鍋はあっさりとして具の旨味がたっぷり、また「名古屋場所だから」ということで鶏肉の料理もあって、これもとても美味しかったです!
食事の後、宮城野親方にお話をお伺いすることができました。まずは現役を引退され、親方になって変わったことを尋ねると「現役の頃は体重を維持するために無理に食べることもありましたが、今はご飯を味わって食べられるので、美味しいですね(笑)」と笑顔。また「自分の体を追い込むことで肺の毛細血管が切れ、現役時代はいつも口の中に血の味が広がっていました」という壮絶なお話も。横綱としてまさに血のにじむような努力を重ねていたのですね。
どんな力士を育てていきたいかを尋ねたところ、ご自身の現役時代を振り返りながら「相撲道」についてお話してくださいました。「現役時代、親方は力士の稽古に対して何も言わなかった。力士の息遣いと虫の鳴き声しか聞こえない稽古場でした。だから親方に声をかけてほしくて、一生懸命練習しましたね。そこから学んだのは、強さとは自分で見つけて自分で切り開いていくということです。それが相撲道。私も部屋の力士たちには自らの力で自分の相撲道を見つけていってほしいと思っています」。さすが、14年もの間横綱に在位された親方の言葉には重みがあります。
親方に続いて、関取のお二人からもお話を伺うことができました。まず、今回の名古屋場所で新入幕を果たされた伯桜鵬関にもお話を伺いました!今年の初場所が初土俵、本名の落合として活躍され、わずか3場所で幕内に駆け上られた伯桜鵬関。力士を目指したきっかけは、小学生の時から現在の親方、白鵬関に憧れていたからとのこと。小学校4年生の頃から毎年、日本最大級の少年相撲大会「白鵬杯」にも出場していたそうです。親方の印象を尋ねると「自分に対して厳しい人。稽古は教えるものではなく自分でやっていくものという考えで、細かいことは言わずに大切なところだけきっちりと指導をしてくれます。プライベートはとても優しく、気軽に話せます」とはにかみながら答えてくれました。また「親方が言わない細かいところを自分自身で気づいて克服することができれば、自分も部屋も、もっと強くなると思います」とも。名古屋場所についても「新入幕ができた、まずは勝ち越したい。親方の新入幕時と同じ、12勝を目指しています」と意気込みを語ってくれました。
ちなみに名古屋場所での注目ポイントは?と尋ねると「宮城野部屋は礼儀に厳しいので、所属力士は取り組み前には相手に敬意を持って礼をします。その謙虚な姿勢を見てもらいたいですね」とのこと。しっかりと見させていただきますね!
続いて、名古屋場所には東前頭六枚目として挑まれる北青鵬関にもお話を伺いました。2mを超える長身の北青鵬関。なんでも、5歳の時に韓国の空港で親方に出会ったことがきっかけで力士を目指したそう。ドラマチックなエピソードです!稽古で大変なことを尋ねると「全部大変です!特に親方が横綱在位を守るためにやってこられた下半身のトレーニングはけっこうきついですね」と笑顔で話してくれました。得意技は右四つの寄りとのこと。「まわしを取ったら自分の相撲を取れる自信があります」と力強い言葉に名古屋場所も期待がかかります!「名古屋場所では、二桁勝って優勝争いに入りたいですね。怪我をせずに頑張りたいと思います」。ぜひ優勝を目指して頑張ってほしいです!名古屋場所では、宮城野部屋の力士の皆さんの活躍に注目です!