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人気アスリートにあいスポくんが突撃取材!
陸上競技 山本有真選手

 こんにちは!スポーツ大好きあいスポくんッス!僕が愛知の人気アスリートに突撃取材をする連載コーナーです。今回は愛知県豊田市出身の陸上競技選手・山本有真選手(積水化学工業)に突撃!中・長距離走、駅伝で活躍し、ファッショナブルなパーソナリティも注目を浴びているッス!

あいスポくん、こんにちは!初めてお会いするけど、あいスポくん、超かわいいね!


えっ!?そんな照れるッス!(…モジモジ)。
山本選手は、いつも競技中もおしゃれだよね!


私はメイクやネイルをすると気合いが入るし、スポーツ選手も自分の好きなものを大切にしていいと思うの。メイクやおしゃれを楽しんでいても、トップレベルで通用するという姿を見せたいと思ってるんだ!


子どもの頃から足は速かったの?


小学生のマラソン大会で1位をとったことが何度かあったよ。小学生の頃はバスケットボールが大好きでバスケ部に入っていたけど、中学校のバスケ部の人数が少なくて……。入ろうかどうしようか迷っていたら「陸上なら一人でも活躍できるんじゃない」って勧められたのが陸上競技を始めたきっかけです。


バスケが好きだったんだね?


本当は中学校でもバスケ部に入りたかったんだけど、陸上競技を選びました。「もしバスケを続けていたら今頃どうなっていたんだろう?」って思うこともありますよ。 間違いなく人生の転機でしたね。


そうなんだ!高校ではインターハイに出たり、愛知県チームの一員として出場した全国都道府県対抗女子駅伝競走大会で優勝したり、すごい成績を残してるッス!


そんなすごくないですよ。全国都道府県対抗女子駅伝競走大会には、名城大学に進学の決まっていた選手が5人出場したけど、実は私だけ区間賞が取れなかったんです。みんなで「優勝バンザイ!」って喜んでいる時に、愛知県チームの監督だった名城大学の米田勝朗先生が近づいてきてこそっと「お前だけ区間賞が取れていないぞ」ってささやかれた時は「こわ〜」って思いました(苦笑)。


名城大学女子駅伝部 米田監督の密着レポートはこちら

大学入学前からそんなエピソードがあったんだね。ほかに米田監督との思い出はある?


米田監督は、とても器の大きい方。大学2年生の時に「陸上競技から離れて実家に戻りたい」と言った時は、何も言わずそのまま帰らせてくれました。チームに戻った時に言われた言葉は、今でも胸に残っているよ。


なんて言われたの?


「やるからには日本代表を目指そう」って。その時は陸上競技から離れていたし、5分走るのもやっとだったのが、4年生の2月にアジア室内陸上の日本代表に選ばれるまでになりました。鍛えてくださった米田先生には感謝しかありません。


大学卒業後はどうして積水化学工業へ入ったの?


大学の時に一度陸上を離れた経験があるから、なかなか声をかけてくれる企業がなくて……。どうしようかと迷っていた時に今のチームが声をかけてくれたんです。陸上を離れたことを「そういう経験をした選手の方が強くなれる」と肯定してもらえたので「ここで頑張ろう」と思いました。


学生の時と社会人になってからで、変わったところはある?


走ることが仕事なので、気が抜けないというか、大学の時も真面目にやってたけど、それ以上に真面目に競技に取り組んでいるよ。


去年はパリオリンピックの陸上女子5000mに出場したけど、どんな気分だった?


「自分も本当に走ったんだよね」と夢かと思うくらい、キラキラした世界でした。取材を受けたり、テレビに出たり、後々になって「本当にすごい大会に出たんだ」って実感しています。夢のような時間で、とてもいい時間が過ごせてよかったと思っているよ。


周りの目も変わったんじゃない?


試合に出ると「パリオリンピック代表の山本選手」などと紹介されるので、速く走らないといけないとプレッシャーを感じるよ。それはこれからもついてくることなので、プレッシャーに打ち勝てる選手になれるよう、しっかり自覚を持って取り組みたいと思っています。


今は千葉県に住んでいるけどホームシックになることはある? 愛知で思い入れのある場所を教えて。


けっこう頻繁に愛知に帰ってるからホームシックになることはないかな。つい最近も帰ってきて、友達と岡崎観光に行ったよ。豊田スタジアム周辺は学生時代に自転車で走り回って遊んだ思い出の場所。それから、パロマ瑞穂スポーツパークの陸上競技場もいろんな大会でたくさん利用したなあ。今は改修中だけど、2026年のアジア競技大会では絶対にここで自分が走る姿を地元の人たちに観てほしいと思っているよ!


写真中央が山本選手

最後に山本選手のこれからの目標を教えて!


最終目標は2028年のロスオリンピックで結果を出すこと。その過程として今年の9月に東京で開催される世界陸上、来年地元愛知で開催されるアジア競技大会に出場したいと思っているよ! テレビで観るのと会場で観るのでは臨場感が全然違うので、ぜひ現地で観戦してね!


今回の感想

輝かしい競技人生を歩んでいると思っていた山本選手だけど、挫折したり思い悩んだりしながら少しずつ成長してきた不屈のアスリートだったッス。今年開催の東京2025世界陸上、2026年のアジア競技大会では、現地で応援してエキサイトしたいッス!


PROFILE
山本有真
やまもと ゆま。2000年5月生まれ。豊田市出身。中学から陸上競技を始め、光ヶ丘女子高等学校では800m種目で全国大会初出場。駅伝でも頭角を現し、強豪・名城大学へ進学。大学2年次に一度競技から離れるも、復帰後は2大駅伝での連覇に貢献。現在は積水化学に所属し、世界陸上、パリオリンピック代表に選出された。


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