愛知県スポーツ局スポーツ振興課
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女性スポーツライター・光田さやかの
“はじめてさんのスポーツ観戦NAVI!” vol.10

氷上の華麗な舞!
西日本フィギュアスケート選手権 現地レポート

こんにちは!愛知県を中心にライターとして活動している、光田さやかです。
今年一年、県内で行われる主要スポーツ大会の観戦ポイントに加え、「観戦ファッション」や「会場グルメ」などにも視野を広げて、女性ならではの目線で楽しむ、スポーツ大会観戦法をレポートしていきます!どうぞよろしくお願いいたします!

11月はスポーツ観戦の予定が目白押しな私。
まずは…
「第44回西日本フィギュアスケート選手権」を観に行ってきました!

この西日本選手権というのは、全日本選手権への出場権をかけた重要な大会。
なんと、4年ぶりに現役復帰したあの五輪メダリスト・髙橋大輔選手も出場するとあって、注目の集まる大会でした!

もちろん、愛知県からも実力のある選手が多く出場。

私が観戦した11月3日(土)に行われたのは、シニア男子・女子シングル(ショート・プログラム(SP))、ジュニア・シニアのアイスダンス(フリーダンス)、ジュニア男子シングル(SP)。

会場には…
フィギュア関連のグッズがたくさん。
タオルや書籍、イニシャルのキーホルダーなど。

なかでも、ひときわお客さんが集まる場所が。
なになに?なにがあるの??
ちょっと声かけてみよう♪
「すみませーん、何見てるんですか??」
するとこんなお答えが。

「このバッグチャームよ。2日前に髙橋選手が買ったみたいなの」

な、なんですって…!?
聞くところによると、髙橋選手はこちらの黒色を購入したそう。
サインもあった!!
あいにく、同じ色は売り切れてしまったようですが、色違いのものを買われていったお客さんが多く見られましたよ^^
ちなみに私が声をかけたお二人、この日と翌日のフリー・スケーティング(FS)を観るために、神奈川と富山から来られたのだとか!
「フィギュア観戦が大好き!」とおっしゃるお二人によると、
観戦にはマナーや、覚えておきたいルールがいくつかあるのだそう。

会場のお客さんの様子からも情報収集しつつ、私の方でもいろいろ調べてみましたので、
ぜひ知っておいてくださいね^^

その1)プレゼント・花束の持ち込み
よく、オリンピックなどで演技のあと花束やぬいぐるみなどが投げ込まれているシーンが写りますが、これはNG。リンクを傷つけないため、そして選手の安全確保のためです。
ただし大会の規模や規則によって異なるので、確認が必要です。

NGの場合は、このように、
プレゼント受け渡し場所が設けられているので、渡したい選手名がわかるようにして、預けましょう。

ちなみに、プレゼントの品で不可のモノは以下の通り。
・飲食物
・動物
・貴金属や宝石などの貴重品
・金券や商品券   など

その2)撮影や録音
演技中の撮影や録音はもちろんNGです。不用意に鳴ってしまうのを防ぐためにも、携帯電話の電源は切っておきましょう。
しっかり目に焼き付けて帰る or テレビで放送されるなら自宅で録画
にしましょうね!

その3)飲食
演技中は、客席での飲食はNGです。会場によっては、飲食物の持ち込みが禁止の場合もあります。

その4)声援
演技直前の選手たちは、私たちからは想像もできないほど集中しています。
「頑張ってー!」などの声掛けも、選手たちにとっては力になるのですが、
選手がスタート位置に立ったら声を出してはいけません。
その4)応援バナーや横断幕
観客席を華々しく彩る看板や横断幕ですが、フィギュアスケートの試合では、頭より上に掲げたり、幕を手すりにかけてアピールしたりできません。
演技が終わった後、自分の席で周りの迷惑にならない程度に掲げるなら◎。
こちらは、髙橋大輔選手の演技が終わったあとの場内。
割れんばかりの拍手と歓声に包まれて、たくさんの「D1SK」タオルが掲げられました!
※気になる演技の様子は後半で!

大まかなマナーやルールは、そんなところでしょうか♪

ちなみに観戦時の服装ですが…
これからの季節は「外を出歩くときの服装+ブランケットやマフラーなど」がイチバン!
氷のリンクですから、会場内はとても寒いです。防寒具が必須ですね!
私も、試合中はメディア撮影席にいたのですが、
ダウンベストにニット、起毛のデニム、穴あき手袋(写真が撮りやすいように^^;)というスタイルでした。これでも寒かった!

次は、フィギュアスケート用語について、ちょっとだけ解説を。

フィギュアの実況でジャンプを決めたときよく耳にする「トリプルルッツ」とか「トリプルアクセル」とか。

どんな技なのっ!?見分け方は!?
って思われる方、いませんか…?

「ルッツ」も「アクセル」もジャンプの種類なのですが、
他にも、難易度の低い順に、
①トウループ、②サルコウ、③ループ、④フリップ、⑤ルッツ、⑥アクセル
の6種類のジャンプがISU大会で認められています。
難易度が高くなればなるほど得点も上がります。
さて、ちょっと難しいその見分け方ですが…
注目すべきは“飛ぶ直前”と“着地”!!
①トウループ…前向きに滑り、半回転ターン、後ろに引いた左足のつま先(トウ)で踏み切る。
②サルコウ…左足で後ろ向きに滑り、右足を振り上げて跳ぶ。
③ループ…右足で後ろ向きに滑り、トウを使わずに右足で踏み切る。
④フリップ…左足で前向きに滑り、半回転ターン、左足内側のエッジに乗り、右足のトウで踏み切る。
⑤ルッツ…左足外側のエッジに乗って後ろ向きに滑り、右足のトウで踏み切る。
⑥アクセル…唯一前向き姿勢で踏み切る最高難度ジャンプ。後ろ向きに滑り、肩越しに進行方向を確認しながら前を向いて跳び、後ろ向きに着氷。
こんな感じです!
「文字で説明されても難しいわっ!」
って思われた方(笑)、お気に入りの選手の演技をビデオに撮って、何度も繰り返して観ていると見わけがつくようになる…かもしれませんね^^

ジャンプやスピンなどの技については、こちらのサイトで詳しく解説されています!イラスト付きで分かりやすいので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
https://skatingjapan.or.jp/figure/trick.html(日本スケート連盟公式サイト)

さて、観戦マナーと基礎知識が入ったところで…
お待たせしました!
愛知県勢を始め、トップスケーターの華麗な姿を、ご堪能ください^^

<女子>
磯邉ひな乃選手(中京大学)
大庭雅選手(東海東京FH)
加藤利緒菜選手(中京大学)
金澤茉由選手(大同大学大同高等学校)
酒井祐香選手(中京大学)
竹内すい選手(大同大学大同高等学校)
谷口美菜選手(中京大学)
新田谷凛選手(中京大学)
紀平梨花選手(関西大学KFSC)
<男子>
竹内孝太朗選手(中京大学)
友野一希選手(同志社大学)
日野龍樹選手(中京大学)
山本恭廉選手(アテネ豊橋FSC)
髙橋大輔選手(関西大学KFSC)
…美しすぎます。見入ってしまう。
プログラムで使用する曲は、映画の挿入歌からクラシックの名曲までさまざま!
そして音楽にあった衣装を選び、
世界観を表現するのですね!
ブギーなダンスナンバーや、カジュアルなスタイルもあって楽しめました^^
ノリノリな曲の時はぜひ手拍子で盛り上がりましょう!

そして、この日のSPの演技は終了。
翌日行われたFSとの合計得点で見事優勝したのは、男子が244.67点の髙橋大輔選手、女子が198.71点の紀平梨花選手。愛知県勢では、女子の竹内すい選手が3位、大庭雅選手が4位に入りました!

得点など、詳しい結果はこちらでご覧いただけます^^
https://www.jsfresults.com/National/2018-2019/fs_j/west/index.htm(日本スケート連盟 公式結果)

この大会の上位11人(免除枠・シード枠を除く)は、12月20~24日に大阪府で開催される全日本選手権に出場できます。
出場を決めた愛知県勢は、
<男子>日野龍樹選手
<女子>竹内すい選手、大庭雅選手、新田谷凜選手、磯邉ひな乃選手、加藤利緒菜選手
出場を決めた選手も、惜しくも逃してしまった選手も、
素晴らしい演技をありがとうございました。
数分間の中に込められた美しい演技、そしてアツイ思いを、
私もしっかりと感じることができました。

次回の“はじめてさんのスポーツ観戦NAVI!”は…
なんと「ラリー競技」!

新城ラリーでの激走の模様をお伝えします!

お楽しみに^^

(ライター 光田さやか)