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バスケットボール
2023/12/05Wリーグ バスケットボール
トヨタ紡織サンシャインラビッツvs三菱電機コアラーズの対戦(10月21日)をレポート
10月に2023-24シーズンが開幕したW LEAGUE。
今回は上位を狙う愛知勢対決!その熱い戦いをレポートします。
現在はタレント活動を中心に、WRC「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」などモータースポーツにも参戦している元SKE48の梅本まどかです。
「aispo!」の公式PRレポーターとして現地でのスポーツ観戦を行い、愛知のスポーツの魅力をお届けしています!
「GO SURVIVE」のキャッチコピーを掲げる今シーズンのWリーグ。来シーズン(2024−25)は今シーズンの上位8チームによる「Wリーグプレミア」と、下位6チームによる「Wリーグフューチャー」の2ディビジョン制となるため、優勝争いだけでなく8位以内争いも注目のシーズンです。
今回は、10月21日(土)にスカイホール豊田で行われたトヨタ紡織サンシャインラビッツ(刈谷市)と三菱電機コアラーズ(名古屋市)の愛知のチーム同士の試合を観戦。同会場では、先にトヨタ自動車アンテロープス(名古屋市)と新潟アルビレックスBBラビッツの試合も行われていて、とても賑わっていました。
男子プロバスケットボールのBリーグを観戦したことはありますが、Wリーグは初めて。会場に入ると、正面にWリーグの各チーム注目選手の姿が映るタペストリーが掲げられ会場の入口付近にはWリーグやホーム側のチームであるトヨタ自動車アンテロープスとトヨタ紡織サンシャインラビッツの公式グッズを販売するコーナーがあり、スティックバルーンやハリセンなどの応援グッズが無料配布されていました。
トヨタ紡織サンシャインラビッツのコーナーでは、選手の名前入りマフラータオル、トートバッグ、チームマスコット「ラビコ」のぬいぐるみなどグッズが充実。ほかに選手名や応援メッセージを選んで作れる「応援うちわづくり」のコーナーもあったので、私も体験してみました。シールを貼るタイプなので、シワにならないように慎重に(笑)。今回の試合の応援うちわ代金の全額は、豊田市内のこども食堂に寄付されるそうです。
ほかにも会場では、バスケットゴールへのシュートにチャレンジする「シューティングゲーム」などのイベントが行われていました。
会場に来ていたファンの方々にも話を聞きました。名古屋市から駆けつけたトヨタ紡織サンシャインラビッツファンのファミリー。お父さんは会社(トヨタ紡織)の同僚でもあり、明るくて元気な坂本美樹選手推し!お子さんたちはマスコットのラビコも大好きなんだそうです。
三菱電機の会社の仲間で三菱電機コアラーズの応援に来ていたグループ。コアラーズの真っ赤な応援Tシャツをワンピース風に着ている女の子は「シュートをバンバン決めるから、かっこいい」と、渡邉亜弥選手の大ファンだそうです。
コートへのエントランスには今回の2試合のホームチームとなる、トヨタ自動車アンテロープスとトヨタ紡織サンシャインラビッツの選手ののぼり旗が並んでいて気分が上がります。
応援に駆けつけていたサンシャインラビッツのマスコットキャラクター、ラビコもパチリ。
そして、いよいよ試合時間です!選手たちの入場で一気に臨戦モードになった会場には、スティックバルーンやハリセンを打ち鳴らす音が響き、「ゴーッ、ゴーッ、コアラーッ(ズ)!」、「ディーッ、フェーンスッ!」など、オフェンス&ディフェンスコールで盛り上がっていきます。
第1クォーターは、開始約1分、三菱電機コアラーズ永井唯菜選手がフリースローを2本決めて先制。序盤の流れを掴もうとするコアラーズは、永井選手がジャンプシュート、根本葉瑠乃選手が3Pシュートを決めていきます。一方、トヨタ紡織サンシャインラビッツは北村悠貴選手や、昨シーズン途中にチームに加入した都野七海選手が要所で3Pシュートを決めて流れを渡しません。コアラーズが僅差で追いかける展開のまま、スコア22-21の1点差で終了しました。
第2クォーターは、サンシャインラビッツのキャプテンの河村美幸選手と、平末明日香選手がシュートを決めて点差を広げると、コアラーズの笠置晴菜選手と水野妃奈乃選手が連続で3Pシュートを決めて同点に。するとサンシャインラビッツの都野選手が1on1を制して得点するなど、シーソーゲームが続きます。終了間際、コアラーズの渡邉亜弥選手が倒れ込みながら放ったシュートで点差を詰めながらも、スコア41-37とコアラーズの4点ビハインドで終了。
第3クォーターは、勝負どころできっちり決めるサンシャインラビッツの東藤なな子選手のジャンプシュートでスタート。コアラーズはアグレッシブな根本選手がレイアップシュートを決めて食らいつきます。中盤は緊迫した我慢の時間となり、サンシャインラビッツの河村選手のシュートや、コアラーズのハディ・ダフェ選手がフリースローなどで点を積み上げていきました。最後にコアラーズの渡邉選手が3Pシュートを沈めて、スコア52-50のサンシャインラビッツの2点リードで終了。
第4クォーターは、サンシャインラビッツが東藤選手のフリースローからスタート。コアラーズは小菅由香選手のアシストで藤田和選手が3Pシュートを沈めて同点にしたものの、サンシャインラビッツの北村選手に速攻を決められ再びビハインド。中盤にコアラーズの渡邉選手のシュートなどで再び同点に追いつきましたが、終盤にサンシャインラビッツの平末選手、北村選手たちがスピードのある攻撃で連続シュートを決めてリズムを作っていきました。流れを掴んだサンシャインラビッツがミスを誘ったのか、コアラーズのシュートが決まらずにラスト約5分で13点差がつき、最終スコア70-57でサンシャインラビッツが勝利。開幕三連勝を飾りました。
終盤にサンシャインラビッツが引き離しましたが、多くの時間でサンシャインラビッツが数点のリードを守る接戦で、どちらが勝つかわからないドキドキ感のあるナイスゲームでした。パス回しなどで見られる連携や、流れに乗った選手が輝く瞬間など、かっこいいプレーがたくさん観られて楽しかったです。特に3Pを決めるシュートを打つ瞬間、観客がボールの行方を見守る空気感がたまらなかったです。最後まで接戦でホントにしびれました。
試合後の代表インタビューでは、この試合最多となる16得点を挙げたサンシャインラビッツの東藤選手が「勝利してホッとしています。昨シーズンより、もっとチームに貢献したいと思っているので精力的に頑張りたいと思います。応援ありがとうございました」と、締め括っていました。
試合後に選手にお話を伺うことができました。
トヨタ紡織サンシャインラビッツのキャプテン、河村美幸選手に今シーズンのチームの目標を伺うと「優勝を目指すことが大前提ですが、昨シーズン7位だったので、まずはベスト4以上を意識しています。新しい体制になって1年目ということもありますし、来シーズンの2ディビジョン制もあるので8位以内、4位以内とクリアしていき、負けたとしても次につながるように堅実に勝ちを積み上げて、結果、優勝していることが理想です」とのこと。また、見どころについて尋ねると「オフシーズンは、当たり負けしない身体や疲れない身体を目指してフィジカルの強化をしてきたので、『アグレッシブにいった結果、ファールになっても仕方ない』という熱いプレーをお見せできたらと思います。ルーカス・モンデーロヘッドコーチ(HC)は熱い人なので、チームも雰囲気良く盛り上がっています。モンデーロHCとはともにトヨタ自動車アンテロープスに在籍していた頃からの長い付き合いで、モンデーロHCの意図をチーム全体で共有するサポートができると思っていますので、そういったところも見て欲しいですね」と、笑顔で話していただきました。
三菱電機コアラーズのキャプテン、三間瑠衣選手にも今シーズンのチームの目標を伺いました。「目標は”チーム日本一”です。そのために、髙田紘久HCからは『一瞬一瞬、ひとつひとつの瞬間を全力で、一番良い選択をし続けた先にゴールがある』と言われていて、漠然と優勝を狙うのではなく、今、目の前にあることに対してチーム全員で取り組んで、チームのやりたいバスケを全員でやり続けて優勝したいですね」と、抱負も語っていただきました。また「今年はディフェンスに力を入れているので、全員が連携したディフェンスからアグレッシブなオフェンスに入っていく、スピード感のあるバスケットを見てほしいですね。今年は髙田HCに変わって1年目で、ゲームのスタイルも変わって大変な部分はありますが、『下を向いている時間はない』とスタッフに励まされて、全員が前向きにトライしているのでチームの雰囲気は良いですね」と、教えてくれました。
コアラーズの絶対的エース、渡邉亜弥選手には、今シーズンの見どころと今日の試合について伺いました。「新体制になって身体の強化方法が変わりました。これまで柔軟性も意識していましたが、新トレーナーはパワー重視。そのせいか今日の試合では、手が出ていなくてもオフェンスファウルをとれた場面があって、ウェイトトレーニングの効果かもしれないと思っています。今後の試合でもフィジカル強化の効果を見てもらえるかもしれません。髙田紘久HCのディフェンスには、簡単にギャンブルせずに地道に守ろうというコンセプトがあるのですが、今日の試合では、それが抜けて失点に繋がってしまいました。サンシャインラビッツは勝てない相手ではないと実感しましたし、こういったミスを減らして次の勝ちに繋げたいと思います」と、話してくれました。
試合中は迫力満点のプレーで魅せていた選手たちですが、オフモードは穏やかでチャーミング。魅力いっぱいのWリーグを、みんなで応援しましょう!