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フィギュアスケート
2023/08/24世界で活躍するトップスケーターたちの祭典
「THE ICE 2023」愛知公演を楽しんできました!
現在はタレント活動を中心に、新城ラリーなどモータースポーツにも参戦している元SKE48の梅本まどかです。
「aispo!」の公式PRレポーターとして現地でのスポーツ観戦を行い、愛知のスポーツの魅力をお届けしています!
今回訪れたのは、7月22日(土)と23日(日)に、愛・地球博記念公園のアイススケート場で行われた「THE ICE 2023」。フィギュア王国愛知の夏の風物詩ともいえる大イベントです!愛知のほか、日光、大阪、盛岡の4会場で行われた今年の「THE ICE」の初回を飾った、 7月22日(土)昼の公演を取材しました。当日は猛暑だったにも関わらず、開演前からオフィシャルグッズ売り場にはお客さんの長蛇の列!みんな、この日を心待ちにしていたのですね。私もさっそく列に加わり、プログラムやクリアファイルなどをゲットしました。カラフルなミニタオルは、持っているだけで気分が上がります!
グッズ売り場の近くで、宇野昌磨選手のファンという女性に出会いました。なんでも宇野選手が大学に入られた頃から応援しているそう。「愛知でアイスショーがあると必ず見に来ています。子どもと同じ年なので、つい応援にも力が入ります」という言葉も宇野選手への思いであふれています!「今回は宇野選手とネイサン・チェン選手のコラボと、スケート靴を脱いで行われるダンスコンテストを楽しみにしています」と笑顔の女性に、私の期待も高まり、トークに花が咲きました!!
もう1組、ファンの方たちを突撃取材!昨年の「THE ICE」オフィシャルグッズのTシャツを着ているということはかなりコアなファンでは?と伺うと「THE ICEに来るのは今回で7回目、いつもこのメンバーで来ています!」とのこと。皆さん、ネイサン・チェン選手や宇野選手のファンとのことで、2人のコラボを楽しみにしているそうです。皆さん、毎年パワーアップするショーを楽しみにしていらっしゃるんですね!
開演までにまだ少し時間があるので、きれいに整備されたモリコロパークの中を散歩しました。園内は、家族連れやジブリパークを楽しみに来た方など、大勢の人々で賑わっていました。所々でジブリパークの工事が進んでいるようでしたが、昨年は工事のフェンスに隠れていた芝生広場も見渡せるようになっていて、グリーン一色の壮大なロケーションが広がっていました。今日はちょっと暑いのですが、春や秋など気候の良い日はここでのんびりとピクニックを楽しみたいです!
三日月休憩所にはたくさんのキッチンカーが出店。かき氷や焼きそばなど、どれもみんなおいしそうです。「THE ICE」のパンフレットを持った方も多く、ここでしっかりとお腹を満たしてからショーを楽しもう、という思いが伝わってきます。私も、イチゴを使ったひんやりスイーツを食べました!やっぱり暑い日は、冷たいものが一層おいしいですね。
いよいよ開場です。外の暑さとは一転、アイススケート場の中はひんやりと涼しくてちょうど気持ちのいい温度です。きれいに整備されたリンクをぐるりと取り囲むように観客席が設けられ、どの席からでも選手たちの華麗なスケートがよく見えるようになっています。ワールドクラスの選手たちのスケートがこんな間近で見られるなんて、ワクワクします!
今年からは声援もOKとなり、「大きな声で盛り上がっていきましょう!」というMCの言葉に、会場もショーが始まる前から大盛り上がり!みんなで選手のラストネームを呼ぶコール&レスポンスも練習して、いよいよ開演です!
七色に輝く光の中、選手たちが登場。会場の拍手もひときわ大きく盛り上がります!
まずは次世代スケーターとして地元名東FSC所属の榎本ミク選手が演技を披露。現在小学5年生の榎本選手、ワールドクラスのスケーターの演技の前に緊張感が高まる中、堂々としたスケーティングでした!
いよいよキャストの登場となり、若手選手から演技を披露していきます。昨シーズン、全日本選手権で3位に輝いた友野一希選手の華麗なスピンに会場も拍手喝采です。昨シーズンのグランプリファイナルで初優勝を果たした三原舞依選手の「To Love You More」に乗せた華麗なスケーティングにも目が釘付けです。
またアイスダンスのペア演技も会場を湧かせました。「かなだいペア」こと村元哉中選手と高橋大輔選手は息もぴったりのステップで魅了します。昨シーズンをもって競技活動からの引退を発表しているかなだいペア。しかしアイスショーでの活動はこれからも続けていくそうで、まだまだ2人のダンスは楽しめそうです!
ファンの方お待ちかねの宇野選手とネイサン・チェン選手のコラボレーションは圧巻の一言。スローテンポの曲に合わせて、お互いにそれぞれの滑りをしながらもひとつの作品としてきちんとまとめ上げているのはさすがトップ選手の技です。「On the Nature of Daylight」という曲の世界観が見事に表現されていて、思わず見とれてしまいました。
第2部は恒例のダンスからスタート。今回はマディソン・チョック選手とジェイソン・ブラウン選手の対決で、会場の拍手の大きさだけでなくTikTok配信で見ている方々の投票も加算されるとのこと。審判長はネイサン・チェン選手が務めます。競技大会では見せることのない奇抜なコスチュームに身を包んだ両選手のユニークなダンスに会場も大盛り上がりです!接戦の末、軍配は、ジェイソン選手に上がりました!
また、高橋大輔選手とケヴィン・エモズ選手の「Diamonds」と、ジュンファン・チャ選手とイリア・マリニン選手の「Illusions」の2組は、スケート靴を脱いでフロアの上でダンスを披露。どっちのペアも音楽にのって、キレッキレのダンスを披露。ファンも選手たちのまた違った一面を見られて大興奮です!
いよいよショーも大詰め。昨シーズンの世界選手権、四大陸選手権、グランプリファイナルと優勝を総なめにした「りくりゅうペア」こと三浦璃来選手、木原龍一選手のお二人は黒のシックな衣装に身を包み、大人っぽい演技を披露。リフトアップもスケーティングも、寸分の隙もないほどに息がぴったり。さすがです!
世界選手権を連覇した坂本花織選手も、黒の衣装に身を包み、リンクいっぱいを使った軽やかかつ力強さを感じるスケーティングで会場を魅了します。ジャンプもしっかり決めて、女王の貫禄を見せてくれました。
また、北京オリンピック金メダリストのネイサン・チェン選手も一つひとつの演技がとてもダイナミック!4回転ジャンプも華麗そのもので、大会では見られないバックフリップも決めたりして、跳ぶたびに大歓声です。
最後は我らが宇野昌磨選手が登場。会場は盛大な拍手に包まれました。会場の期待を受け披露された今季のショートプログラム「Come Together」は、流れるように美しいスケーティング、指先から感じられる豊かな表現、ダイナミックなジャンプなど、見ているだけで感動を与えてくれる演技です。終わった後はもちろんスタンディングオベーション!「素敵な演技を見せてくれてありがとう!」というファンの方たちの思いが会場中にあふれていました。
フィナーレはりくりゅうペアの演技から始まり、ペアの選手たち、カジュアルなシャツに身を包んだ男性陣「Sushi Boys」と、愛らしい衣装を着た女性陣たちが続々と登場し、「Can’t Take My Eyes Off You」のハッピーな曲調に合わせて賑やかにダンス&ステップ。愛知公演ならではの「しゃちほこ」を振付に加えた観客参加企画もあって、手を振りながら何度も何度もリンクを回ってくれる選手たちに、皆さんも力いっぱい手を振って応えていました。もちろん私も、腕がちぎれんばかりに手を振りましたよ!
世界レベルで活躍する選手たちが集まり、華麗なスケートや普段見られないキュートな一面を見せてくれる「THE ICE」。今年は複数の選手のコラボ演技でも、それぞれの選手の個性によりフォーカスが当てられ、ただ楽しいだけではなくアイスショーとしての芸術性がより意識されているように思いました。
外国人選手たちのダイナミックなスケート、日本人選手たちの繊細なスケートはどちらも素敵で、大会では見られない演出も盛りだくさんで、何度訪れても楽しいショーです。みなさんも、ぜひ生でこの素晴らしさを体験してみてくださいね。