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ラリー
愛知・岐阜での初開催!
ラリージャパンの模様を“梅本まどか選手”がお届けします!
現在はタレント活動を中心に、新城ラリーなどモータースポーツにも参戦している元SKE48の梅本まどかです。「aispo!」の公式PRレポーターとして現地でのスポーツ観戦を行い、愛知のスポーツの魅力をお届けしていきます!
今回私は11月10日(木)~13日(日)に開催された、FIA世界ラリー選手権(WRC)の最終戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」に、選手として参加しました。ラリーの世界最高峰シリーズであるWRCが日本で開催されるのは、なんと12年ぶり! そんな記念すべき大会に参戦できるなんて夢のようです。選手の目線で大会をレポートしていきます!
私は2018年からコ・ドライバーとして国内ラリーに参戦してきましたが、今回はいつもと全く雰囲気が違います。初日の10日(木)は平日だというのに、豊田スタジアムに設置されたサービスパーク(※)には開場前から観客の大行列ができていて、公道でもラリーカーを観ようと朝から待っている人たちがたくさんいらっしゃいました。
※車両の整備や保管を行う拠点。豊田スタジアムは、セレモニアルスタートやフィニッシュ(表彰式)の会場になったほか、様々な物販・展示・飲食ブースも設置された。
メインゲートを抜けると、歴代の名車など様々なラリーカーがお出迎え。ラリージャパン公式グッズや、地元・愛知県長久手市出身の勝田貴元選手の名前が入ったウェアやキャップを販売するブースなど、たくさんの物販ブースが並んでいました。勝田選手のグッズは特に人気が高く、多くの人が集まっていました。
サービスパークの魅力は何といっても、ラリーに参加するラリーカーや作業の様子を間近で見られることです。ラリージャパンには私が参戦したRC4を含めて5クラスあるのですが、トップカテゴリーである「RC1」で大会に挑む地元の「TOYOTA GAZOO Racing」のサービスには、一際多くの人が集まっていました。
私は「ウェルパインモータースポーツ」から、村田康介選手とコンビを組んで「プジョー・208R2」で出場しました。実はこの車両に本番前に乗れたのは1回だけでした。10月22日(土)に長野県で行われた八子ヶ峰ラリーで、選手が走る前にコースチェックをする「0(ゼロ)カー」としてテスト走行をしていましたが、マシントラブルが発生し、想定の半分の時間しか乗れませんでした。
車両が変わるとスピードの伸び方やGのかかり方が変わるので、走り方も変わります。コ・ドライバーとしてはペースノートの書き方も変わるんです。そのような状態だったので最初は少し戸惑いましたが、テスト走行で5本走り、SS(スペシャルステージ)1 Kuragaike Park(鞍ヶ池公園)でシェイクダウン(本番前日に行うテスト走行)を終えられたことで、ようやく感覚を掴むことができました。
コ・ドライバーの役割は、ノートを見ながらドライバーに的確な情報を伝えることです。コンビを組むドライバーがイメージできるように伝わりやすい言葉を選ばないと、ベストなアプローチができません。私がいつも出場している全日本の大会では時間に追われることが多く、深夜までノート作りをすることもあります。でも、ラリージャパンでは前週からチームが集まって準備に時間をかけられたので、ノート作りも余裕をもってできました。
レースクイーンの桐嶋しずくさんとツーショット。桐嶋さんの衣装は、ウェルパインモータースポーツのオリジナルキャラクター「ウェルモちゃん」です。エルフ耳まで忠実に再現しているところに注目してください!
いよいよ、セレモニアルスタートです! オープニングは和太鼓のパフォーマンスをバックに、炎の演出を加えた武将隊の合戦再現に続いて、愛知県警察の音楽隊によるマーチングが行われました。規模も演出もダイナミックで「さすがラリージャパン!」 と実感しました。司会のピエール北川さんがマイクを向けてくださったので、会場の皆さんに意気込みをアピールさせていただきました。
写真提供:豊田市ラリーまちづくり推進課
ラリージャパンの特徴は、なんといってもSSの数が多いことです。4日間で計19本ものSSを走るロングチャレンジでした。特に2日目はすべてが20km前後と長距離のため、普段のラリーにはない緊張感を持って臨みました。本番前に見つかったマシントラブルの影響で、スピードをそれほど出せないことがわかっていたので、村田選手と共に今回はとにかく完走することが目標でした。




