愛知県スポーツ局スポーツ振興課
JPEN
facebook twitter youtube
menu
page top

BLOG

女性スポーツライター・光田さやかの
“はじめてさんのスポーツ観戦NAVI!” vol.3

60年の歴史を駆け抜けて。
「シンシロクロス」現地レポート

こんにちは!愛知県を中心にライターとして活動している、光田さやかです。
今年一年、県内で行われる主要スポーツ大会の観戦ポイントに加え、「観戦ファッション」や「会場グルメ」などにも視野を広げて、女性ならではの目線で楽しむ、スポーツ大会観戦法をレポートしていきます!どうぞよろしくお願いいたします!

ブログ第3回目にお送りするのは、6月10日(日)に新城市で行われた自転車のショーレース。
その名も、「シンシロクロス」。
実はこの大会、この日が最初で最後。もう二度と行われることがない大会なんです。
舞台は、今年5月まで実際に利用されていた「新城市役所 旧庁舎」。
なぜ、今回一度きりだったのかと言うと、
新庁舎の建設に伴い、62年前に建てられた旧庁舎は、
この夏、取り壊されることになっているのです。

ただ壊してしまうだけではなく
新城市民の60年を見守ってきた市役所の最後を、華々しく飾りたい!
そんないきさつで、前代未聞、「市役所内」をシクロクロスバイクやマウンテンバイクで駆け巡る、「シンシロクロス」が開催されることになったのです!
ショーレースということもあり、選手のウェアがバラエティに富んでいて楽しめました!

例えば…
この日のために新調したという、全身ピンクのスーツ!
触ってみると、ジャージのような伸縮性のある生地で、
意外と動きやすそうでした^^

他にも、ジョーズの被り物!
テレビでおなじみ、ひょっこりするあの人!
思わず二度見しちゃうような、Tシャツ!
いつもは観客のファッションチェックですが、今回は選手でキマリでしょう(笑)。

さて、レースにも触れていきますね!

選手たちはいきなりコースを走るわけではなく、
最初に「試走」をして、感覚を掴みます。
コースは、庁舎の1階部分に作られた全長約150m。
3か所のヘアピンカーブやラダーと呼ばれる傾斜のついたテクニカルなポイント、頭上が低くなっている場所、ゴール直前の階段部分など、
距離は短いけれど難しい箇所も多くありそうです。

試走を終えた選手に話を聞くと、
「オフロードを走る普段のレースとは全く違うので、逆に難しかった!」
「室内を走るということで、バイク選びが重要になってくるなぁと思った…」
「スピードを出すところ、抜くところをしっかり見極めたい!」
との声が聞かれました^^

選手たちがじっくり試走をしている間に、
私は会場の様子もチェック^^!
サイクルキャップやTシャツなどの雑貨のお店も!
色や柄が豊富で、超かわいい!
「シンシロクロス」限定デザインもありました^^
こういうの、記念になるし良いですよね!
私も欲しかったなー^^

それから、
サングラスやタイヤ^^
選手の皆さんはお店の方と話しながら、いろいろ手に取ったり試したりしていました!
今回もハズせないグルメは、
淹れたてコーヒーや手作りサンドイッチ、アーリオオーリオのパスタ^^
子どもから大人まで、大人気でした!
coolにターンテーブルを回す、ミドリのカッパさん。
軽快な音楽が流れて、テンションあがります!
参加者同士でも交流を深めたり、市役所の中を写真に収めたり。
思い思いに楽しく過ごす姿が印象的でした。
「市民の思いが詰まった60年です。嬉しいこと、悲しいこと、たくさんありました。二度と来ない今日という一日を、楽しんでください!」 と、穂積新城市長。

なんでも、新城市はスポーツツーリズムの活性化にとても力を入れている自治体なのだとか。

地域と連携したスポーツイベントなど、
積極的に行っているのだそうです^^
新しい挑戦を次々と行っていってほしいですね!

そんなこんなで、いよいよレーススタート!
レースは、個人別に1周の時間を競うタイムアタック方式で行われました。
さあ、まずは未就学児・キッズカテゴリーのスタートです!
ドキドキ、ワクワク!
パパも並走!!
みんな全力を出し、見事走り切りました!
うれし恥ずかしの優勝インタビュー^^

レディースカテゴリーの選手の皆さんも、激走を見せました!
ゴール直前の階段では、バイクを持ってもらうのだってアリ!
とにかく楽しんで、自分なりに取り組めればいいのです^^!

迫力あるレースだったのは、やはり一般カテゴリーです。
選手は走力に応じ、C1~C4の4つのクラスに分かれてエントリー。
スピードだけでなく細かなハンドリング、そしてテクニック!
持てる力を全て発揮してレースに臨みます。
見事、C1の第1位に輝いたのは、丸山喬嗣選手!
「コースに合ったバイクを選べたことが大きかった。力の緩急がうまくいった」とレースを振り返りました!

また今回は特別に、
全カテゴリーのタイム上位5名によるエキシビジョン・マッチ(スーパーファイナル)を行うことに!
こちらが、出場者の皆さん!
上位5名と言っても、それぞれ秒単位、いや、それ以下の僅差です!
この中からスーパーファイナルを制するのは誰なのか!?
このレースが、本当に最後! 今日、この日集まった選手、観客、スタッフ。 みんなで、旧庁舎に「ありがとう」の気持ちを込めたラストラン。 けれどやはり、出るからには勝つ! 1位を目指して走り抜ける!

そして、接戦を制し、見事スーパーファイナル1位に輝いたのは…
C1で3位だった、山中真選手! C1の1位、丸山選手と、互いの健闘をたたえる固い握手。
思わず涙腺が緩みます…。

たとえ、この庁舎が無くなったとしても、
ここでレースをしたという思い出は消えません。
熱く、さわやかな余韻を残して、「シンシロクロス」無事終了!
スポーツイベントには、こういった形もあるのですね!
今回のように、スポーツを通じて新たな挑戦ができる自治体が増えていくといいなと思いました^^

次の大会レポートを、お楽しみに!

(ライター 光田さやか)
※7月2日(月)に記載の一部を修正しております。