愛知県振興部スポーツ振興課
JPEN
instagram facebook twitter youtube
menu
page top

スピードワゴン 井戸田潤の
どらほ〜ドラゴンズ

地元を離れてから目覚めたドラゴンズ愛

 小学生の頃から中日ドラゴンズが好きでした。これはもう(愛知県生まれという)環境がそうさせたという以外に理由はありません。ナゴヤ球場での試合はテレビ中継があり、地元の各テレビ局が応援番組を放送し、新聞でも記事が大きく取り上げられるなど、ちまたにはドラゴンズの情報があふれていましたから。ドラゴンズを応援するのは必然だったと言えます。もちろん、ナゴヤ球場にも何度か観戦に行ったものです。ただし、「子どもの頃は熱狂的にドラゴンズを応援していたか」と聞かれたら、そこまでではなかったと思います。熱狂度はむしろ、今の方がすごいですよ。
 私がドラゴンズ愛に目覚めたのは、今から25年ほど前のこと。お笑い芸人を目指して上京してからのことになります。その頃は、お笑いだけでは飯を食べていけなかったので、アルバイトに明け暮れていました。もちろん時間もお金もなく、テレビを観たり、新聞を読んだりすることがなかったので、ドラゴンズの情報が全く入ってこなくなっていたのです。ふとした時に、ドラゴンズの情報に疎くなっていることに気付きました。ドラゴンズ愛に目覚めたのは、そこからです。相方の小沢一敬さんはドラゴンズファンというよりプロ野球ファンで、毎週欠かさず『週刊ベースボール』を購読していたので、読み終わったらもらって、ドラゴンズのことが書いてあるページを貪るように読むようになりました。障害が大きいほど恋愛が燃え上がるのと一緒で、簡単にドラゴンズ情報を手に入れることができない分、余計にドラゴンズ熱が高まっていったのです。また、2002年に「M-1グランプリ」の決勝に出させてもらった後からテレビやラジオでの仕事が徐々に増えていき、それに伴ってドラゴンズ関連のお仕事もいただけるようになっていきました。

番組をきっかけに生まれた選手たちとの交流

 ありがたいことに、『ドデスカ!』などのドラゴンズを取り扱う番組に出演させていただいているご縁で、選手の皆さんと交流させてもらう機会が増えました。今では何名かの方とメールでやり取りもしています。一番頻繁に連絡を取っているのは大野雄大選手です。5月6日(金)の阪神タイガース戦で完全試合を逃した時、労りのメールをしたのですが、「僕にはまだパーフェクトは早いようです。次も頑張ります」という返事が来ました。大野選手らしい、謙虚な姿勢が伝わってくるエピソードですよね。一方で大野選手といえば、こんなエピソードもあります。2020年に沢村栄治賞を受賞した後は、「沢村賞の大野さん」と呼ばないと返事をしてもらえないんです(笑)。その後も段々とエスカレートしていき、最後には「沢村さん」と呼ばないと返事をしなくなって、「名前が変わっとるやないかい」とツッコミを入れたりしたものです。謙虚さだけでなく、関西出身者らしいノリの良さもあるんですよ。
 ほかに連絡をとっているのは、小笠原慎之介選手や平田良介選手などです。試合で活躍した時など、メッセージを送るようにしています。

球場でしか体験できない特別な瞬間

 年に数試合は球場で試合観戦をしています。もちろん、バンテリンドーム ナゴヤにも行きますが、現在は東京で活動中なので、明治神宮野球場に足を運んでドラゴンズ戦を観る機会が多いですね。観戦に行く時はベースボールキャップなど、必ずドラゴンズグッズを身に着けています。先日、立浪和義監督の背番号入りのリストバンドを購入したので、早速それを腕にはめて観戦に行くつもりです。グッズは家を出る時から身に着けるようにしています。そうすると、球場にたどり着くまでに気持ちがグッと上がりますよ!
 球場での観戦中は、ボールの行方を見失ってしまうこともしばしば。正直、テレビで観た方が試合の状況はわかりやすいですが、打球音や観客の歓声など、ダイレクトに伝わってくる臨場感は生でしか味わえません。ほかにも、球場でしか体験できない喜びもあります。例えば、神宮球場で行われた4月の東京ヤクルトスワローズ戦で、髙橋宏斗選手がプロ初勝利を飾った瞬間もそうです。おそらく将来のドラゴンズのエースとなるであろう選手の、プロ初勝利という瞬間に現場で立ち会えた感激は、テレビで観るよりも心に響くものがあります。
 ところで、コロナ禍が続いたこともあって、私は髙橋選手とはまだお会いしたことはありません。ですが、初勝利の瞬間に立ち会ったこともあり、勝手に「縁」を感じています。まあ親戚のおじさんみたいなものですね(笑)。
 
 

PROFILE
井戸田潤 JUN ITODA
いとだ じゅん。1972年生まれ。愛知県小牧市出身。1998年に小沢一敬さんとお笑いコンビ「スピードワゴン」を結成。2002年にM-1グランプリ決勝へ進出し、一躍ブレイクする。メ〜テレの朝の情報番組『ドデスカ!』の水曜コメンテーターなど、テレビやラジオのレギュラー多数。人気のピン芸人・ハンバーグ師匠の友人でもある。

Twitter @junjunitojun
YouTube ハンバーグ師匠チャンネル

Information
東海エリアの朝の情報番組
『ドデスカ!』

最新ニュースやスポーツ、グルメなどを紹介するメ〜テレの番組。井戸田さんは水曜に出演し、ドラゴンズの情報コーナーなどを担当。毎週月〜金曜の朝6時から放送中。
HP www.nagoyatv.com/dode

aispo!マガジン最新号

2023 / AUTUMN vol.38

PickUp記事