2大女子駅伝大会連覇中の強豪・名城大学女子駅伝部の選手たちの素顔 柳楽あずみ選手・石松愛朱加選手にインタビュー
全国屈指の女子駅伝の強豪校、名城大学。『aispo!web』では、名城大学女子駅伝部で活躍する2年生の柳楽あずみ選手と石松愛朱加選手の素顔を取材。2022年・2023年富士山女子駅伝でともに第1区を走り、区間賞に輝いた柳楽選手と、1年生時から全日本大学女子駅伝と富士山女子駅伝の両大会に出場し、2023年は両大会で区間賞を獲得した石松選手。ともにこれからのチームを背負って立つ、期待のホープだ。
PROFILE
柳楽あずみ
なぎらあずみ。名城大学女子駅伝部2年
2003年5月生まれ 富山県出身
筑紫女学園高等学校卒業
陸上競技を始めたきっかけを教えてください。
小学2年生の時に陸上クラブに入りました。最初は短距離を走っていましたが、ジュニアオリンピックの予選で他の選手に大差をつけられたことで短距離の才能がないと実感し、「全国大会を狙うなら長距離のほうがいい」と思って中学1年の夏から長距離に転向しました。
名城大学女子駅伝部に入ったきっかけを教えて下さい。
功績を残した先輩方が多い環境の中で揉まれて自分を鍛えたいと思い、見学もしないで入部を決めました。
普段はどんな練習を行っていますか?
春先から夏にかけてのトラックのシーズンはスピードを重視して200mを走り、夏から秋・冬に向けた駅伝シーズンは1000m以上の練習をメインに行っています。たまに12000mのペース走も行います。12月末の富士山女子駅伝を終えた後、年初から始まる駅伝からトラックへの移行期間は練習がとても厳しいですが、そこが頑張り時でもあるので、スピードが出せるように練習しています。
授業のあるシーズンは、朝5時半から1時間程度朝練を行い、授業を受けた後、16時半から19時頃まで練習を行っています。
今後さらに勝利を重ねていく上で、特に強化をしたいところは?
トラックでは、昨年は1500mで結果を残せなかったので、日本選手権に向けて特にスピードを強化したいです。駅伝でもラストで出すスピードは強みになります。そのためにドリルやスキップなど、足の筋力を使う練習を中心に行いたいと思っています。
米田勝朗監督は選手の皆さんにとってどのような監督ですか?
中学や高校の監督と比べると選手一人一人の主体性に任せてくれて、とても接しやすい監督です。調子が悪い時も助言をしてくれますし、決して怒ることがない。その分監督の指導は心に響き、頑張ろうと思えます。
チームの雰囲気は?
先輩後輩の仲がよくアットホームな雰囲気で、ずっと笑っています。
チームの強さの秘訣は?
楽しむところは楽しみ、頑張るところは頑張るというメリハリがあるところです。普段は和気あいあいとしていますが、練習はピリッとして緊張感があります。
特に仲が良い選手や尊敬する選手は?
同期の石松選手とはオフの日も一緒に過ごすことが多く、この前は名城公園へピクニックに行きました。尊敬する選手は、名城大学女子駅伝部の先輩でもある山本有真選手。中距離、長距離で結果を残し、競技を楽しみながら調整をする姿に憧れます。自分もそうありたいと思っています。
強豪である名城大学女子駅伝部の選手として活動することで、どんな刺激を受けていますか?
日頃の練習からそばに競える選手がいることで、自分自身を追い込むことができます。他の選手が結果を出したら、自分ももっと頑張ろうと思えます。同期はライバルであり、温かい仲間。一緒に頑張ろうと思えますし、メンタル面も支えてもらっています。
2024年の目標は?
駅伝の連覇をつなげるために、全日本大学女子駅伝、富士山女子駅伝で貢献したいと思います。個人では1500mで結果を残したいと思っています。
普段の学校生活や趣味について教えて下さい。
人間学部で心理学を学んでいます。普段の生活で生かせることはもちろん、ストレスの対処法など練習や試合でも生かせることがあり、学びそのものが楽しいです。
練習や授業以外の時間は、アニメを観ることにハマっています。特に「ハイキュー!!」が好きです(笑)。
全国の駅伝ファンに向けてメッセージをお願いします。
レースでの声援や、SNSでの応援コメントはとても励みになります。これからも見ていて楽しいと思ってもらえる選手になれるよう努力していきますので、応援よろしくお願いいたします。
PROFILE
石松愛朱加
いしまつあすか。名城大学女子駅伝部2年
2003年10月生まれ 兵庫県出身
須磨学園高等学校卒業
陸上競技を始めたきっかけを教えてください。
父が実業団の長距離選手で、小学1年のときに「自分も走ってみよう」と思ったのがきっかけです。その時に学校のマラソン大会で優勝したことを今でも覚えています。中学から本格的に長距離を始めて、2年生時には全日本中学校陸上競技選手権大会に出場し、1500mで5位、800mで7位になりました。国民体育大会では1500mで優勝し、ジュニアオリンピックの3000mでも優勝しました。高校からは駅伝を走っています。
名城大学女子駅伝部に入ったきっかけを教えて下さい。
全日本大学女子駅伝を見て名城大学女子駅伝部に憧れ、見学に行きました。明るく自由な雰囲気と、監督との距離の近さに魅力を感じました。
普段はどんな練習を行っていますか?
3000mの変化走を中心に練習しています。1日に2セットや3セット行うのでとてもきついですが、一緒に頑張っている仲間がいるから自分も頑張ろうと思えます。
今後さらに勝利を重ねていく上で、特に強化をしたいところは?
トラックでは、1500m、3000mのスピードをキープしつつ5000mでも結果を出せるようにしたいと思っています。そのためにはポイント練習をみんなで行った後にプラスアルファで自分を追い込んだり、体幹トレーニングで自分に足りない部分を補っていきたいと考えています。実力がある同期や先輩に食らいついて、練習でもレース同然に毎回チャレンジしていきたいと思っています。
米田勝朗監督は選手の皆さんにとってどのような監督ですか?
決して強要はせず、「こうしたほうがいいんじゃないか」とヒントをくれます。最後は自分で決めることの大切さを教えてもらっています。
チームの雰囲気は?
陸上選手としての自覚や責任を持ち、日常生活でも陸上優先に考えるという雰囲気があります。
チームの強さの秘訣は?
強い選手が集まり、お互いに高め合えるところです。練習は厳しいですが、「一緒に頑張ろう」と思えるチームの仲の良さも強さの秘訣だと思います。
特に仲が良い選手や尊敬する選手は?
同期の柳楽選手と仲良しです。尊敬する選手は、山本有真選手。1年間同じチームで練習をして、陸上を楽しむ姿や、有真先輩の自信を裏付ける練習を行っているところがすごいと思いました。
強豪である名城大学女子駅伝部の選手として活動することで、どんな刺激を受けていますか?
同期はみんな、中学や高校時代からともに戦ってきた仲間なので、練習でも刺激を受けることが多いです。試合前の行動や発言を自分と比較し、いいところを取り入れていくことでメンタル面を保つ参考にもなります。
2024年の目標は?
1500m、3000m、5000mでの自己ベストを更新することが目標です。日本選手権の標準記録を切りたいと思っています。
普段の学校生活や趣味について教えて下さい。
人間学部で心理学を専攻し、人と社会との関わりや国際的な人間関係について学んでいます。心理学の学びは聞いたことがある言葉が多く、日常生活でも応用できると感じています。趣味はアニメ鑑賞です。もともと興味がなかったのですが、仲良しの柳楽選手に勧められて(笑)ハマりました。「僕のヒーローアカデミア」と「呪術廻戦」がマイブームです。
全国の駅伝ファンに向けてメッセージをお願いします。
いつも温かい応援をありがとうございます。トラックシーズンでは思うような結果を残せていないので、今年はしっかりと結果を出したいと思います。また駅伝は安心した走りを見てもらいたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。
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